ペットの樹木葬のメリットとは？流れや必要な手続き、費用の目安を解説
家族の一員としてペットとともに暮らす家庭は増えており、ペットが亡くなった際に火葬などの供養をおこなう人は増えています。
中でも近年人気が高まっている供養方法のひとつに樹木葬があります。
樹木葬は墓石の代わりにシンボルツリーを植える供養方法で、故人を自然に還すことができます。
また、飼い主とペットを同じお墓に供養できるプランも人気が高まっており、大切な家族と亡くなった後も一緒に過ごすことができると人気が高いです。
そこで本記事では樹木葬の種類別にメリットや費用の目安、また人の供養とは異なる部分もある手続き方法をご紹介します。
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目次
そもそも「樹木葬」とは
樹木葬では墓石の代わりに樹木や草花を植え、ご遺族がお参りをする際の目印とする新しいお墓の形です。
遺骨を自然に返すことができるため、故人に自然に囲まれて安らかに眠ってもらいたいという願いをこめて樹木葬を選択する人も多くいます。
墓石代わりに植えるシンボルツリーは生きた植物であるため、当然年月が経過するにつれて成長します。
シンボルツリーの変化を通して、歳月の経過を感じつつ故人が見守ってくれている実感が持てるという声もあります。
また樹木葬の場合は基本的に継承の必要がなく、墓石がない分費用が安価なためご遺族の負担を軽減できるというメリットもあります。
上記のような魅力の大きい樹木葬は人間だけでなくペットの供養方法としても人気が高まっています。
ペット専用の樹木葬もありますが、中でも特に人気があるのは飼い主とペットを同じお墓で供養するスタイルです。
近年では多くの霊園がペットも一緒にお墓に入ることのできるプランを展開しており、新しい樹木葬の形として人気が集まっています。
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大切なペットの供養に「樹木葬」を選ぶメリット・デメリット
大切な家族の1人であるペットの供養方法として人気のある樹木葬のメリット、デメリットをそれぞれご紹介します。
ペット樹木葬のメリット
ペットの供養を樹木葬でおこなう上で、遺骨を自然に還せることをメリットに感じる人が多いです。
「ペット用に墓石を用意することに抵抗はあるものの、何らかの形で供養したい」という方のニーズに樹木葬は合致します。
墓石を立てた人間式の葬儀よりも、土に直接埋葬することも多い樹木葬の方がペットも安らかに眠れるのではないでしょうか。
また費用的にも安価に抑えることができる点も大きなメリットです。
ペット樹木葬のデメリット
デメリットとしては、一度埋葬した後に遺骨を再び取り出すのは難しいという点が考えられます。
引越しなどに伴い別の霊園に遺骨を移したいと思っても、基本的には難しいでしょう。
ペット樹木葬の特徴
ペット樹木葬の種類や埋葬様式、費用といった基本的な特徴をご紹介します。
ペット樹木葬は2種類
ペットを樹木葬で供養する場合、「個別型」と「合祀型」という2つの選択肢があります。
個別型
個別型はその名の通り、独立したお墓としてペットを埋葬する方法です。
遺骨のそばにはペットの名前が書かれたプレートが設置されるので、お参りをする際にも明確にペットが眠っている場所を訪れることができます。
個々のお墓にそれぞれのシンボルツリーを植えるパターンと、霊園の一角に合同のシンボルツリーとして大樹が植えられているパターンがあります。
個別型の多くは直接遺骨を土に埋める場合が多いので、「土に還す」「自然に還す」という実感がより大きくなります。
合祀型
合祀型は、シンボルツリーの周りに複数の遺骨を埋葬する方法です。
個別のスペースがないため、埋葬したペットの名前は一覧表として大きなプレートに記載されるのが一般的です。
個別型よりも安価に抑えられるのはもちろんのこと、「複数の遺骨と一緒に眠ることで、お墓参りに来られない間もペットが寂しい思いをしなくてすむように」という願いをこめて利用される方もいます。
自宅でペット樹木葬をおこなうという選択肢も
ペットの遺骨はご自宅の庭などを利用して樹木葬で供養することができます。
ただし、匂いや地下水の汚染などを考慮して慎重に埋葬する必要があり、特に火葬せず遺体をそのまま埋葬する場合は一層特別な配慮が必要になります。
近年では自宅樹木葬用のキットなども販売されており、土と植物の種が入った筒状の容器に遺灰を入れて筒ごと埋めることで安全に樹木葬ができるようになっています。
筒自体も生分解性の素材を使用しているため、ペットをしっかりと土に還すことができます。
遺体や遺骨の埋葬はさまざまな注意や配慮が求められるので、霊園を利用するか専用のキットを活用すると安心です。
ペット樹木葬の費用相場
お伝えしたとおり、個別型と合祀型では価格が異なるほか、利用する霊園の種類や立地によっても価格は異なります。
相場としては個別型であれば3万円前後、合祀型であれば1万円程で埋葬が可能です。
また、飼い主と一緒に埋葬できるタイプの場合は個別型で30〜100万円、合祀型で30〜50万円が相場です。
基本的にこの価格には管理費用も含まれているケースが多いので、追加費用は必要ないと捉えて問題ありません。
ちなみにペット用の納骨堂の場合は1〜10数万円、ペット用のお墓を用意する場合は10万円〜30万円が相場です。
また飼い主とペットが一緒に入れるタイプの場合は納骨堂だと60〜100万円、個別の墓地であれば70〜130万円が相場となっており、これにプラスして管理費などを支払う必要があるケースも多いです。
ペット樹木葬の費用内訳
ペット樹木葬は個別型であれば3万円前後、合祀型であれば1万円程度が相場ですが、その一般的な内訳は以下の通りとなっています。
・永代供養料
・プレート代
・納骨料
・管理費
プレートの種類や個別にシンボルツリーを植える場合はその品種など、オプションが用意されている霊園もあります。
また、個別型の場合、霊園によっては追加で年間の管理費が必要になるケースもあります。
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ペット樹木葬の手続き方法・流れ
ペットの樹木葬の手続き方法や一般的な流れを解説します。
ペットと人間では埋葬の際に必要となる手続きが異なるため、ペットのみの樹木葬と家族とペットが一緒に入る樹木葬ではその手順が異なるのでご注意ください。
ペットのみを樹木葬で埋葬する場合
ペットの遺骨は人間とは違って”もの”として扱われるため、特別な申請や手続きはありません。
人間とは違ってペットの場合はご自宅での樹木葬ができるのも、遺体や遺骨が法律上”もの”に分類されるためです。
ペットのみを埋葬する場合は霊園の案内に従って見積もりなどをおこない、契約を結びます。
特に法律上の手続き等もないので、専門知識などは必要ありません。
ペット用の火葬場に樹木葬も可能なペット霊園が併設されている場合は、火葬手続きと合わせてそのまま供養の手続きもできる場合が多いので、よりスムーズに弔うことができるでしょう。
飼い主も入ることのできる埋葬方法の場合
人気の非常に高い飼い主とペットを一緒に埋葬できるタイプの樹木葬の場合は、一般的な人間用の樹木葬と同様の手続きが必要です。
墓地使用許可証を取得した上で、個別型の場合はプレートや樹木の品種などを決めます。
ペットを供養する段階では特別な申請は必要ありませんが、飼い主が亡くなった場合は一般的な供養と同様に納骨時には埋葬許可証を提出してください。
ペット樹木葬をおこなう際の注意点
自然の中でペットを供養することができる樹木葬は非常に魅力の大きい選択肢ですが、事前に留意しておく必要のあるポイントが3つあります。
後悔をなくすためにも、樹木葬を選択する前に以下のポイントを理解しておくことが大切です。
埋葬方法をきちんと確認した上で霊園を選ぶ
ペットの樹木葬には個別型と合祀型があるとご紹介したように、霊園によって同じ樹木葬でも形式が異なります。
元々土に直接埋葬するのが主流であった樹木葬ですが、近年はシンボルツリーの根本に納骨スペースが設けられている形のものも増えています。
直接土に埋めないため、埋葬後に遺骨を取り出すことができる点はメリットといえますが、本当の意味で土に還すことはできなくなってしまいます。
このように樹木葬の中にもいくつかの種類があるので、ご希望の埋葬方法と合致しているかきちんと確認した上で霊園を選びましょう。
まとめ
故人を自然に還すことのできる樹木葬は、ペットの供養としても非常に人気が高まっている方法のひとつです。
飼い主とペットが同じお墓に供養することもでき、大切な家族であるペットと亡くなってからも一緒に過ごせるというメリットも大きいです。
樹木葬の中にも個別型と合祀型の2種類があり、それぞれメリットデメリットがあります。
いずれの方法でも墓石を設置するよりも安価に抑えられる点が特徴です。
ペット専用の火葬場の中にはペット霊園が併設されているところも多く、手続きもスムーズに進められるので確認してみるのもおすすめです。
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