戒名がいらない場合はどうすればよい?いらない理由や対処法などを解説

戒名は仏教徒であることを示す証として授けられる名前のことです。

戒名をつけないことで、親族から批判をうけたり費用が掛かってしまったりするなどのリスクがあります。

そのため、戒名のいらない供養方法を考える方もいらっしゃるようです。

この記事では、戒名をつける際のリスクや戒名の費用を軽減するための方法などを徹底解説します。

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戒名とは

戒名とは、亡くなった方がお葬式の際につけられるイメージが強いかもしれませんが、仏様の弟子になった証としてつけられる名前のことを指します。

戒名をつけることで、極楽浄土に迷わず行くことができるようになると考えられています。

呼び方が、宗教によって法号・法名などと変わることがありますが、どれも極楽浄土に導かれることを願ってつけられることに変わりありません。

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戒名をつけなかった場合のリスク

戒名をつけなかった場合、先祖のお墓を管理している菩提寺との関係が悪くなる・親族からの批判・葬儀や法事ができない・菩提寺のお墓に入れないなどのリスクを挙げることができます。

ここでは、戒名をつけなかった場合に考えられる4つのリスクについて詳しく解説します。

菩提寺との関係が悪くなる

戒名をつけないことに対して最も生じるかもしれないリスクは、菩提寺との関係が悪くなる可能性があることです。

通常、菩提寺のある人が亡くなった際はその寺の住職から戒名をつけてもらうことが一般的です。

そのため、戒名をつけないことは菩提寺とのつながりを絶つということを意味し、自分の死後、葬儀を住職に執りおこなってもらえない・菩提寺の墓に入れない可能性があります。

親族からの批判

戒名をつけないことは一般的なことではないため、親族から批判されてしまう可能性があります。

特に保守的な考え方の親族が多い場合は親族からの批判が殺到して、遺族の精神的な負担が大きくなってしまうかもしれません。

戒名をつけない場合は、事前に親族と相談することで自分の考えを伝えておくとよいでしょう。

葬儀・法事ができない

戒名をつけなかった場合、仏式の葬儀がおこなえなくなってしまう可能性があります。

戒名は仏門に入ったことを証明する名前であるので、戒名がついてないと仏教徒とみなすことができません。

そのため、関係が悪化した菩提寺はもちろん、他の寺院でも葬儀や法事をおこなってもらうことができなくなってしまう可能性があります。

菩提寺のお墓に入れない

戒名をつけなかった場合、菩提寺とのつながりを絶ち切ってしまうことを意味するので、菩提寺にある先祖代々伝わるお墓には入れなくなってしまう恐れがあります。

菩提寺とのつながりを絶ち切ってしまうと、墓に入ることが許されなくなってしまうことが普通なのです。

戒名が必要か悩んでしまう理由

戒名が本当に必要なのかどうか悩んでしまう理由としては、費用がかかる・仏教式の葬式をしないというケースが考えられます。

ここでは、戒名が必要か悩んでしまう2つの理由について詳しく解説します。

費用がかかる

家族がなくなってしまった際は、葬儀やその後の法要などに多額の金がかかってしまうため、20万〜30万円ほどかかってしまう戒名をつけることに悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。

故人のためにきちんと戒名をつけてあげたいと思っても、費用の高さからつけることを悩んでしまうかもしれません。

仏教式の葬式をしない

戒名は、仏教式の葬式せず信仰している他の宗教で葬儀をおこなう場合や、無宗教の場合は、必要ありません。

公営のお墓や永代供養を利用することで、戒名をつけなくても葬儀を執りおこなうことができます。

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戒名をつける費用を抑える方法

戒名をつける費用を抑える方法として、戒名の位を下げる・生前に戒名を授かる・戒名授与サービスを利用する・自分で戒名をつけるという4つの方法を考えることができます。

ここでは、戒名をつける費用を抑える4つの方法について詳しく紹介します。

戒名の位を下げる

戒名には位がつけられており、位によって戒名をつけるためにかかる費用が大きく異なります。

戒名の位は基本的に菩提寺の住職が、故人の社会的地位や菩提寺への貢献度によって設定するものなので、戒名をつける費用を抑えたいという方は住職に相談するとよいでしょう。

生前に戒名を授かる

自分が生きている間に戒名をつけてもらうことができ、その方が亡くなった後に戒名をつけるよりも安くすませることができます。

戒名は仏門に入った証として授けられるものであるため、生前に授けられてもおかしいものではありません。

生前戒名を授かった場合は、死後に新たな戒名を授けられることがないように、周囲の家族に伝えておくようにしましょう。

戒名授与サービスを利用する

近年では、戒名授与サービスを利用することでインターネットを通じて戒名をつけてもらうことができます。

菩提寺から戒名を授かるよりも価格設定が低く金額が明示されているため、利用しやすい点がメリットです。

ただし、自分の菩提寺がある場合は必ず菩提寺の住職に相談するなどして、了承を得ておきましょう。

自分で戒名をつける

自分で戒名を考えれば、戒名に関する費用は一切かかりません。

ただし、戒名に使用することができる漢字には限りがあるので、戒名の付け方についてよく把握したほうがよいでしょう。

戒名をつけないで供養する方法

戒名をつけないで供養する方法として、公営や民営墓地・無宗教の墓地・樹木葬・散骨・手元供養を挙げることができます。

ここでは、戒名をつけないで供養する5つの方法について詳しく解説します。

公営・民営墓地

寺院などが運営する墓地ではなく、自治体が管理する墓地は宗派や宗教に関係なく墓地を提供しています。

そのため、戒名をつけない仏教以外の宗教を信仰している人や無宗教の人は、公営・民営墓地を利用することが多いです。

ただし、公営墓地の利用者は公募制で抽選で決定され、民営墓地の墓は他の墓地よりも高額になることが多いです。

それをふまえて、利用するかどうかを決めましょう。

無宗教の墓地

寺院墓地の中には宗教を問わず墓を作ることができる墓地があります。

また、納骨堂で永代供養する場合は宗教を問わないことがほとんどです。

菩提寺の納骨堂で永代供養をすることも選択することもできます。

樹木葬

樹木葬とは、樹木を墓標にするお墓のことをいいます。

基本的には、ご遺骨を長い時間かけて自然に還すという供養方法なので、戒名が必要になることはほとんどありません。

樹木葬の特徴やメリットについて詳しく知りたい方は、

▶︎樹木葬の種類を解説!樹木葬の選び方や注意点についても解説

をご覧ください。

散骨

散骨とは、ご遺骨を粉状になるまで細かくして、海や山などの自然に撒くという供養方法です。

許可さえ取れれば、霊園やお寺でなくても供養することができるのでお墓を建てる必要が全くなく、戒名は一切必要になりません。

散骨をおこなえる場所や費用に関して知りたい方は、

▶︎散骨と樹木葬は何が違う?特徴、メリット・デメリットを徹底解説

をご覧ください。

手元供養

手元供養は、ご遺骨を自宅で保管する供養方法のことです。

自宅でご遺骨を保存する際は、ご遺骨全てを保存する場合とご遺骨の一部を保存する場合があるので、自分に適しているものを選ぶとよいです。

お墓を建てないので、もちろん戒名は必要ありません。

手元供養の種類やメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、

▶︎手元供養とは?種類や費用、メリット・デメリットまで徹底解説

をご覧ください。

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戒名のいらない供養方法もある

戒名は必ずしもつける必要があるものではありませんが、戒名をつけないことには周囲の親族からの反発などの複数のリスクが考えられます。

戒名をつけない場合は、周囲と相談して最善の方法で供養をおこなうようにしましょう。

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