手元供養とは?種類や費用、メリット・デメリットまで徹底解説
近年、供養の形態が多様化したことで従来の供養である、お墓への納骨以外の供養の仕方がクローズアップされるようになりました。
その中で「手元供養」という言葉を耳にする機会も増えたのではないでしょうか。
ただし、これまで一般的な供養の方法ではなかったことから
「手元供養がなんなのかあまりよくわからない」
「興味はあるけど誰に聞いたら良いのかわからない」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな手元供養の種類や費用、メリットやデメリット、注意点まで徹底解説します。
手元供養に興味はあるけどいまいちよくわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
手元供養とは
手元供養とは、故人のご遺骨や形見を手元で保管する供養のことです。
保管をする際には、手元供養品と呼ばれるアクセサリーや置き物などの小物へ加工されます。
「今のお墓は管理する人がいないし、遠くてお参りに行くことも難しい」「故人の存在を身近に感じることができる」といった考えから手元供養をされる方が多いようです。
特に、少子高齢化や都市部への一極集中などの社会情勢の変化に適応できることから、手元供養が注目される機会が増えている傾向にあります。
手元供養が浸透しつつある理由
住環境や家族構成の変化、お墓を持たないという選択が増えていることから、手元供養は広がりつつあります。
大きなお仏壇を置く場所が無くなり、供養の形も変化しています。
それでも、大切な人に手を合わせたい。
そんな想いを叶えるものとして、時代の変化とともに手元供養は広がりを見せております。
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手元供養の方法・流れ
手元供養の大きな流れは「周囲の方の同意を得る」「ご遺骨の粉骨」「手元供養品への封入」です。
手元供養品は小さなサイズのものが多くご遺骨を全て封入することが難しい場合があります。
封入にはご遺骨を細かく砕く「粉骨」が必要ですが、一度粉骨をするとご遺骨を元の形に戻すことはできません。
そのため、手元供養品を作成する際には周囲の方としっかり話し合った上で同意を得ることが重要です。
▷【手元供養の方法】詳しいやり方や注意点を具体例を交えて解説
手元供養の3つの特徴
手元供養には従来の供養にはない特徴が多く存在します。
ここではそんな手元供養の特徴を3つご紹介します。
故人を身近に感じることができる
手元供養は従来の供養と比べて故人を身近に感じることができるようになります。
従来の供養では故人のご遺骨はお墓へ埋葬することが一般的でした。
そのため、遠方に住んでいる方やなかなか忙しくてお墓参りに行けないという方にとって、故人の存在を頻繁に意識するということは難しい場合もありました。
手元供養では、故人のご遺骨が身近にあるため存在を意識しながら生活することが可能です。
特に、アクセサリーなど持ち運びのできる手元供養品ではどこにいても常に故人の存在を感じることができます。
費用を抑えることができる
手元供養は従来のお墓を建てる供養に比べて費用を抑えることが可能です。
従来のお墓を建てるためには「墓石代」「永代使用料」「年間管理費」といった費用が必要です。
墓石代の相場は100万円程度と高額ですが、永代使用料はさらに高額になる場合もあり、人気な霊園では1000万円以上となる場合もあるそうです。
手元供養をするための費用は大きく分けると「手元供養品の費用」「粉骨費用」「残りのご遺骨の供養代」です。
これらの費用は「墓石代」「永代使用料」のような高額になる場合は少ないです。
そのため、経済的な問題で従来のお墓を建てることは難しいという方や、お墓を維持するための費用を毎年払い続けることを再検討しているという方に手元供養を選択されることが多いです。
自分で作ることができるものもある
手元供養品は自分で作ることができるものもあります。
手作りのできる手元供養品にはぬいぐるみ、写真たて、供養台などが挙げられます。
自分で手作りができる手元供養品は素材やデザインにこだわることができるという点が特徴的です。
自分で手作りのできる手元供養品についてさらに詳しく知りたい方は▷手元供養品は手作りできる?自分で作れるおすすめの手元供養品5選をご覧ください。
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手元供養の費用
手元供養にかかる費用は大きく分けて「手元供養品の費用」「粉骨費用」「残りのご遺骨の供養代」の3つです。
手元供養品は種類によって費用が大きく異なりますが、数千円程度から購入可能なものが多いです。
粉骨費用は業者へ粉骨を依頼する場合の相場は約20,000〜30,000円程度です。
粉骨は自分で行うことも可能ですが、経験のない方が適切な大きさに粉骨をすることは困難なため粉骨の専門業者へ依頼されることをおすすめします。
また、手元供養品は小さいサイズのものが多く、ご遺骨を全て封入することができない場合があります。
残ったご遺骨の供養方法の中で代表的なものは、ご遺骨を海や山へ撒く「散骨」です。
散骨の費用の相場は約50,000〜100,000円です。
手元供養品の費用についてさらに詳しく知りたい方は▷手元供養にかかる費用いくら?相場や費用を抑える方法も解説をご覧ください。
手元供養品の種類6選
手元供養品には様々なものが存在しますが、代表的な手元供養品とその特徴を6つご紹介します。
ミニ骨壺
「骨壺」と聞くと陶器で作られた無機質なものを想像される方も多いと思います。
ミニ骨壺はそうした考えが覆るような斬新なデザインのものや、温かみのあるデザインものが多いことが特徴的です。
ミニ骨壺は持ち運びが容易なため、転勤が多い方や頻繁に部屋の模様替えをする方におすすめです。
アクセサリー
手元供養品にはご遺骨をネックレスやブレスレットなどのアクセサリーに加工するものがあります。
アクセサリーへ加工することで、どこにいても故人の存在を身近に感じることができるようになります。
家の中だけではなく外出中でも故人を感じていたいという方におすすめです。
写真立て
一般的に、仏壇の中には写真を飾ってはいけないとされていますが、特定の宗教や考えに影響されない写真立てであれば故人の写真を眺めながら手を合わせることができます。
また、写真たては手作りをすることが容易なため、デザインや材質にこだわって作成することが可能な点も特徴的です。
ぬいぐるみ
粉骨したご遺骨を封入したカプセルをぬいぐるみに入れることができます。
ぬいぐるみは温かみがあるため、仏壇やお墓のような無機質なものに対して抵抗を感じる方がいる場合に選ばれることが多いです。
特に、小さなお子様がいる場合におすすめです。
自宅墓
自宅墓は従来のお墓を小さくして室内に置けるようにしたもので、自宅に置くことができることから「宅墓」とも呼ばれます。
自宅墓の中には墓石を用いたものや従来のお墓を意識したデザインのものが数多く存在します。
ご遺骨を自宅で管理したいが、従来のデザインのお墓で手を合わせたいという方におすすめです。
自宅墓についてさらに詳しく知りたい方は▷自宅墓とは?種類やメリット・デメリットから建てた後の流れも解説をご覧ください。
ガラス製のお墓
ガラス製のお墓は温かみのあるデザインと独創性が特徴で、一見してご遺骨が入っていると分からないようなものが多いことが特徴的です。
インテリアともなじみやすくリビングなどの生活スペースに置きやすいため、暮らしの中で故人の存在を感じることができます。
ガラス製のお墓では小さなお墓KOBOの人気が高まっています。
著名クリエイターの作成による温かみのあるデザインが特徴的です。
ブリーズガーデンでは小さなお墓KOBOの作成の他、「粉骨サービス」「海洋散骨サービス」もこなっており、粉骨から供養までをトータルサービスさせていただくことができます。
小さなお墓KOBOについて詳しく知りたい方は▷小さなお墓KOBOをご覧ください。
手元供養品の特徴をさらに詳しい内容はこちらの記事でご紹介しています。
▷手元供養品の種類や特徴を解説!全骨安置、分骨安置とは
手元供養のメリット・デメリット
手元供養にはこれまでの供養にはないメリットが多く存在しますが、デメリットも存在します。
メリットとデメリットを把握した上で自分に合った供養を行いましょう。
メリット
手元供養の最も大きなメリットは故人の存在を近くで感じることができるという点です。
一般的なお墓への納骨や、散骨では頻繁に故人の存在を感じることは難しいでしょう。
アクセサリーなど持ち運びが可能な手元供養品へ加工をすれば、常に故人の存在を感じることができます。
デメリット
手元供養のデメリットには周囲の理解を得にくいことがあるという点が挙げられます。
手元供養は法的にも宗教的にも問題になることはありませんが、中には「手元供養は違法だ」や「手元供養をすると縁起が悪い」という誤解から反対をされる方もいます。
特に手元供養は近年、注目されることが増えた供養であるため、年配の方を中心に反対される方がいるようです。
手元供養を行う際には周囲の方としっかりと話し合った上で行うことが重要です。
手元供養のメリット・デメリットについてさらに詳しく知りたい方は▷手元供養のメリットとデメリット 事前に把握して適切に供養しようをご覧ください。
手元供養を行う時に注意すること
ここでは、手元供養を行う際に注意が必要な点について説明します。
気をつけるべき点を十分に理解して手元供養を行えるようにしましょう。
墓地以外の敷地に埋めてはいけない
ご遺骨を自宅の庭に埋めてしまうと、墓地埋葬法などの法律に抵触してしまうことに注意が必要です。
手元供養品を自宅の室内に置くことに法的な問題はありませんが、庭に手元供養品を置いてしまうと「自宅の庭に勝手に墓を建てた」と判断され違法だと判断されてしまうことがあります。
特に、自宅墓はお墓のような形状のものが多く、庭に置きたくなってしまうかもしれませんが絶対に庭へ置いてはいけません。
手元供養品を置いてはいけない場所についてさらに詳しく知りたい方は▷自宅墓は室内に置ける?種類やメリットから注意点まで徹底解説をご覧ください。
管理の仕方によってはカビが生えてしまうことがある
手元供養品の多くは作成をする際に粉骨をしていることが多いですが、粉骨をしたご遺骨は水分を含みやすくカビが生えやすくなっている点に注意が必要です。
粉骨をしたご遺骨にカビを生やさないためには「ご遺骨を外部から遮断すること」「高温多湿な場所に置かない」「酸素に触れない環境を作ること」といった対策が非常に効果的です。
粉骨したご遺骨にカビを速さないための工夫をさらに詳しく知りたい方は▷粉骨するとカビが生える?大切な遺骨をカビから守る4つのポイントをご覧ください。
人目が気になる場合がある
手元供養を行うことや手元供養品を自宅に置くことは全くもって後ろめたいことではありません。
ただし、中にはご遺骨自体に対して抵抗を持っている方もいます。
ご遺骨に抵抗を感じる方に対して無理に価値観を押し付けることはやめましょう。
供養の考え方は人それぞれです。
「目につきにくい場所で保管をする」「圧迫感のないデザインの手元供養品を選ぶ」などの工夫を行いましょう。
分骨証明書などの書類を保管しなくてはならない
また、手元供養品を管理していた方が逝去された場合など管理ができなくなったときの対応を考慮しなくてはなりません。
管理されていた方と一緒に納骨されることが多いですが、その際に書類が必要になる点に注意が必要です。
故人の火葬の後には火葬証明書という書類が発行されます。
また、故人のご遺骨を複数に分けた場合には分骨証明書という書類も発行されます。
これらの書類はご遺骨を埋葬する際に必要となるため、手元供養をした後も失くさないように保管をしなくてはなりません。
分骨証明書などの重要な書類についてさらに詳しく知りたい方は▷分骨証明書はどこで必要?発行できる場所や注意点を解説をご覧ください。
宗教によって手元供養は行える?
手元供養をしたいと思っても、宗教に関係なく行えるのかわからないという人もいるでしょう。
手元供養は宗教関係なく行うことができます。
特定の宗教や無宗教の人、お墓が遠くてお参りできない人、自宅に仏壇を置く場所がない人など、多様化する現代の生活に適した供養の方法と言うことができるでしょう。
宗教によっては自宅に遺骨や遺灰を保管することを良いと考えないことがありますが、手元供養には細かい形式がありません。
宗教や常識などにとらわれることなく、特定の宗教や無宗教の人も自身の考え方にマッチした供養の方法で故人を供養し、故人をいつも身近に感じることができるのが手元供養です。
手元供養で残った遺骨の供養方法とは
遺骨を墓地や霊園以外に埋葬すると刑事責任に問われます。
では手元供養をしていた人が亡くなったあと、残った遺骨はどうしたらいいのでしょうか。
ここからは、残った遺骨をどのようにしたらよいのかについて紹介していきます。
墓に納骨する
手元供養で残った遺骨の供養方法として最も一般的なのは、お墓への納骨です。
手元供養をする際に火葬場で喉仏だけを分骨するなど、ほんのわずかな遺骨を手元供養に分ける人も多く、残りはお墓へ納骨することが多いと言えます。
しかしこの方法はもともとお墓がある場合に多い選択です。
新たにお墓を建てる場合には多額の費用が必要となるため、納骨堂へ納骨するという方法を選択する人もいます。
海や山に散骨する
あらかじめ遺志を聞いている場合や故人の思い出があるなどの場合、残った遺骨を山や海などに散骨をするという方法もあります。
ただし遺骨をそのまま散骨にするのではなく、粉骨して2mm以下のパウダー状にしなくてはいけません。
また自治体によって散骨を禁止している場所もあるため、散骨してもいい場所かどうかの確認は必ず行いましょう。
山での散骨についてさらに詳しく知りたい方は▷山で散骨することは可能?方法や費用から注意点まで解説
をご覧ください。
樹木葬
樹木葬とは墓石を建てる代わりに桜やハナミズキ、バラといった樹木をシンボルにしたお墓のことで、樹木の代わりに花を植えることもあります。
樹木葬も散骨も自然に帰すという考え方が基本にありますが、山や海に遺骨を撒く散骨と違い樹木葬はシンボルがあるため、お参りにも行きやすいという意見もあります。
また継承者が必要ない永代供養となっていて、費用を抑えることができるのも選ばれる理由のひとつでしょう。
樹木葬についてさらに詳しく知りたい方は▷散骨と樹木葬は何が違う?特徴、メリット・デメリットを徹底解説
をご覧ください。
納骨堂に納骨する
お墓がある場合はそのお墓に納骨をすればいいでしょう。
しかし、そのお墓が遠方でなかなか行けないという人やお墓を建てていない場合などは、納骨堂に納骨をするという選択肢があります。
宗旨や宗派を問わないという納骨堂もあります。
このとき、全骨を手元に置いておいた場合と分骨をして手元に置いておいた場合では手続きに必要な書類が異なるため必ず確認しましょう。
全骨と分骨の違い
手元供養を検討する際に考えておきたいのが、遺骨の全てを保管する「全骨」にするか、お墓や寺院に納骨した遺骨の一部を自宅等で保管する「分骨」にするかという点です。
大切な人の遺骨ですから、なるべく手元に置いておきたいという気持ちになりますが、ほとんどの方は分骨し一部を手元供養にすることを選ばれます。
全骨
遺骨の全てを手元に置く全骨を希望する場合、収納方法を検討する必要があります。
お墓に納骨する場合の骨壺は6〜7寸であるのに対し、手元供養の商品はその約10分の1になります。
ですので、遺骨の全てを手元に置く全骨を希望する場合は、複数の商品を購入して小分けにして収める必要があります。
粉骨することにより遺骨の体積を3分の1から5分の1ほどに減らすことができるので、全骨を納めやすくなります。
全骨を希望される方におすすめの方法として、全骨を収納できる仏壇があります。
お墓を購入するよりもリーズナブルで、お墓参りやお墓掃除も不要、毎日好きな時に故人を偲ぶことができます。
ご自宅のスペースやインテリアなどに合ったお仏壇を専門販売員がご案内いたします。
分骨
遺骨の一部を手元に残す分骨を希望する場合、他の親族にも関わることですので、ご家族で話し合いましょう。
遺骨には所有者が決められています。所有者の承諾なしに分骨することはできません。
所有者をはじめとした親族の了承を得ることができたら、どのくらいの量の遺骨を手元供養にするのかを決めます。
遺灰にして収納する場合の目安として、一握り程度であればミニ骨壺、一つまみ程度であればアクセサリーに収骨できます。
最近では、ご家族や分骨して少しずつ遺骨を分けて保管したり、ご姉妹でアクセサリーを作ったりする方もいらっしゃいます。
分骨の手続き方法
墓地や寺院などに納骨する場合、納骨する先に埋葬許可証を提出する必要があります。
加えて、2か所以上の墓地や寺院に分骨をする際には分骨証明書が必要になります。
分骨証明書は火葬した火葬場がある市区町村で発行してもらえます。
あらかじめ分骨することが決まっていれば、葬儀社が手続きを代行してくれます。
手元供養の場合、分骨証明書は必要ありません。
しかし、いずれ納骨するという場合には納骨証明書が必要になりますので、あらかじめ取得しておくことをおすすめします。
分骨についてさらに詳しく知りたい方は▷分骨とは?意味や方法からメリット・デメリットまで徹底解説
をご覧ください。
手元供養で故人を身近に感じよう
手元供養を行うことで故人を身近に感じることができるようになります。
これまで一般的な供養ではなかったからこそ分からないことや不安に感じることも多いのではないでしょうか。
手元供養の種類やメリット・デメリットをしっかり理解して自分に合った、そして故人に喜んでもらえるような供養を選択できるようにしましょう。
ブリーズガーデンでは、お問い合わせフォームより24時間365日ご相談を受け付けております。
手元供養に関して疑問に感じることや不安に感じることがあれば、ぜひブリーズガーデンまでお気軽にご相談ください。
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