お墓はいらない?いらないと思う理由やお墓を持たない供養を解説

悩む女性

近年、お墓を持たないという選択をされる方が増えています。

ただし、中にはお墓を持たないという選択肢に疑問を感じる方もいると思います。

特に、従来に対する印象は「お墓は何代にもわたって受け継ぐもの」という印象が強いため、お墓を持たないという選択肢に疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。

そんな方のために、この記事では「お墓はいらない」と考える方の理由やお墓を持たないメリット・デメリット、お墓なしで行うことのできる供養まで徹底解説します。

お墓を持つことに少しでも課題を感じている方はぜひ参考にしてみてください。

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目次

お墓のいらない供養とは

お墓のいらない供養とは、

お墓を持たずにご遺骨を弔う供養のこと

です。

従来は、供養というとお墓への納骨が一般的であったため、お墓なしで供養はできるのだろうかと疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。

近年では、供養の形態は多様化しており、お墓への埋葬だけでなく様々な様式が浸透し始めています。

また、故人の供養だけでなく、代々受け継いできたお墓の維持・管理に課題を感じている場合は「墓じまい」を行うという選択肢もあります。

墓じまいとは、お墓を畳んで使用権も墓地へ返還することです。

墓じまいによって、これまでの供養に縛られず自由な供養の形を選択できるようになります。

お墓を持たない供養についてさらに詳しく知りたい方は▷お墓を持たない人が増えている?これからのお墓のあり方とは
をご覧ください。

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お墓がいらないと感じる理由

お墓をいらないと感じる理由を紹介します。

従来のお墓には「代々、受け継ぐもの」という印象を持つ方も多いため、違和感を感じる方もいると思います。

ただし、お墓をいらないと考える理由は様々です。

ここで紹介する理由にも自分の考えに近いものもあるかもしれません。

お墓文化に思い入れがない

お墓をいらないと考える理由に、お墓文化に思い入れがないため、お墓を建てることや持ち続けることに執着していないということが挙げられます。

お墓に思い入れが強い場合はお墓を維持・管理することを優先するかもしれませんが、執着のない場合は墓じまいを検討される場合が多いです。

特に、近年では墓地のお墓以外でも供養を行う方法が増えてきたため、背景にはお墓にこだわる要因が減っているという点も影響していると思われます。

お墓に煩わしさや消極的な印象がある

お墓を持つことに煩わしさといった消極的な要素を感じている場合は、お墓を手放そうと考えることがあります。

お墓は年間維持費がかかることや、破損などの原因で修理が必要になった場合には自費で修繕が必要になる場合もあります。

また、様々な事情でお墓参りやお寺に関連する行事に参加できないといった要因がある場合は、墓じまいなどの選択を検討するようです。

また、こうした経験などが元で、お墓を建てることに消極的な印象を持っている場合は新たにお墓を建てる必要はないと考えることもあります。

檀家トラブルになった

檀家とは、お寺を経済的に支援する家系のことですが、お墓を建てる家系の多くは檀家になります。

お寺は檀家からの経済的支援がなくなってしまうと、経済的な支障が出ます。

そのため、檀家とお寺の間で金銭面を中心にトラブルになってしまうこともあるそうです。

そうした場合には、お寺から離れる「離檀」を行うこともありますが、離檀には墓じまいも含まれることが一般的です。

このようなトラブルをきっかけにした離檀の場合は、お墓はいらないと考えることもあります。

お墓がいらないという人が増えている理由

これまでは、先祖代々のお墓を家族や親族が継承し、守っていくというのが一般的であったため、お墓はいらないと考える人は少ないのではと不安に思う人もいるでしょう。

しかし最近では、今までのような先祖代々継承するスタイルのお墓はいらないと考える人も増えています。

ここからはなぜお墓がいらないのかについて紹介していきます。

跡継ぎがいない人が多い

お墓の跡継ぎがいないという問題は、核家族化や少子高齢化などの家族構成の変化によるものです。
お墓に自分が供養されたあと、跡継ぎがいないということになるとお墓が継承されず、お墓の管理やお参りをしてくれる人がいなくなってしまいます。

維持費がかかる

お墓を管理・維持するには、様々な費用がかかります。
墓地の年間管理費のみならず、寺院にお墓がある場合は寺院への檀家料や寄付などが必要となります。

また、墓石のメンテナンスにも費用がかかるほか、お墓へのお参りの際にかかる交通費といった費用も考えなければなりません。

お墓の管理が難しい

「お墓の管理」は、大きく分けて2種類あります。

1つは、寺院や霊園の管理者が行う管理であり、もう一つはお墓を購入した所有者が行う管理です。

寺院や霊園には管理費を支払い、共用スペースの管理をしてもらいますが、購入した墓地については所有者が掃除や草むしりなどの管理をしなくてはいけません。

しかし、現在では少子高齢化などの家族構成の変化や遠方に住んでいるなどの理由により、管理ができないという人が増えているのです。

価値観の多様化

「故人の命日やお彼岸、お盆にお墓参りに行く」ということが一般的でなくなり、お墓参りに行く習慣がない人も多くいます。

また、お墓を購入しようにも高額のためできない、自分が亡くなってから管理など迷惑をかけたくない、お墓以外の供養方法にしたい、という人が増え、お墓に対する価値観が変化してきているのです。

こうした背景から、お墓が不要であると考える人が増えています。

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お墓のいらない供養を行うメリット

ここでは、お墓のいらない供養を行うメリットについて紹介します。

供養を検討されている方やお墓を手放すことを考えている方は参考にしてみてください。

お墓の維持を行う必要がない

お墓を立てない供養や墓じまいを行うとお墓の維持を行う必要がなくなります。

近年では、お墓の維持費やお墓参りに課題を感じる方が増えています。

特に、「仕事が忙しい」「お墓から離れた場所に住んでいる」などの理由からお墓を持つことが難しいと考える方が多いようです。

お墓を持たないことでこうした悩みを解決できるようになります。

宗教観に縛られない

日本において一般的なお墓の多くは仏教や神道の考え方に影響されます。

また、地域や家ごとのしきたりに従わざる得ない場合もあります。

中には、自分の意思を優先できず心残りなことがあるという方もいるのではないでしょうか。

従来のようなお墓を持たない場合は、このような特有の考えやしきたりに影響されることはありません。

そのため、自由な形で故人やご先祖さまへの想いを伝えることができる点が魅力です。

子世代が手続きを行う負担を軽減できる

墓じまいや複数のお墓を一つにまとめる手続きは、多くの時間や労力が必要になります。

もしも現在、時間や労力の余裕があり、お墓の管理に負担を感じている場合は、墓じまいに適したタイミングかもしれません。

すでにお墓の管理に課題がある場合には、子世代や孫の世代ではその課題もさらに大きくなっているかもしれません。

仕事などで多忙な中、墓じまいを行うことは困難な場合が多いです。

そのため、「ご自身の代で墓じまいを行う」という選択を取ることによって、子世代以降の負担を減らすことができます。

お墓を持たないデメリットについてさらに詳しく知りたい方は▷終活でお墓はいらないと思っている方が陥りやすい注意点を解説
をご覧ください。

お墓がない場合に困ること

お墓を作らないという選択を行うとメリットを得ることもできますが、場合によっては後に

後悔することもあります。

そのため、お墓がない際に困ることを事前にしっかりと理解しておくことが重要です。

お墓を手放した際に起こることも理解しておきましょう。

お墓は一度、墓じまいをすると再び元の形へ戻すことは難しいです。

墓じまいをした後に後悔をしてしまう場合は、いくつかのパターンに分けることができる場合が大半です。

墓じまいをして後悔してしまう方の特徴は▷墓じまいをして後悔?よくある理由やケース別の対処法を解説で詳しく解説しています。

自分が該当していないかしっかりと照らし合わしてみましょう。

手を合わせてお参りできない

供養の方法によっては手を合わせてお参りする場所がなくなってしまうこともあります。

従来の供養に馴染みのある方からすると大きな抵抗を感じることから、反対される場合もあるようです。

特に、ご年配の方を中心に反対されてしまうことが多いです。

拝む場所がなくなってしまうことに反対された場合は、手を合わせて供養ができる「手元供養」や「自然葬」などの供養を選択すると解決できるのではないでしょうか。

親族から反対されることがある

代々、継がれてきたお墓である場合を中心に反対されてしまうことが多いです。

ただし、墓じまいを検討する時点でお墓の管理や維持に大きな課題を抱えている場合が大半です。

そのため、お墓を持ち続けることが難しいということを、順序立てて筋道が通るように説明すると納得していただきやすいようです。

特に、後継者問題などすぐには解決できない要因が元となっている場合は、筋道を立てやすく説得力のある説明ができる場合が多いです。

子世代以降が戸惑う、不満に感じる

お墓がなくなってしまうと、ご自身から見て子世代や孫世代の方々が戸惑ってしまうこともあります。

従来の考え方では、「お墓は親世代から代々継がれるもの」という考えが一般的でした。

そのため、お墓がなくなってしまうと戸惑う場合や困惑する場合があります。

お墓を立てない場合や墓じまいを行う場合は事前に話し合って、多くの方が納得した上で行いましょう。

檀家絡みのトラブルに発展することも

墓じまいを行う場合は檀家であるか注意しましょう。

お寺は檀家がいなくなると経済的な打撃を受けてしまいます。

そのため、檀家が墓じまいをする場合は反対されることや、話し合いが円滑に進まない場合はトラブルに発展してしまうこともあります。

そのため、檀家である場合は気をつけましょう。

檀家や墓じまいの際に注意するべき点について詳しく▷墓じまいに困ったら誰に相談すればいい?よくある相談も解説をご覧ください。

散骨をするときは自治体の決まりに従う必要がある

散骨という供養方法を選んだ場合、法律を守って行わなければなりません。

どこでも散骨しても良いわけではなく、自治体によってルールが変わります。

また、当然ですが他人の土地や、人が多く出入りするような観光地、生活用水を採取するような河川、湖などで行ってはいけません。

事前に自分が散骨を行いたい自治体の規則を確認するようにしましょう。

お墓を建てない場合の供養

ここでは、「お墓を持たない」という選択をした場合の供養の方法を解説します。

お墓に納骨しない供養の方法は近年、注目される機会が増えるようになりました。

そのため、ここで挙げる供養の中には、聞きなれない名前や聞いたことはあるがあまり理解していないという供養も含まれていると思います。

供養は一度行うと再びやり直すことは難しい場合が多いです。

そのため、供養についてわからない点はしっかりと解消してから選択するようにしましょう。

永代供養

永代供養とは、ご遺骨を寺院や霊園に管理していただく供養のことです。

永代供養には従来のお墓にはない特徴が多く存在します。

様々な様式がある

永代供養にはさまざまな様式が存在します。

永代供養を行うことのできる「永代供養墓」には、永代供養墓と納骨堂は共通点も多く、意味を混同してしまう方も多いです。

ただし、この二つの様式には、はっきりとした意味の違いがあります。

また、意味の違いだけではなく特異的な特徴を多く持つ供養でもあります。

永代供養墓と納骨堂の違いや種類についてさらに詳しく知りたい方は▷納骨と永代供養の違いは意味だけじゃない?特徴を比較して解説をご覧ください。

期限付きの場合が多い

永代供養には「永代」という言葉が含まれるため、「永久に供養してもらえるのではないか」と考える方がいます。

ただし、永代供養には期限が設けられており、永遠にご遺骨の管理をお任せすることができない場合が大半です。

寺院や霊園ごとに異なりますが、17回忌、33回忌、50回忌など宗教的な意味を持つ期間までの供養を行う場合が多いようです。

なお、供養の期間が終了したご遺骨は、他の方のご遺骨と一緒に供養を行う「合祀」が行われることが一般的です。

ただし、永代供養は宗教的な考えだけでなく、故人やご先祖さまやお墓に関わる方の意向を優先することのできる供養です。

そのため、希望を叶えることのできる永代供養墓を自由に選択することができます。

お墓を選ぶ際は自分の意思を叶えることができるかを思慮した上で決めるようにしましょう。

散骨

散骨とはご遺骨を山や森、海に撒く供養のことです。

従来、ご遺骨はお墓へ納めますが、散骨はご遺骨を撒いて供養を行うためお墓は要りません。

お墓の墓石や納骨に係る費用が発生しないため、供養の全体的な費用を抑えることができるという点からも近年、注目される機会が増えています。

故人の好きな場所で供養できる

散骨では故人の好きな場所や思い入れのあった場所で送り出すことができます。

従来の供養では、実家と関わりの深い土地や中には故人とあまり関係のない土地でご遺骨を納める場合もあります。

散骨では故人の眠る場所を自由に選択することができるため、生前の希望や故人の周りの方の意向を優先できます。

散骨は実に多様な場所で行うことができます。

特に、航空機から散骨を行う「空中散骨」やご遺骨をロケットに搭載して宇宙で散骨を行う「宇宙散骨」など、これまでの供養の概念を覆すような手法が数多く登場しています。

さまざまな散骨の種類とその特徴について知りたい方は▷散骨の種類はどれくらいある?代表的な散骨や変わったものも解説をご覧ください。

今後、供養を行う必要がない

手元供養墓や納骨堂では、供養の期間に制限を設けている場合があると先述しました。

散骨の場合は供養を行うと、ご遺骨の管理を行う必要はありません。

一方で、散骨を一度行うとご遺骨を元の状態に戻すことはできないため、「散骨を理解すること」「散骨を行うことに了承を得ること」などを徹底した上で行う必要があります。

また、手を合わせて拝むことができなくなる点にも注意が必要です。

散骨を行う際の注意点について詳しく知りたい方は▷散骨をして後悔?よくある理由や事前にできる対策を徹底解説をご覧ください。

手元供養

手元供養とは、ご遺骨を置物や装飾品へ加工して手元で保管する供養です。

手元供養の多くは自宅で管理されます。

また、手元供養をしたお墓のことは手元供養品と呼ばれ、多くの種類が存在します。

従来のお墓には、「同じ素材で作られ」似たような形状を持つといった印象を抱く方も多いと思いますが、豊富な選択肢から自分にあった手元供養品を選ぶことができます。

いつでもお参りできる

手元供養を行うといつでもお墓参りができるようになります。

従来のお墓では、墓地へ出向いてお参りが必要でした。

また、墓地ごとに決まりやしきたりがあり、自分の考えよりも宗教観などの考えに従う必要が多いと感じていた方もいるのではないでしょうか。

手元供養品は自宅に置くことのできるお墓であるため、いつでも拝むことができます。

さらに、手元供養は宗教的な考えに基づいて行うものではないため、しきたりや慣習を気にすることなく自分なりの方法で故人への想いを伝えることができます

安価

従来の供養のようにお墓を建てるためには、墓地の使用料である「永代使用料」や墓石の「墓石代」、墓石を設置する「設置代」が必要です。

特に、永代使用料は高額な費用が必要になる場合もあり、都内の人気霊園では1000万円以上が必要になったという例もあるそうです。

手元供養は従来のように墓地へお墓を建てません。

そのため、こうした従来の供養で発生していた費用を抑えることができます。

また、手元供養にかかる費用は「手元供養品の費用」「手元供養品の製作費」「粉骨費用」などで、どれも従来の供養に比べて安価に行うことができます。

ゼロ葬

ゼロ葬とは、火葬の後、遺族が遺骨を持ち帰らない葬儀のやり方を指します。
遺骨が手元にないので、その後に供養はできません。

亡くなった本人が希望していたとしても、未だ強い抵抗のある人もいる供養方法なので関係する人はしっかりとした話し合いのうえ、確認が必要となります。

火葬場のある自治体によって、ゼロ葬ができるところ、できないところがあります。
各自治体は、火葬場条例という規則を定めていますが、遺族が遺骨をすべて持ち帰らなければならないとしているところと、火葬場が処理できるとしているところがあります。

希望するならば、事前に確認しておきましょう。

東日本に比べ、西日本はゼロ葬を受け入れる火葬場が多い傾向があります。

樹木葬

樹木葬は、墓標の代わりに樹木があるといったもので、樹木の周りに遺骨を埋葬しお祀りするものです。

墓石が不要な分、リーズナブルな価格であるところが魅力です。霊園などの樹木葬のほかに、里山型という自然の中に埋葬するスタイルもあります。

樹木葬は、遺骨の管理や供養を寺院や霊園が行う永代供養の一種です。そのため、定期的なお参りが不要という点でもメリットがあるでしょう。

ヤシロの樹木葬では、期限付きで個別の墓碑があり、要望に合わせた彫刻を依頼することができます。
子どもにお墓の心配をかけさせたくない方や、自分らしいお墓に眠りたい方に選ばれています。

合祀墓

合祀墓は合同墓地ともいい、複数の他人の遺骨と一緒に納骨するお墓です。一族の遺骨のみを納める普通のお墓と異なり、全く関係がない他人同士が同じお墓に入ります。

合同墓は、寺院や霊園、公営墓地にあり、寺院や霊園では永代供養を行ってくれるところが特徴といえるでしょう。

納骨堂を利用する

納骨堂は建物の中に遺骨を納める形式のお墓で、アクセスがいい都心の駅近くなどにも建てられています。

屋内施設のため天気に左右されずお参りできることや、車椅子でもお参りできるようなバリアフリー型の施設もあることから、注目を集めています。

墓じまいをする流れ

墓じまいをするには、いくつかのポイントがあります。

まずは、お墓の撤去の見積もりを依頼し、墓じまいの費用を明確にしましょう。

次に、新たな供養先を決定します。この新たな供養先に必要な費用と、お墓の解体にかかる費用の合計が墓じまいにかかる費用です。

その後、墓じまいに必要な書類をお墓がある場所の市町村や、お墓がある霊園、さらに改葬先の霊園から取り寄せることで、墓じまいが実行可能となります。

墓じまいをする流れは以下の通りです。

  1. 遺骨の移転先を決める
  2. 管理者に伝える
  3. 改装許可書の申請手続きをする
  4. 閉眼供養をお願いする
  5. 墓石を解体して新しい移転先へ納骨する

それぞれ詳しく解説します。

遺骨の移転先を決める

墓じまいを行うためには、お墓が不要で遺骨を納骨でき、永代供養してもらえる納骨堂や合同墓、樹木葬などの埋葬先を検討します。

改葬許可証を作成してもらう際には、移転先の寺院や霊園の受入許可証が必要です。

そのため、まずは埋葬先を決めておきましょう。

管理者に伝える

遺骨の埋葬先が決まったら、墓じまいするお墓がある霊園や寺院の管理者に墓じまいすることを報告します。

寺院の場合は、墓じまいすることは先祖供養をお願いしていた菩提寺の檀家をやめることになります。
その際に必要となるのが離壇料です。
菩提寺として得てきた収入を墓じまいによって失うことになるため、離壇料が高額となるトラブルが発生する可能性があるでしょう。

このようなトラブルを回避するためにも、お墓の跡継ぎがいないなどの事情や無縁仏となってお寺に迷惑をかけないためであることなど、墓じまいの事情をきちんと説明するようにします。

改葬許可書の申請手続きをする

墓じまいをしようとしているお墓がある自治体に、改葬許可証を申請します。

改葬許可証の申請には自治体によって差異があるものの、改葬許可申請書が遺骨一柱 につき一枚、改葬先の墓地の受入許可証の原本、さらに現在埋葬されている墓地の埋葬証明が必要です。

墓地の埋葬証明に関しては、現在の墓地の管理者が改葬許可申請書に記載してもらう形式でもよいとされています。

手元供養の場合、改葬許可証は不要ですが、将来さらに改葬する可能性があることも考えて、改葬許可申請書の改葬先の欄は未記入のまま作成しておき、保管しておくと良いでしょう。

閉眼供養をお願いする

お墓には故人の魂が宿っていると考えられているため、墓じまいで墓石を撤去するには、この魂を抜き取るための儀式として閉眼供養を行います。

閉眼とは仏の目を閉じるという意味があり、僧侶の読経により行われます。

閉眼供養のお布施として3万円程度を、水引が付いていないお布施と印字された封筒で渡しましょう。

墓石を解体して新しい移転先へ納骨する

墓じまいするお墓の墓石は、石材店に依頼し解体してもらいます。

墓石の解体費用は墓石の大きさや立地により異なりますが、1平方メートルあたり10万円から20万円くらいと考えるのが良いでしょう。

墓石の解体費用は石材店によって異なる場合があるため、複数の石材店から見積もりを取るようにします。

また、お墓があった場所を更地にして寺院や霊園に返却しますが、不備がないように作業の終了後にしっかり確認するようにしましょう。

墓じまいが終わったら、新しい受け入れ先へ遺骨を納骨します。
その際、受け入れ先の管理事務所に改葬許可証も提出しましょう。

なお、納骨の際には宗旨や宗派にもよりますが、開眼供養を行うこともあります。

より詳しくお墓をまとめる方法について知りたい方は
▷お墓をまとめる方法とは?手段や費用も詳しく解説
をご覧ください。

墓じまいにかかる費用

じまいにかかる費用はケースバイケースで一概にはいえません。
新たに遺骨を納める場所がどこかによって、金額は異なります。

一般的なお墓や納骨堂などに収めるとすると、その費用も含めて100万円前後になります。
お墓の解体やさら地に戻すために業者に支払う費用は、1平方メートルあたり平均で10万円前後です。

これまでの寺との付き合いを断ち、檀家を離れるための費用も最低10万円は見ておくべきでしょう。

お経を読んでもらう費用や新たな墓などの建立費も考慮に入れる必要があります。

墓じまいにかかるトラブル

墓じまいをするにあたってトラブルも目立っています。
その多くは金銭的な問題です。

檀家を離れるにあたっての離檀料や、墓石の撤去費用をめぐるトラブルが多くを占めています。

せっかく墓じまいしたのに、移転先の環境が思っていたものと違ったというケースもあるようです。

親族間でのいさかいに発展することも珍しくありません。

よくあるトラブルをまとめました。

移転先

移転先が期待していたものとは違った、約束と違うといったトラブルも目立ちます。

移転先がお墓なら、水道代や土地代などの維持費がどれくらいかかるかなどは、しっかり確認することが必要です。

樹木葬などを選んだ場合でも、個人だけの区画に埋葬されるのか、他の遺骨と一緒に埋葬されるかなど望んだ形になっているか事前に確かめましょう。

移転先を選ぶ際には、実際に足を運んで確認することが大切です。

せっかくお金をかけて墓じまいをしたのに、望んだものとは違ったとならないよう注意しましょう。

親族

親族間でいさかいに発展することもよくあります。

ひとつは、墓じまいすることについて合意ができていない場合です。

親族のなかには引き続き今までの場所で供養したいと考える人がいるかもしれません。
事前に十分なコミュニケーションが必要です。

合意形成ができたとしても、費用の負担をめぐってトラブルになることもあります。
最も多いのは負担割合です。

離檀料のような金額が決まっていない出費については、見解の相違なども生じるかもしれません。

墓石撤去料

墓石の撤去料をめぐる業者とのトラブルも相次いでいます。
見積額が高すぎる、見積もりを超える高額な費用を請求されたなどです。

トラブルの背景には、墓の周辺環境が関係しています。

墓を撤去するのに道が狭くて重機が入らなかった、予想以上に撤去に手間がかかったといった場合に、高額の請求になるようです。

見積もりは複数の業者から取るとよいでしょう。
一般の方には相場が分かりにくいため、インターネットなどで事前に調べるのもひとつの方法です。

離檀料

離檀料とは、檀家を離れるつまり寺との付き合いをやめる際に支払うお布施を指します。

決まった金額はありません。今までお世話になった気持ちです。
このため金額をめぐって寺との間でトラブルが絶えません。

背景には、寺側の経済的な事情があるのではないでしょうか。

人口減少などにより檀家の数が減少し、寺の運営自体、厳しさを増しています。
そのような中で、檀家を失うことは寺側にとっては大きな痛手だからです。

円満に離檀できるよう、事前に墓じまいについても相談しておくとよいでしょう。

お墓のことは生前に決めておく

自分のお墓はいらないと思ったら、生前にしっかり決めておきましょう。
具体的には家族や親族にその旨を伝えておくことです。

お墓の代わりに、どのような方法で埋葬してもらいたいかも決まっていれば、あわせて伝えておくとよいでしょう。

事前に伝えることで、家族も準備することができます。

自分が健在なら、家族と一緒に調べて準備を進めるとよいでしょう。
口頭で伝えにくかったり、伝えられない状況にあったりする場合は、遺言書に希望を書くという方法もあります。

お墓の継承問題の対処方法についてさらに詳しく知りたい方は▷お墓の継承問題|継承に関するトラブルやその対処法を解説
をご覧ください。

散骨、手元供養ならブリーズガーデンへ

お墓のいらない供養の中でも、散骨や手元供養に強みをもつ専門家をお探しの方には「ブリーズガーデン」がおすすめです。

ブリーズガーデンは海洋散骨や手元供養品の製作を得意領域とする、供養のプロ集団です。

ブリーズガーデンの手元供養品である「小さなお墓KOBO」は、「お墓はいらない」と考える方の願いを叶えられる供養として人気が高まっています。

「小さなお墓KOBO」は手の平サイズの小さなお墓です。

ガラス製のデザインは温かみに溢れ、ベッドサイドやリビングなどの生活圏に置いても違和感がありません。

そのため、お墓の管理も容易でありながら、日常的に故人の存在を感じることができます。

小さなお墓KOBOについてさらに詳しく知りたい方は▷小さなお墓KOBOをご覧ください。

お墓がいらないと考える方は増えている!自由な形で故人への想いを表現しよう

お墓がいらないと考える方は増えています。

お墓を持つことに拘らず、故人への想いを形にできる手段が増えているためです。

従来は宗教観などのしきたりや慣習に従う場面も多くあったと思いますが、お墓への納骨以外の供養なら自由に故人への想いを伝えられます。

お墓への納骨以外の知識を広げることで自分にあった供養の方法を見つけられるようにしましょう。

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