護持会費を支払わないとどうなる?支払えない場合の対応策についても解説

お墓を維持・管理をしてもらう費用の1つに護持会費というものがあります。

護持会費は一般的に月ごとに継続的に支払っていく必要がありますが、「もし支払わなかったらお墓はどうなるのだろうか」「支払えなくなってしまった場合はどのような対応をされるのだろうか」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは護持会費を支払わなかった場合どうなるのかについて解説していきます。

護持会費の支払いに関するトラブルと支払えない場合の対応策についてもあわせてご紹介します。

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護持会費とは

護持会費とは寺院墓地の管理費用のことです。

護持会費を支払うことでお墓を建てた後、継続的に寺院にお墓を維持・管理してもらうことができます。

護持会費とは以前は檀家と呼ばれる経済的に寺院を支援している家庭が支払うものとされていましたが、現在ではお墓の管理費の1つであるという意味合いが強いです。

そのため護持会費を支払う=檀家になるという意味ではありません。

ただし昔ながらの寺院墓地の場合、お墓を所有している時点で檀家とされていることがあります。

檀家は護持会費とあわせて寺院で年に1,2回開催される法要などの行事のためにお布施を支払う必要があります。

遠方で定期的にお墓に足を運ぶことができない方などは護持会費を支払うことで安心してお墓の管理を任せることができます。

護持会費ついてさらに詳しく知りたい方は

▶︎護持会費とは?相場や支払い方法、使用用途についても解説

をご覧ください。

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護持会費はなぜ必要?

護持会費が具体的に何に使用されているのか分からず、なぜ必要なのだろうかと疑問に思う方も多いでしょう。

寺院墓地の利用者から支払われた護持会費の使用用途をご紹介します。

護持会費は大きく分けて4つの費用にあてられます。

1つ目は寺院を運営する人、お墓や納骨堂の維持・管理をする人の人件費、2つ目は寺院の電気代・水道代などの光熱費、3つ目は寺院や墓地の修繕費、4つ目の清掃用具などの備品代です。

本来であればご自身でおこなうお墓の維持・管理を任せることになるので護持会費はこのような用途で使用されます。

護持会費の相場

護持会費の相場は寺院によって多少差が生じますが、1万円~2万円程度です。

檀家の場合は護持会費と合わせてお布施を払う必要があります。

お布施の相場は年間で1万円~6万円程度とされています。

そのため護持会費とお布施を合わせて年間2万円~8万円程度が必要となります。

護持会費の相場ついてさらに詳しく知りたい方は

▶︎護持会費の相場はどのくらい?内訳や支払い方、払えない場合の対処法

をご覧ください。

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護持会費の支払いは基本的にお墓の継承者がおこなう

護持会費は、基本的にはお墓の継承者が支払います。

継承者は故人が生前に口頭でしている場合や手紙などを残す場合が多いですが、指定がない場合は身内で話し合って決めるのが一般的です。

話し合って決める際は、全員が納得するまで時間をかけることが重要です。

全員が納得した状態で決めないと後にトラブルに発展する可能性があります。

護持会費を支払わないとどうなるか

護持会費を支払えなくなってしまった場合、契約したお墓はどうなってしまうのか解説します。

護持会費を支払わない場合、「支払いを催促する連絡がくる」「お墓が撤去される」「官報に管理者(相続者)またはご遺族の名前が記載される」「遺骨が合同墓地へ埋葬される」「離檀料を請求される」などの措置が取られます。

1つずつ詳しく解説していきます。

支払いを催促する連絡がくる

護持会費を支払わないと、支払いを催促する連絡がくる場合が多いです。

連絡の手段はお墓を契約した際に登録した電話番号に連絡が来たり、登録した住所にハガキが届いたり寺院によって異なります。

お墓が撤去される

支払い催促の連絡後もなかなか支払いがおこなわれない場合、お墓が撤去されてしまう可能性があります。

撤去されたお墓は処分場へ運ばれて粉砕され、砂利などに再利用されることが多いです。

せっかく購入したお墓が壊されてしまうことを防ぐためにも、決められた費用を毎年おさめるようにしましょう。

官報に管理者(相続者)またはご遺族の名前が記載される

寺院が出している官報がある場合、そこに管理者(相続者)またはご遺族の名前が掲載されて支払いが催促される場合もあります。

埋葬されている方の名前や本籍が掲載される場合もあります。

一般的には「1年以内に申し出るように」とされることが多いです。

遺骨が合同墓地へ埋葬される

護持会費が支払われないまま一定期間が経過すると、寺院の共同墓地へご遺骨が埋葬される場合があります。

共同墓地に埋葬されると他のご遺骨と一緒になってしまうため、後でご遺骨を取り出すことができなくなってしまいます。

別の供養方法で供養しようと思っても共同墓地に埋葬されてからでは改葬もできなくなってしまうため注意が必要です。

離檀料を請求される場合がある

離檀料は檀家として寺院墓地を利用している方が護持会費を支払えなくなった場合に請求されることが多いです。

檀家の方はお墓を撤去する際に離檀料を支払うのが一般的です。

そのため護持会費が支払えなくなったらお墓が撤去されるのと同時に離檀料が請求される場合があります。

離檀料は寺院の立地や規模などによってもかなり差がありますが、一般的には3万円~15万円程度です。

また魂抜きなどの法要をあわせておこなった場合、合計で20万円程になる場合もあります。

護持会費が支払いに関するトラブル

護持会費の支払いはどうしても金銭的な問題が関わってくるためトラブルにもなりやすいです。

考え得るトラブルとして、「護持会費の価格が引き上げられてしまう」「相続人がいなくなり後継ぎがいない」「遠い親戚の護持会費が請求される」などが挙げられます。

1つずつ詳しく解説していきます。

護持会費の価格が引き上げれてしまう

護持会費の価格が突然寺院の事情により引き上げられてしまい、トラブルに発展するケースがあります。

価格が引き上げられて支払うことが難しくなってしまう方も多く、「事前に説明がなかった」「引き上げられた理由が分からない」などとトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。

相続人が亡くなり後継ぎがいない

護持会費を支払う人は基本的にはお墓の相続人ですが、相続人が亡くなって後継ぎがいなくなった場合もトラブルが起きやすいです。

護持会費の支払いについて相続人しか知らなかった場合、突然支払いが途絶えてしまうことも多いです。

その場合、相続人の家族に支払いの催促通達が来ることがあり、「相続人から何も聞いていなかった」などの理由でトラブルに発展してしまうことがあります。

遠い親族の護持会費が請求される

 

相続人が護持会費を支払えなくなってしまった場合、お墓を維持するために遠い親族へ会費の請求がいく場合があります。

遠い親戚の場合、墓地を維持・管理するために毎年会費を払っていることすら知らないことも多く、突然の支払い請求に驚いてしまう方も少なくありません。

護持会費が支払えない場合の対応策

「護持会費がそろそろ支払えなくなりそう」「今すぐに支払うのは厳しい」という方ができる対応策について解説していきます。

具体的な対応策として、「護持会費がない納骨堂を選ぶ」「護持会費がすぐに発生しない納骨堂を選ぶ」「墓じまいを考える」「維持費のかからない供養方法を選ぶ」などがあります。

護持会費がないお墓・納骨堂を選ぶ

護持会費や月々の管理費がないお墓・納骨堂も存在します。

ただしそのようなお墓の数は少ないため、かなり遠方になってしまうことも多いです。

護持会費がないお墓や納骨堂を選ぶ際に注意したい点が、合同墓に埋葬されたり樹木葬になったりする可能性があることです。

合同墓に埋葬される場合他の方のご遺骨ご一緒になるため、後でご遺骨を取り出すことができなくなります。

将来別の供養方法をする予定のある方などは慎重に検討しましょう。

護持会費がすぐに発生しないお墓・納骨堂を選ぶ

護持会費がすぐには発生しないお墓や納骨堂も存在します。

生前にお墓や納骨堂の購入を検討される方もいらっしゃると思いますが、ご遺骨を納骨するまでは護持会費が発生しないという寺院墓地も増えてきています。

埋葬されてから護持会費が発生するお墓や納骨堂を選ぶことで、生前に購入をためらうことも少なくなるでしょう。

またお墓の生前購入は家族の経済的な負担を減らすこともできます。

墓じまいを考える

護持会費が毎年払える見込みがなくなってしまった場合は墓じまいを検討しましょう。

護持会費を何ヶ月も滞納してしまうと、お墓を撤去されることもあります。

寺院側に迷惑をかけないためにも、滞納してしまう前に墓じまいの手続きを始めましょう。

墓じまいをしてからも別の方法で供養することも可能です。

墓じまいについて詳しく知りたい方は

▶︎墓じまいの手続き|実は簡単?方法やよくある疑問も解説

をご覧ください。

維持費のかからない供養方法を選ぶ

お墓ではなく最初から別の供養方法を選ぶことも対応策の1つです。

近年は利用者の多様なニーズに応じて多くの供養方法が登場しており、維持費や管理費がかからない供養方法も多数存在します。

お墓より維持費や管理費のかからない供養方法として手元供養が挙げられます。

手元供養とは、ご遺骨をご自身の手元で供養する方法です。

身体が不自由でお墓参りに行くことが難しい方やお墓が遠方にしかない方などから選ばれています。

手元にご遺骨を置いておけるためいつでも手を合わせることができ、故人の存在を身近に感じることができます。

手元供養ついてさらに詳しく知りたい方は

▶︎手元供養とは?種類や費用、メリット・デメリットまで徹底解説

をご覧ください。

手元供養の他にも散骨や樹木葬はお墓で供養する方法と比較すると維持費や管理費が少なくて済みます。

散骨とは、故人のご遺骨を山や海などに撒いて供養することです。

代表的なものには、ご遺骨を山や森へ撒く「山林散骨」や「海洋散骨」などがあります。

費用の相場は山林散骨の場合5万円~15万円、海洋散骨の場合5万円~50万円となっています。

散骨は継続的に支払う費用がないため、お墓を建てる供養方法よりも経済的な負担が少なくなる場合が多いです。

散骨ついてさらに詳しく知りたい方は

▶︎散骨の費用相場はいくら?種類ごとの相場や費用を抑える方法も

をご覧ください。

樹木葬はご遺骨を埋葬した場所に樹木を植え、その樹木を墓標とする供養方法です。

経済的な負担が少なく、継承者がいない場合でも問題ないという点が選ばれる理由となっています。

多様なニーズに合わせて庭園タイプ、公園タイプ、里山タイプなどと複数の種類が存在します。

樹木葬ついてさらに詳しく知りたい方は

▶︎樹木葬の種類を解説!樹木葬の選び方や注意点についても解説

をご覧ください。

管理のしやすい手元供養なら小さなお墓KOBO

手元供養を検討されている方は、ブリーズガーデンの「小さなお墓KOBO」がおすすめです。

「小さなお墓KOBO」は手のひらサイズの小さなお墓で管理しやすく、温かみのあるデザインが特徴的なガラス製の手元供養品です。

ブリーズガーデンでは著名クリエイターが1つ1つ手作りしており、1つとして同じ作品がありません。

一般的な骨壺などは無機質なデザインのものも多く、「なんとなく怖い」「抵抗感がある」という方も少なくありません。

小さなお墓KOBOであればデザイン性に長けているため、お子様がいる場合でもリビングや寝室などにインテリアとして置くことが可能です。

お墓を建てるなどの他の供養方法と比較しても経済的な負担が少ないことも特徴の1つです。

小さなお墓KOBOについてさらに詳しく知りたい方は

※ブリーズガーデン KOBOについて

をご覧下さい。

護持会費が支払えるかどうか慎重に判断しよう

護持会費を支払わなかったり何か月も滞納したりしてしまうと、

  • 支払いを催促する連絡がくる
  • お墓が撤去される
  • 官報に管理者(相続者)またはご遺族の名前が記載される
  • 遺骨が合同墓地へ埋葬される
  • 離檀料を請求される場合がある

などの対応をされることが多いです。

護持会費の支払いに関するトラブルに巻き込まれないためにも、会費をしっかりと支払っていけるかどうか慎重に判断することが大切です。

護持会費を支払うことが厳しい場合は護持会費のないお墓や納骨堂を選んだり、維持費や管理費が少ない供養方法を探したりすることもできます。

トラブルに巻き込まれないよう、慎重に供養方法を検討しましょう。

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