お墓に骨壷がいっぱいになったらどうする?対処法7選
火葬後のご遺骨は骨壷に拾われたのち、お墓の中にある納骨室という場所に納められます。
しかし、同じお墓に骨壷を納め続けると納骨室がいっぱいになってしまい、スペースがなくなってしまうことがあります。
この記事では、納骨室がいっぱいになってしまった際の「墓じまいせずにお墓の中にご遺骨を納める場合」「墓じまいを行ないお墓ではなく別の場所で供養する場合」の対処法をそれぞれ詳しく解説します。
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目次
お墓が骨壺でいっぱいになってしまうことがある
お墓の納骨室には、何人かの骨壷を一緒に納めるといっぱいになってしまうことがあります。
地域や宗派の考えによって親戚と同じお墓に納骨をされる方や、経済的な理由で複数の骨壷を一緒に埋葬されているという方もいると思います。
納骨のタイミングになって焦ることがないよう、事前に確認を行うことが重要です。
納骨室がいっぱいになってしまう理由
近年主流の都市型のお墓はサイズを小さく作られており、それに伴い納骨室も狭くなり複数の骨壺が納められないようになっている場合があります。
また、大きな納骨室を持つお墓であっても、長年親族の骨壷が納め続けられて納骨室がいっぱいになってしまう場合や、予想よりも早く親族が立て続けに亡くなってしまい納骨室がいっぱいになってしまう場合なども考えられます。
納骨室を広げることは可能か
お墓の納骨室は、骨壷を納めるためだけでなく上に載っている墓石を支える役割も担っており、コンクリートや石で頑丈に作られているため、納骨室を広げることは大変難しいです。
万が一、お墓の場所を変えることなく納骨室を大きくしたい場合は、お墓をすべて撤去してから再度、建て直すという方法がありますが、この方法は大変費用が掛かりあまりおすすめできる方法とは言えません。
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お墓が骨壷でいっぱいになったときの対処法
お墓が骨壷でいっぱいになってしまった際、工夫してお墓の中に納める選択肢と墓じまいをしてお墓ではない別の場所に埋葬するという選択肢が考えられます。
ここでは、ご遺骨をお墓に納める7つの方法を詳しく解説していきます。
ご遺骨をお墓に納める方法【7選】
ここではご遺骨をお墓に納める場合の対処法を7つご紹介します。
粉骨をする
骨壷を開けてご遺骨を粉末状になるまで砕く粉骨処理を行い、納骨室内のスペースを確保する方法です。
粉骨処理を行ったご遺骨は、サイズの小さな骨壷に入れ替えることや一部のご遺骨を自宅へ持って帰って供養することなどが可能になります。
粉骨処理を行なうことで、後に様々な供養方法を選択することができます。
いっぱいになってしまったご遺骨をどのように供養するか、はっきりと決めていない人におすすめの方法です。
遺骨を土に還す
納骨室の底が土である場合、納骨室の中の骨壺の一部を開け、粉骨処理などをして地面に撒き、土に還すことで、自分が納めたいと思っている骨壷のスペースを確保する方法です。
納骨室の底がコンクリートなどであっても、中央部分の底が土になっている場合もあるため、実際に納骨室を見て確認するとよいでしょう。
この方法は全くお金がかからないため、あまり費用をかけて骨壷の整理をしたくないと思う方に向いている方法といえます。
新しいお墓を作る
現在のお墓から新しいお墓へお墓を引っ越しさせる「改葬」という方法があります。
改葬は同じ霊園やお寺の違う場所にお墓を建て直すのか、別の霊園やお寺に建て直すのかで、準備に必要な作業や書類が異なります。
どこにお墓を建てるにしても、お墓を畳む際に必要な閉眼供養が必要な場合が多く、霊園やお寺に相談しなければなりません。
また、新しいお墓が完成するまでの間は納骨室に入っていた骨壷を、霊園やお寺が預かってくれる場合もありますが、基本的には自分で預かっていなければいけません。
納骨堂は従来、ご遺骨を一時的に預かってもらう施設として使われていました。
契約したプランに応じて料金を支払うことでご遺骨を管理してもらうことができるため檀家に入る必要がなく、アクセスしやすい場所にあることが多いためお参りしやすいことが特徴です。
納骨堂の特徴についてもっと詳しく知りたい方は▷納骨と永代供養の違いは意味だけじゃない?特徴を比較して解説をご覧ください。
経済的に余裕のある方や、終活の一環として自分も入ることができるお墓を作りたいと考えている方におすすめの方法です。
共同墓地や永代供養墓に移す
共同墓地や永代供養墓に移すという方法があります。
共同墓地は、地域の人が共同で管理している墓地のことです。
お墓が自宅から近くにある場合が多く、地域密着型である点が特徴といえます。
永代供養墓は、その名の通り永代供養をおこなうお墓のことを指します。
個別に供養をおこなう場合と合祀する場合で、費用や方法が異なるため、事前に契約内容をよく確認しておく必要があります。
永代供養墓について詳しく知りたい方は▷ 後継ぎのいない墓には永代供養が向いている?種類や特徴を解説をご覧ください。
全てのご遺骨を納骨する選択肢や、一部を残しそれ以外のご遺骨を納める選択肢を選ぶことが可能です。
子世代以降にお墓を管理してくれる人がいない場合はお墓を畳むという選択肢も増えるため、お墓の後継ぎに不安がある方におすすめの方法です。
古い遺骨をまとめる
古いご遺骨をまとめて、新しい骨壷を納めるスペースを確保するという方法です。
地域や宗派によっても異なりますが、50回忌を過ぎたご遺骨は弔いあげと呼ばれる50回忌の法要が終わったタイミングで供養が行われなくなるという慣習があります。
ご遺骨を一度まとめてしまうと、再度ご遺骨を区別して取り出すことができなくなってしまうため、ご遺骨の生理が目的である方におすすめです。
納骨袋のままでまとめる
納骨袋とは、火葬したご遺骨をお墓に納める際に骨壺から出して入れ替える袋のことです。
一般的には、白い木綿のさらしでできた巾着袋のような形をしており、関西地方でよく使われています。
納骨袋はそのまま土に還すことができ、袋状であるため骨壷よりも納骨室のスペースを圧迫することが少ないので、ご遺骨を骨壷から入れ替えるだけで納骨室のスペースを広げることができます。
あまり時間をかけずご遺骨の整理をしたい方に向いているでしょう。
お墓の中に散骨
納骨室の床が土である場合は、ご遺骨を粉骨してそのまま納骨室内に散骨しそのまま土に還すという方法をとることができます。
この方法をとる場合、ご先祖に伺いを立てるという意味を込めて僧侶の方に読経してもらうことが望ましいでしょう。
現在のお墓を長く使っていきたい方に向いている方法といえます。
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墓じまいしてご遺骨を供養する方法【2選】
お墓の中に骨壷が納まらない場合、墓じまいをして他の場所へ埋葬を行なうことができます。
墓じまいとは、現在のお墓の墓石を撤去しお墓があった場所を更地にして、土地の管理者に返すことです。
ここでは、墓じまいして供養を行う方法を詳しく解説します。
墓じまいして散骨
墓じまいして散骨することで、お墓を継承する後継者を心配することなくご遺骨を埋葬することができます。
ただし、散骨には場所や方法などに注意しなければならない点が存在します。
散骨の方法や注意点に関して詳しく知りたい方は▷散骨の種類はどれくらいある?代表的な散骨や変わったものも解説をご覧ください。
墓じまいして合葬・樹木葬
墓じまいした際には散骨という選択肢だけでなく、合葬や樹木葬という方法を選択することができます。
合葬とは亡くなった方のご遺骨を複数人合わせて埋葬する供養方法のことであり、樹木葬とは墓地と認定された山林墓地にご遺骨を埋葬し、花や木を墓標として植える方法です。
樹木葬の方法や注意点に関して詳しく知りたい方は▷散骨と樹木葬は何が違う?特徴、メリット・デメリットを徹底解説をご覧ください。
墓じまいして手元供養
散骨や合葬など土に還す方法だけでなく、自宅などで保管して供養するという方法もあります。
代表的なものが手元供養です。
手元供養とは、故人のご遺骨や形見を自分の手元で供養する供養方法です。
自宅に骨壺を安置する方法やご遺骨を加工してアクセサリーとして身につけるなどして、故人をより身近に感じることができる供養方法です。
「故人の存在を身近に感じたい」「天候や健康状態にかかわらずお参りに行きたい」と考える方に適した方法といえるでしょう。
散骨・手元供養ならブリーズガーデンへ
散骨や手元供養に関して疑問に感じることや不安に感じることがあれば、ぜひブリーズガーデンにお問い合わせください。
ブリーズガーデンでお作りしている「小さなお墓KOBO」は、手のひらサイズの小さなガラス製のお墓で、日々の暮らしの中で故人を身近に感じることができる暖かなデザインの手元供養品になっています。
小さなお墓KOBOについてさらに詳しく知りたい方は▷ブリーズガーデン KOBOについてをご覧下さい。
また、ブリーズガーデンでは海洋散骨のサービスをおこなっております。
粉骨処理から手元供養品の作成、散骨までの工程をトータルコーディネートしており、大切な方のご遺骨を安心して預けていただくことができます。
加えて、海洋散骨をおこなうにあたって不定期航路事業の届出を提出しているため、安心・安全のサービスを提供しております。
ブリーズガーデンの海洋散骨サービスについて詳しく知りたい方は▷ブリーズガーデン 海洋散骨サービスをご覧ください。
お墓が骨壷でいっぱいになった際には様々な対処法がある
お墓が骨壷でいっぱいになった際は、骨壷を整理して納骨室のスペースを確保することや墓じまいして散骨などを行うなど、様々な対処法があります。
墓じまいを行なう場合は再びお墓を建てることが難しくなるという点を理解した上で行う必要があります。
自分に最適な対処方法を選択して、ご先祖さまや親族のご遺骨をしっかりと供養してあげましょう。
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