四十九日までしてはいけないこととは?するべきことや注意点も紹介
葬儀や弔問の際のマナーについてはよく聞く方も多いと思います。
しかし、四十九日までしてはいけないことと聞いて、疑問に思う方も少なくないでしょう。
四十九日までは故人を大切にするという考えから行ってはいけないことが存在します。
この記事では、四十九日までしてはいけないことやするべきこと、注意点について解説していきます。
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目次
四十九日とは
仏教では、人が亡くなると極楽に行ける裁判が開かれると言います。
しかも、1回ではなく7日おきに7回行われます。
この裁判を通して故人がどこに行くのかが決まります。
故人が亡くなってから最初の7日目を初七日と言い、最後の7日目を四十九日と呼びます。
本来は7日ごとに法要を行っていましたが、時代の移り変わりと共に変化し、名残として四十九日の法要が残っているのです。
また四十九日は最近は自宅でも行う方も増えてきました。
そのときに注意することとは何があるのでしょうか。
四十九日を自宅で行う際の注意点ついてさらに詳しく知りたい方は▷四十九日法要を自宅で行うときに用意するものとは?マナーも解説
をご覧ください。
喪中と忌中の違い
喪中と忌中の違いは、亡くなってからの日数です。
亡くなった人の死を悲しみ偲び遺族の方が悲しみを癒す期間のことを喪中と言います。
喪中は喪に服すため服喪とも呼び、一周忌までの期間で2親等の遺族が3ヶ月から13ヶ月の間喪に服する期間です。
一方、忌中は社会との接触を避けるべき期間なので、四十九日の忌明けまでは、死の穢れが周囲に拡散しないように家に籠ることを言います。
忌中の間は、お祝いごとへの出席や旅行、神社への参拝が出来ないので注意が必要です。
忌中の期間は、配偶者や両親が50日間、子供や祖父母は30日間、兄弟姉妹が20日間と喪中とは期間が異なります。
喪中と忌中の違いついてさらに詳しく知りたい方は▷忌中の読み方や意味とは?喪中との違いや忌中期間にすること・控えること
をご覧ください。
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四十九日までしてはいけないこと
四十九日までは忌明けをしていないため、遺族は行動を制御して静かに生活することが望ましいとされています。
実際にどのようなことを制御すればよいのかについて解説していきます。
お正月のお祝い
お正月のお祝いは、国の慶事ですので四十九日まで行ってはいけません。
お正月のお飾りや年賀状、神社への初詣は控えた方がよいでしょう。
ただし、お年玉はお祝いの慣わしではないので用意しても大丈夫です。
その場合はポチ袋にはお年玉と記載するのではなく、おこづかいと書くようにしましょう。
お宮参り
お宮参りは神社で行われる行事なので、四十九日を迎えるまでやってはいけません。
なぜなら神社は聖域とされており、忌明けをしていない人は穢れとなり、神様へ失礼になってしまうためです。
日程を変更し、四十九日を避けてお参りをしましょう。
七五三
七五三も同じく神社でお参りをするため、四十九日まではしてはいけない事柄です。
ただし、七五三のお祝いは時期もあるため、成長を祝う千歳飴や写真などが気になる人も多いことでしょう。
神社でのお参りは避けた方がいいですが、七五三を祝う親戚の方との食事でしたら問題ありません。
千歳飴が欲しい場合は、神社の方に連絡をしてお取り置きなどをしてもらいましょう。
神社の参拝
神様は死の穢れを嫌うため、四十九日までは神社への参拝をしてはいけません。
先ほど紹介した初詣や年中行事、お祭りといった場合も神社への参拝を控え、四十九日を過ぎてからお参りするようにしてください。
結婚式
四十九日法要が済むまで控えた方がよいでしょう。
どうしても都合がつかない場合は、両家で話し合って決めるようにしましょう。
慶事への出席
結婚式や入学祝い、成人式といった慶事への出席も、四十九日までしてはいけないことの1つです。
慶事は喜ばしい出来事なので、忌明けしていない人が出席することに難色を示されることもあります。
出席を強く望まれた場合は事情を丁寧に説明し、周囲の人に理解を得られてから判断してください。
新築の購入や建て替え工事
新築の購入や建て替え工事なども、四十九日までしてはいけない行動です。
家という大きな物に動きがあることは静かに過ごすべき期間にふさわしくなく、地域によっては怪我や不幸を招くとも考えられています。
もし可能であれば建設のスケジュール変更をお願いしてみましょう。
飲み会への出席
飲み会などの賑やかな席への出席は、四十九日の期間にふさわしくない行為です。
仕事のお付き合い程度なら多少は許されますが、友人同士で騒いだり楽しんだりすることはあまりよくありません。
四十九日までは度の過ぎた飲み会は控え、故人との思い出を振り返る時間にあててみてはいかがでしょうか。
遠方の旅行やレジャー
遠出の旅行やレジャーといった大きなお出かけは、四十九日までの過ごし方としてふさわしくありません。
四十九日までは故人を供養しながら静かに過ごすことが望ましいので、遠出の旅行やレジャーは控えるようにしましょう。
大きな金額の買い物
家と同様に車や不動産といった大きな金額が動く買い物は、四十九日を迎えるまでに行うと周囲から苦言を述べられる可能性があります。
特に、まだ遺産相続の手続きが終わっていない場合、親族との話し合いで揉めることも少なくありません。
どうしても都合がつかない場合を除いて、この期間は静かに過ごすことを心がけましょう。
お歳暮やお中元
四十九日までの間はお歳暮やお中元は控えた方がよいでしょう。
一見お祝いごとではないため送ってしまって問題ないと思われがちですが、穢れを広めるという意味があるため気をつけましょう。
どうしても送る必要がある場合は、白色で無地の奉書紙か白色の短冊を使用します。
インターネットでお中元を注文するときは喪中と伝えると適切な対応をしてくれますので、相談してみましょう。
また、送り先の地域の風習によって考え方は異なるため柔軟な対応が必要です。
神棚封じを外す
神棚があるご家庭は、大切な方が亡くなると神棚封じを行います。
神棚封じとは神棚の前に白い半紙を貼ることです。
これは神道の神様が死の穢れを嫌がるため、白い紙で目隠しをするという意味があります。
この半紙は四十九日が終わるまでそのままにしておく必要があります。
お盆を初盆として執り行う
人が成仏して初めて迎えるお盆は初盆あるいは新盆と呼ばれ、菩提寺に読経してもらったり会食を設けたりと、いつものお盆よりも盛大に行われるのが一般的です。
しかし、亡くなってから四十九日が経たない場合は、初盆を行いません。
四十九日までは故人が成仏しておらず、仏様として迎えることができないからです。
四十九日が過ぎる前にお盆の時期が来た場合、故人については後飾り壇でいつも通りの供養を行います。
仏壇のご先祖をどうお参りするかは、菩提寺や葬儀を行ってくれたお寺に方針を尋ねてみましょう。
四十九日まで行ってはいけないことについてさらに詳しく知りたい方は▷四十九日までの外出はしてもよい?他にも避けるべき行動を紹介
をご覧ください。
四十九日までにすること
四十九日の間は故人を偲び、毎日お線香をお供えしお水を取り替えましょう。
これらの行動が故人にとってよい行いとなります。
また心を落ち着かせて生活したい時期ですが、四十九日の法要に向けて様々な準備に取りかかる必要があります。
仏壇の購入
仏壇がないお宅は、仏壇を用意した方がよいでしょう。
後飾りの祭壇は四十九日後に撤去するため、その前までに仏壇を購入しましょう。
近年では、住宅事情も考えてさまざまな大きさ・デザインの仏壇があり、その中から選んだり注文したりするだけでも1ヶ月ほどはかかります。
仏壇を置く場所や部屋の雰囲気も考慮して、生活の場に合う仏壇を購入してみましょう。
現在仏壇はたくさんの種類があり、どれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いと思います。
さらに、マンションやアパートにお住まいの方で、仏壇を置くスペースがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方はどのようなことに気をつけて仏壇を配置すればよいのでしょうか。
以下の記事はそのようなお悩みを抱えている方に向けた内容となっておりますので、参考にしてみてください。
▷仏壇を置きたいけど置き場所がない!注意点や代わりの供養方法を紹介
をご覧ください。
仏壇を置けないが、故人を供養したい方の手段として、手元供養もおすすめです。
手元供養は、ご自宅で骨壷だけでなくアクセサリーなどにご遺骨を加工するなどして故人を供養することができます。
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をご覧ください。
本位碑の準備
本位牌は、故人の戒名が記された正式な位牌のことです。
葬儀のときに用意される白木の位牌は、儀式用の仮の位牌となります。
四十九日法要で本位牌に魂入れをしてもらうことで、ようやく仏壇に置く正式なものとなります。
本位牌は、注文から手に入るまで2〜3週間かかることもありますので、葬儀後にできるだけ早く準備することをおすすめします。
四十九日法要の準備
四十九日法要は、故人が仏様となり遺族が忌明けする大切な法事です。
遺族・親族だけではなく故人の友人・知人を招くこともあるため、四十九日法要を円滑に進められるよう、事前に準備を行います。
準備の手順を次のリストにまとめましたので確認しておきましょう。
- お寺さんや親族と相談し、日程を決める
- 法要の会場を決める
- 参列者に案内を出す
- 会食の手配
- 香典返し、四十九日法要の返礼品の準備
香典返しの準備
四十九日法要は遺族も忌明けするため、それに合わせて香典を頂いた人へ香典返しを送ります。
香典返しは頂いた金額の半額が基本なので、それまでに頂いた人と金額をリストにまとめ、それぞれにふさわしい品物を用意しなければなりません。
これとは別に、四十九日法要へ参加してくださった人に対する返礼品も準備するため、すべてを整えるまでにはかなり時間がかかります。
できるだけ早くから準備に取り掛かり、当日に慌てないようにしましょう。
四十九日の香典の選び方や注意点についてさらに詳しく知りたい方は▷四十九日の香典のお返しの選び方と注意点について解説
をご覧ください。
遺品整理
四十九日までの間に、可能な範囲で遺品整理を進め、相続の書類を確認しておくとよいでしょう。
故人が事前に準備をしているのであれば、まずはエンディングノートや遺言書などに目を通し、その指示に従って遺品整理を進めます。
遺言書がある場合、親族間で話し合わなければならないこともありますので、四十九日法要で集まる時に開示できるようにしておきましょう。
公的な手続きを必要とするものは期限が決められており、 相続税の申告期限は死亡の事実を知ってから10ヶ月以内 と定められています。
他にも、賃貸物件や公共料金の支払いなど、余計な出費を抑えるために、早めに手続きをしておいた方がよいものがあります。
遺品整理はかなり負担が大きい作業ですが、コツコツと進めていきましょう。
また業者や家族に協力してもらうと、スムーズに進めることができます。
初七日法要の準備
仏教では故人は極楽浄土に行けるかどうかを問う裁判を7日ごとに7回受けるとされています。
そのため、昔は7日ごとに法要を行っていました。
ですが、交通が発達し、親族があちこちにいる現代では、7日ごとに集まるのは難しくなっています。
そのため、最初の裁判の日である初七日と最後の裁判である四十九日の法要だけが残っているのです。
近年では、初七日法要は葬儀と共に行うことも多く、より簡略化が進んでいます。
四十九日までに、四十九日法要の手配をしておきましょう。
四十九日まで個人が歩む道のりや行き先についてさらに詳しく知りたい方は▷四十九日の後故人はどこにいくの?死後の世界と故人の道のりを解説
をご覧ください。
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四十九日を迎えるまでの注意点
四十九日を迎えるまでの期間は、さまざまな準備や手続きを行いながら、体調にも配慮して過ごしましょう。
四十九日を迎えるまでの過ごし方について、具体的な注意点を解説します。
忌明けするまではできるだけ静かに過ごす
四十九日法要を終えて忌明けをするまでは、最低限の外出にとどめてできるだけ静かに過ごしましょう。
遺族は故人を亡くしたばかりなので、心身ともに不安定なことから体調を崩す可能性もあります。
通勤や通学や日常の買い物程度は問題ありませんが、できるだけ静かに過ごして心身のバランスを整えるようにしてください。
四十九日法要の準備は早めに始める
四十九日法要は手続きや準備に時間がかかりますので、できるだけ早くから始めるようにしましょう。
特に、頂いた香典が多い場合、香典返しの名前と金額をリスト化して品物を決めるだけでもかなりの時間が必要です。
さらに、法要の日程決めや会場の手配などやるべきことが多いため、できるだけ早くから準備を始めるようにしてください。
わからないところは周囲に相談する
四十九日を迎えるまでは、やるべきことも制限されることがたくさんあるため、実際にどうすれば良いのか迷う人も多いことでしょう。
わからない点がある場合は、必ず周囲に相談してから行動を決めてください。
誰かに相談することでやるべきことも決めやすく、心身の負担も軽減できます。
無理に自分で判断しようとせず、わからない点は必ず周囲に相談しましょう。
四十九日までの流れ
四十九日を迎えるまでの流れを紹介します。
是非この時期に何をやらなければいけないのかと照らし合わせながら見てみてください。
初七日法要と四十九日法要の準備をする
現在の日本では初七日法要と四十九日法要を執り行うのが一般的です。
本来なら四十九日をむかえるまでは七日ごとに法要が執り行われてきました。
しかし、関係者がなかなか集まれなくなった状況を鑑みて、初七日法要と四十九日法要を行うケースが多くなりました。
毎日の供養
先述したように、四十九日を経過するまで故人の魂は家にいるとされています。
水と線香を用意して毎日手を合わせましょう。
水は毎日交換し、線香は絶やさないように注意してください。
最近では渦巻線香や長寸線香などが販売されており、線香の消えない時間がより長くなりました。
状況に応じて上手に利用するとよいでしょう。
遺品整理
先ほど紹介しましたが、四十九日法要のあとは形見分けをおこなうケースが多いため、遺品整理を進めておきましょう。
誰に何を贈るのか考えておく必要があるので、少しずつ行うようにしましょう。
遺品整理をしていくと少しずつ気持ちの整理ができます。
遺品整理に困っている方で、捨てるものと保管するもののポイントについてさらに詳しく知りたい方は▷遺品整理で捨ててはいけないものは?保管する理由と整理のポイント
をご覧ください。
四十九日当日の流れ
一同着席
参列者は受付をした後、所定の席に座り開会の準備をします。
施主の挨拶で開会し、僧侶が入場する
ここでは参列者の方に感謝の気持ちを述べ、故人の代わりに一言伝えます。
僧侶が法話をする
法話とは僧侶が仏教の教えに基づいた話を一般の人向けにわかりやすく説いて聞かせることです。
お墓参りや納骨をする
お墓参りや納骨を行い、故人に追悼の意を表します。
お斎
お斎は葬儀や法事の後に行われる食事会のことです。
施主の挨拶で閉会
改めて故人のために参列してくださった方に感謝の気持ちを伝えます。
宗教によって異なる四十九日
四十九日が忌中にあたるという考え方は、仏教から来ています。
つまり他の宗教で葬儀を行う場合は、その宗教の考え方に沿って日々を過ごすことになります。
神道の忌中は、五十日祭が行われるまでの五十日間です。
キリスト教に忌中という概念はありませんが、日本の伝統になぞらえて、召天記念日や追悼ミサが行われる1ヶ月後までを忌中と捉える人が多いようです。
故人との関係で忌中の期間が変わるのか
親族が亡くなったら忌中というイメージがありますが、実は親族であっても故人との関係で忌中の期間が変わります。
一般的に、親や配偶者は50日、祖父母は30日、兄弟姉妹や子どもは20日、孫は10日と言われています。
親戚にあたる叔父叔母は20日、従兄弟は1〜3日とかなり少なくなっています。
地域や宗教によって考え方は違いますので、自分のところはどうなのか調べてみましょう。
まとめ
今回は四十九日までしてはいけないと言われていることやした方がよいことについて解説してきました。
四十九日までにしてはいけないことは絶対ではありませんが、故人を弔う気持ちを持って供養をしましょう。
また、周りの方への配慮も欠かさずに行うようにしましょう。
この期間は、今一度故人のことを思い出して自分自身の気持ちを整理する時間として使ってみてもよいと思います。
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