散骨と樹木葬は何が違う?特徴、メリット・デメリットを徹底解説

近年、「散骨」や「樹木葬」の人気が高まっています。
「散骨」と「樹木葬」はどちらも故人を自然の中へ送り出すという点では共通しているため、混同されて用いられることもある言葉です。
しかし、「散骨」と「樹木葬」は全く異なる供養です。
この記事ではそんな「散骨」と「樹木葬」について詳しく解説します。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握したうえで自分に最もあった供養を選択できるようにしましょう。
ABOUT KOBO
KOBO5周年キャンペーン実施中!

KOBO(コボ)は、実用新案取得済のガラス製のちいさなお墓です。どんな場所でも馴染みやすいデザインで、優しく部屋を彩ります。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になる5周年キャンペーンを実施中です!詳細は以下からご覧ください。
目次
散骨と樹木葬
散骨と樹木葬はどちらも、「一般的なお墓に比べて費用を抑えることができる」「お墓の後継である、継承者がいらない」「美しい景色の中で故人を送り出すことができる」などの利点があることから、注目されることが多い供養です。
散骨とは
散骨とはご遺骨を細かく砕いて山や海へ撒く供養のことです。
「お墓の管理が必要ない」「宗教観やしきたりに縛られない」「故人の好きだった景色の中で送り出すことができる」といった魅力から注目される機会が増えています。
また、散骨は行う場所には決まりがないため、好きな場所で自由に散骨を行うことができる点も魅力の一つです。
ただし、ご遺骨を砕く「粉骨」を行わないと死体等遺棄罪などの法律に抵触してしまうことに注意しなければなりません。
散骨を行う上での注意点についてさらに知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
▷散骨は自分でもできる!自分でできる散骨のやり方、注意点を解説
散骨の種類
散骨はご遺骨を撒く場所によって、海へご遺骨を撒く「海洋散骨」、山や森にご遺骨を撒く「山林散骨」、空からご遺骨を撒く「空中散骨」などがあります。
また、近年では海外での散骨や、宇宙空間へご遺骨を放つ「宇宙散骨」など多種多様な散骨が登場しています。
また、どのような方が散骨を行うかによっても種類が分かれます。
ご家族やご遺族が散骨を行う「個別散骨」、散骨業者が代わりに散骨を行う「代行散骨」、複数のご家族で散骨を行う「合同散骨」が存在します。
代行散骨や合同散骨は個別散骨よりも散骨費用を抑えられる傾向にあります。
散骨の種類や特徴についてさらに詳しく知りたい方は▷散骨の種類はどれくらいある?代表的な散骨や変わったものも解説をご覧下さい。
樹木葬とは
樹木葬とは従来のお墓のように故人のご遺骨を埋葬し、墓石代わりに樹木を植える供養のことです。
故人の「華やかな場所で眠りたい」「一代限りのお墓にしたい」という願いを叶えることができます。
また、樹木葬を行っている墓地や霊園は都心や都市部にも多く存在するため、「今ある先祖のお墓は遠くてお参りに行くことが難しい」というご家族の悩みを解決することができます。
散骨にはどこでもご遺骨を撒くことができるという特徴がありますが、樹木葬は墓地や霊園でしか埋葬することができないという点には注意しなければなりません。
これは、墓地、埋葬等に関する法律という法律の中でご遺骨は「ご遺骨は墓地や霊園以外に埋めてはならない」と決められているためです。
樹木葬の種類
樹木葬には、樹木ごとに埋葬する人数によって種類が分かれます。
一つの樹木に一人のご遺骨を埋葬する「区画型樹木葬」、一つの樹木に家族や夫婦のご遺骨を埋葬する「個別型樹木葬」、一つの樹木に多くの方のご遺骨を埋葬する「合祀型樹木葬(集合樹木葬)」があります。
最も費用を抑えることができる樹木葬は合祀型樹木葬(集合樹木葬)で20万円弱で供養できることが多いです。
最も高額になってしまう樹木葬は区画型樹木葬です。
多くの場合は50万円以上からで、人気の霊園では100万円以上必要になることもあります。
合祀型樹木葬(集合樹木葬)は費用を抑えることができますが、骨壺からご遺骨を取り出し集合墓タイプとの違いは骨壺から取り出しているため、他の方のご遺骨と一緒になってしまうというデメリットがあります。
散骨と樹木葬の違い
散骨と樹木葬は故人を自然に還すという点で共通しているため、混同されやすいですが実際には全く異なる供養です。
ここでは散骨と樹木葬の違いをいくつかご紹介します。
散骨 | 樹木葬 | |
---|---|---|
費用相場 | 50,000〜250,000円 | 100,000〜700,000円 |
粉骨の必要性 | 有り | 無し |
供養の方法 | ご遺骨を撒く | ご遺骨を埋葬する |
年間管理費 | 0円 | 年間5,000~10,000円(合祀の場合0円) |
安置期間の制限 | 無し | 有り |
墓石の有無 | 無し | 無し |
お墓参り | 不可 | 可 |
散骨と樹木葬の最も大きな違いは管理の必要があるかという点です。
樹木葬では樹木の手入れが必要なため、管理費が発生します。
また、安置期間にかぎりが設けられていることも多く、供養後およそ30年が経過すると合祀されることが一般的です。
一方、散骨を行った場合は管理をする必要がないため、管理費や安置期間の制限は発生しません。
散骨の4つのメリット
散骨には従来の供養にないメリットがたくさん存在しますが、ここでは代表的なメリットを4つご紹介します。
メリット①費用を抑えることができる
従来のようなお墓へ納骨する場合と比べて散骨は費用を抑えることができます。
散骨にかかる費用の内訳は大きく分けて「粉骨費用」「散骨費用」のふたつです。
従来のお墓を立てるための費用の内訳は大きく分けて「墓石代」「供養のお布施」「永代使用料・年間維持費」です。
お墓を永代に渡って使用する権利を得るためのお金である永代供養は高額になることが多く、人気霊園の場合は1000万円以上になる場合もあります。
メリット②故人を自然に還すことができる
散骨を行うと故人を自然に還す供養ができます。
また、故人の好きだった風景や思い入れのある場所で供養をすることができます。
メリット③散骨と同時に遊覧を行うことができる
海洋散骨、空中散骨などの乗り物を借りる散骨を行う場合には散骨のセレモニーを行った後に遊覧を行うこともできます。
特に、空中散骨を行った場合には故人の好きだった街並みを上空から眺めることも可能です。
散骨の2つのデメリット
散骨にはデメリットも存在します。
ここでは代表的なデメリットを2つご紹介します。
メリットとデメリットをしっかりと把握して悔いのない散骨を心がけましょう。
デメリット①お参りができない
散骨はお墓がないため、お参りをすることができません。
業者によって緯度・経度の記された書類をもらうことができますが、ご遺骨自体は風や潮の流れで拡散してしまうため特定の場所でお参りをすることができません。
デメリット②マナーやモラルを守らないとトラブルになることがある
散骨という行為自体には法的、宗教的な問題はありませんが、ご遺骨を撒くという行為であることからトラブルに発展してしまうこともあります。
特に、ご遺骨を細かく砕く行為である「粉骨」は正しく行わないと、墓地、埋葬等に関する法律や死体遺棄罪などの法律に触れてしまうことがあるため注意が必要です。
▷【散骨でよくあるトラブルの事例】トラブルを避けるための3つの対策
樹木葬の2つのメリット
樹木葬には従来の供養にはないメリットが多数あります。
ここでは樹木葬のメリットを2つご紹介します。
メリット①粉骨が必要ない
散骨を行うためには粉骨をしなければいけませんが、樹木葬は従来の供養と同じように埋葬をするため粉骨の必要がありません。
粉骨を行わないことで粉骨にかかる費用や時間を省くことができます。
メリット②お墓参りができる
散骨とは異なり、故人のいる場所が分かるためお墓参りが可能です。
従来のお墓と同じようにお墓参りをしたいという方には嬉しいメリットではないのでしょうか。
樹木葬の3つのデメリット
樹木葬にはデメリットは存在します。
デメリットを把握した上で供養の選択を検討しましょう。
デメリット①季節によって落葉、落花する
落葉の季節や大雨の後など、樹木葬の華やかさがなくなってしまう時期には見た目に寂しさを感じてしまうかもしれません。
見た目の華やかさが特徴の樹木葬にとって、お花が散ってしまう場合などは短調に感してしまう場合もあります。
デメリット②永代供養を行うよりも高額になることがある
樹木葬を行うと樹木の管理のための費用がかかるため、供養に必要な費用が高額になることがあります。
特に、お墓を建てる必要がなくお参りが可能な供養である永代供養と比較して、管理費が必要になる分高額になってしまいます。
デメリット③樹木葬のできる霊園が限られている
樹木葬が可能な墓地や霊園は限られています。
そのため、人気の高い霊園では費用が高額になったり、そもそも樹木葬を立てることができない場合もあります。
特に、都心部の公営霊園では人気が殺到することが多く、過去に予約者を募ったところ15倍以上の倍率が発生した霊園もあります。
散骨ならブリーズガーデンへ
ブリーズガーデンでは海洋散骨を行っています。
ブリーズガーデンでは粉骨サービスも行っており、適切な粉骨をさせていただきます。
また、散骨だけでなく供養について不安に感じることや聞きたいことがあればお気軽にご相談ください。
ブリースガーデンでは「海洋散骨」以外に「粉骨」「手元供養品の作成」のサービスを行っており、これまで多くの方の粉骨から供養までをトータルサポートでお手伝いさていただいております。
ブリーズガーデンでは、お問い合わせフォームより24時間365日ご相談を受け付けております。
散骨や供養全般に対して疑問に感じることや不安に感じることがあれば、ぜひブリーズガーデンまでお気軽にご相談ください。
ブリーズガーデンへのご相談はこちらからお問い合わせください。
散骨と樹木葬、自分に合った供養の方法を選択しよう
骨と樹木葬は混同されやすい言葉ですが、実際には全く異なる供養の仕方です。
供養において最も大切なことは故人を想う気持ちです。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握した上で、最も故人を想うことのできる供養の方法を選択できるようにしましょう。
ABOUT KOBO
KOBO5周年キャンペーン実施中!

KOBO(コボ)は、実用新案取得済のガラス製のちいさなお墓です。どんな場所でも馴染みやすいデザインで、優しく部屋を彩ります。
現在、総額56,000円(税別)が0円になる5周年キャンペーンを実施中です!詳細は以下からご覧ください。