宇宙葬を行う費用はいくら必要?種類や注意点などを解説

近年、供養の様式は多様化しており、従来の供養にはない特徴を持つものが多く登場しています。

その中でも「宇宙葬」という供養を耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか。

故人のご遺骨を宇宙で供養するという新たな方法ですが、まだまだ発展途上な方法でもありあまり詳しく知らない方も多いと思います。

そこで、この記事では宇宙葬の「種類」「費用」「注意点」などを解説します。

宇宙葬に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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宇宙葬とは

宇宙葬とは故人のご遺骨の一部を宇宙で供養です。

宇宙葬は1997年にアメリカで始まったと言われており、比較的新しい供養です。

宇宙葬では供養することのできるご遺骨はごく一部であり、残りのご遺骨は別の方法で供養しなければなりません。

宇宙葬は基本的に高額な費用が必要になります。

また、宇宙葬で供養しきれなかったご遺骨の供養にかかる費用も用意しなければなりません。

そのため、「既にお墓を持っている」「金銭的な余裕がある」といった方はおすすめです。

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宇宙葬の種類

宇宙葬を検討している方の中には宇宙葬にはどのような種類が存在するのか知らない方もいると思います。

ここでは宇宙葬の種類についてご紹介します。

宇宙葬には「月面供養」「流れ星供養」「バルーン葬」の3種類が存在します。

月面供養

月面供養とは故人の遺灰の一部をカプセルに納め、月面までロケットで運び供養することです。

月面供養ではロケットに遺灰を数グラム乗せて打ち上げます。

費用は遺灰の量によって大きく異なります。

月面供養は月面に安置して供養するため、地球上のどこからでもお墓参りができます。

流れ星供養

流れ星供養とは遺灰の一部をカプセルに納め、大気圏で燃やす供養のことです。

遺灰を人工衛星に乗せ、地球を数日〜数年周回した後、人工衛星が軌道から大気圏に突入して燃え尽きます。

人工衛星が燃え尽きる際は、流れ星のように見えるため、流れ星供養と呼ばれています。

バルーン葬

バルーン葬とはご遺骨や遺灰の一部を巨大なバルーンに乗せて空へ向けて飛ばす供養です。

バルーン葬ではカーマン・ラインと呼ばれる地上から100kmを超えることができないため空中散骨とも呼ばれます。

そのため、厳密にはバルーン葬は宇宙葬ではありませんが、広義で宇宙葬の一種であると考えられることがあります。

バルーン葬をはじめ空中散骨について詳しく知りたい方は、

▶︎散骨の種類はどれくらいある?代表的な散骨や変わったものも解説

をご覧ください。

この記事では、様々な散骨の種類についてメリット・デメリットまでを含めて解説します。

また、ヘリコプターなどの航空機からの散骨などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

宇宙葬の費用

ここでは宇宙葬の費用についてご紹介します。

宇宙葬の費用は「ご遺骨や遺灰を運ぶ距離」「ご遺骨や遺灰の量」によって異なります。

成層圏まで運ぶ場合

主にバルーンやロケットを用いて成層圏まで運ばれます。

バルーンで成層圏まで運ぶ場合の費用相場は20万円程度と言われています。

また、成層圏へ飛ばすまでの費用だけでなく、ご遺骨の洗浄や粉骨にも費用が発生します。

洗骨費用の相場は1~2万円程度、粉骨費用の相場は2~5万円程度と言われています。

ただし、どれくらいの量の遺灰やご遺骨を打ち上げるのかによって費用は大きく異なります。

地球の軌道に乗せる場合

地球の軌道に乗せる場合に必要となる費用の相場は50万円程度と言われています。

申し込みをした段階で前金を支払う場合が多いです。

手付金の額は依頼する業者によって異なります。

また、打ち上げを業者に依頼する際は打ち上げ業者と宇宙葬を行っている業者とのスケジュールや打ち上げ業者のスケジュールを擦り合わせなければなりません。

そのため、スケジュールが擦り合い次第、打ち上げ費用を支払うこともあります。

ご遺骨や遺灰の重さが50グラム程度であれば、50万円からできる場合が多いです。

また、故人のご遺骨や遺灰を1人分打ち上げる際に必要となる費用の相場は800万円程度と言われています。

同じ供養方法であっても、ご遺骨や遺灰の料によって金額は大きく異なるため予めよく考えた上で決めるようにしましょう。

月など別の惑星まで運ぶ場合

月など別の惑星まで運ぶ方法や宇宙の彼方へ飛ばす方法があります。

これらの方法で供養を行う際に必要となる費用の相場は60万円程度と言われています。

地球から遠ければ遠い程費用が高くなる傾向があります。

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宇宙葬の注意点

ここでは宇宙葬の注意点についてご紹介します。

ご遺骨

宇宙葬では全てのご遺骨や遺灰を打ち上げることはできません。

そのため、宇宙葬を検討している方は別の供養方法も検討する必要があります。

宇宙葬以外の供養方法には「樹木葬」「散骨」「手元供養」などが挙げられます。

また、宇宙葬ではご遺骨を粉骨して打ち上げるため、故人のご遺骨を粉骨しなければなりません。

粉骨を行うと再び元の形に戻すことができないことに留意しておきましょう。

トラブル

まだまだ宇宙葬は他の供養のように一般的な供養であるとは言えないため、宇宙葬に関する知識や経験がない方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

多くの企業は真摯に業務へ取り組まれています。

しかし、一見、宇宙葬を行なっているように見える企業でも実態は「そもそも宇宙葬をしていない」「法外に高額な費用を請求する」などトラブルに発展してしまいかねないケースも存在します。

業者に依頼する際は、相見積もりを行うことや契約内容をよく確認するようにしましょう。

一人で決めない

宇宙葬などの供養の方法を決める際は、一人で決めないようにしましょう。

宇宙葬は「費用が高額」「前進的な供養」といった特徴を持ちます。

また、従来のお墓のように、一旦行なった後に供養をやり直すことができません。

そのため、独断で決めてしまうと周囲からの反対や不満を買ってしまうことがあります。

「故人の意思を優先するために行なったはずが、後から後悔する原因となった」といったことはできるだけ避けましょう。

宇宙葬による供養を行う際は、できるだけ多くの故人に関わる方の意見を汲み取りながら決めましょう。

宇宙葬の費用は距離とご遺骨の量で大きく異なる

宇宙葬の費用は「成層圏まで運ぶ場合」「地球の軌道に乗せる場合」「月などの別の惑星まで運ぶ場合」によって異なります。

また、ご遺骨をどのくらいの量を打ち上げるのかによっても異なります。

宇宙葬の種類は「月面供養」「流れ星供養」「バルーン葬」の3つの種類が存在します。

供養方法によってご遺骨の供養方法やご遺骨を運ぶ際に乗せる乗り物が異なります。

宇宙葬を行う際の注意点は「供養できるご遺骨の量が限られる」「宇宙葬を実施している業者が少ない」「一人で決めない」が挙げられます。

宇宙葬を検討している方は、ご遺骨を運ぶ場所や量について熟慮した上で決めると良いでしょう。

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