納棺の儀式は何をやるの?親族はどこまで参加できるのか解説
故人をお棺に納めることを納棺といいます。
人が亡くなると、あの世へと旅立つまでにいくつかの儀式で弔いますが、ご遺体をお棺に納める納棺の儀は通夜式の前に行う最初の儀式です。
しかし、通夜式や告別式に比べてなじみがないため、わからないことも多いといわれています。
大切な儀式をスムーズに、心を込めて執り行えるよう、今回は納棺についてのあれこれを詳しくご紹介します。
ABOUT KOBO
海洋散骨0円キャンペーン実施中!
KOBO(コボ)は、お部屋のインテリアに馴染みやすいガラス製のちいさなお墓です。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になるキャンペーンを実施中です。
納棺とは
納棺とは、安置しているご遺体を通夜式までにお棺に納めることをいいます。
また、納棺は故人の身支度も整えます。
ご遺体を清めてお棺にお納めした後に故人と一緒にあの世に送る副葬品も入れる儀式を納棺の儀と呼ばれ、故人を弔う最初の儀式です。
このようにご遺体をお棺に納めるだけでなく、故人があの世へと安心して旅立てるよう支度を整えることも納棺の大きな役割となります。
なお、仏教では亡くなった人は来世に向けて旅をすると言われており、故人は四十九日の間過酷な道のりを歩みます。
そのため、残された者は故人のためにさまざまなことをして送り出します。
納棺は故人と最後に会えるお別れの場でもある
ご遺体を納棺に納められるとお顔しか見られなくなります。
そのため、納棺の儀式は、故人の身体に直接ふれられる最後のタイミングです。
残されたご家族にとっても、大切な別れのひとときとなるでしょう。
納棺の場では、旅の無事を祈りながら身支度を整えるだけでなく、故人の身体にふれながらお別れすることもおすすめします。
ABOUT KOBO
海洋散骨0円キャンペーン実施中!
KOBO(コボ)は、お部屋のインテリアに馴染みやすいガラス製のちいさなお墓です。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になるキャンペーンを実施中です。
親族は納棺にどこまで参加できる?
納棺は一般的に故人と関係が深い人たちで行われます。
兄弟や家族、親族、近所の人、親しい友人などがこれに当てはまりますが、地域によっても家庭によっても内容が異なります。
遺族のみで行うという人もいれば、親しい友人なども呼んで行うという人もいます。
そのため親族が亡くなったという際にはどこまでの人を呼んで行うのかを決めなければなりませんし、知人が亡くなったという際に納棺に参加したいと思うのであれば、遺族に聞いてみなければなりません。
中には通夜や葬儀に一切出席できないということから、できるだけ納棺に参加させてもらい、故人と最後のお別れをするという人もいます。
親族が納棺を行うタイミング
納棺を行う日にちや時間に決まりごとはないので、ご家族が望むタイミングで行って問題ありません。
ただし、通夜式までには終えるようにしてください。
近年は通夜式当日、通夜式開始の3〜4時間前に執り行うケースが多いようです。
かつて、納棺は親族たちですべてを行っていました。
しかし、現代の納棺の儀式は葬儀社など専門業者に任せるのが一般的です。
納棺のタイミングも、お葬式の運営を担当する葬儀社に相談して決めるといいでしょう。
親族が納棺を行う場所
納棺の場所に決まりごとはありませんが、ご遺体を安置している場所で行うことが多いようです。
ご自宅で安置しているならご自宅で、斎場やセレモニーホールの安置室であればその施設内で儀式をします。
ただし、ご遺体を専用施設に安置していると、その場所で納棺できない場合があります。
安置場所で行えないときは、通夜式を行う会場へご遺体を搬送して納棺の儀式を行うこともあるようです。
親族が行う納棺の儀式にかかる時間
納棺の儀式に必要な時間は、行う内容によって変わります。
簡略化したものであれば30分で終了しますが、さまざまな儀式をじっくり丁寧に行えば2時間はかかります。
葬儀社と相談し、想定の時間を把握しておきましょう。
必要な時間がわかると、納棺の儀式をはじめる時間も算出しやすくなります。
例えば、通夜式の開始が19時からで儀式の想定時間が1時間程度であれば、ゆとりをもって14時から納棺をはじめるといったスケジュールが立てられます。
親族が納棺の儀式を行う流れ
納棺はさまざまな儀式から成り立っています。
ここからは、儀式の流れを紹介します。
一つひとつの動作に意味があるので、心を込めて行えるようにやり方などを理解しておきましょう。
納棺の儀式の流れは以下の通りです。
それぞれの動作について詳しく説明をしていきます。
- 末期の水をとる
- 湯灌(ゆかん)などでご遺体を清める
- 死化粧で身なりを整える
- 死装束を着せて旅支度をする
- 納棺をする
- お棺に副葬品を納める
- お棺のふたを閉じる
末期の水をとる
末期の水とは亡くなった人の口元を水で潤すという儀式のことです。
これはお釈迦様が入滅するときに水を求められたことが由来となっています。
もし、末期の水を病院などで行っていた場合は、納棺時は省略しましょう。
また、地域や宗派によっても実施の有無は異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
作法としては、箸の先に脱脂綿などを巻いたものを水に含ませ、参列者の中か血縁の濃いかたから故人の唇にそっと当てていきます。
一般的な順番としては、まず喪主または故人の配偶者からその子ども、次に親、兄弟姉妹、子どもの配偶者、孫という順番となります。
参列者全員が終えたら、最後に故人のお顔を丁寧に拭きます。
このとき「お疲れ様でした」「ありがとうございました」などの感謝の言葉を述べると良いでしょう。
湯灌(ゆかん)などでご遺体を清める
湯灌とは、納棺する前にご遺体をお湯で洗いきれいにすることです。
これを行うことによって、ご遺体がきれいになるのと同時に、故人の生前の穢れと煩悩を洗い流すという意味があります。
また、昔は親族がご遺体をきれいにしていたそうです。
しかし、現在では葬式のオプションとなっており追加料金がかかる場合がありますので、葬儀社に確認しておくことをおすすめします。
湯灌をしない場合は故人の身体をアルコールで拭いて清める清拭を行います。
また、近年は湯灌の代わりとして殺菌や防腐処理をすることで生前前の姿を保てるエンバーミングを選ぶ方も増えてきています。
死化粧で身なりを整える
死化粧とは、ご遺体の身なりを整えることを言います。
最近ではエンゼルケアやエンゼルメイクとも呼ばれており、性別にかかわらず行います。
この死化粧は、美しい見た目で来世へ旅立たせられるため、親族の気持ちも癒やす役割もあります。
死化粧は、納棺師などのスタッフが行う場合もあれば、故人が臨終を迎えた病院で看護師が行う場合もあります。
また、ご家族が行っても問題ありません。
死化粧のやり方を紹介します。
使用道具は故人が生前に愛用していたものを使うことが多いです。
-
- 湯灌で濡れた髪をドライヤーで乾かして、セットする
- 頬のこけややつれが目立つ場合は、綿を含ませる
- 爪を手入れする
- ひげを剃ったり、ファンデーションをしたりして肌を整える
- 女性は薄化粧をする
このとき、チークやルージュで赤みを加えると顔色が華やかになります。
-
- 身体の保湿を行う
ご遺体はとても乾燥しやすいので、保湿ケアを行います。
死装束を着せて旅支度をする
納棺の前には死装束を故人に着させます。
この死装束は、仏式では仏衣(ぶつえ)と言われ、経文が書かれた修行僧の衣装を身につけさせることで、来世への旅を無事に乗り越えられるものにするという意味があります。
仏衣以外にもさまざまな装束があります。
ご遺体へ着付けるのは、素人だと難しいところがありますので葬儀社の従業員にお任せすると良いでしょう。
なお、簡単に身につけることができるものはご家族で身につけても大丈夫です。
現在では、故人が生前に良く身につけていた洋服を着させるということが可能になっているところが多いので、ご希望の場合は確認しておきましょう。
納棺をする
ご遺体の身支度ができたら、納棺をします。
ご家族でご遺体を支え、慎重にお棺の中に納めていきます。
もし、ご家族だけでの納棺が厳しい場合は、葬儀社のスタッフが手伝うこともできますのでお気軽にお声がけください。
故人をお棺に納めたら、胸の前で手を組ませます。
このとき髪や装束に乱れがあった場合は整えるようにしましょう。
お棺に副葬品を納める
納棺をする際に、副葬品もお棺にいれます。
副葬品とは、死者とともに埋葬される物品のことで、あの世に旅立つ故人への手向けの品ともいえます。
生前の愛用品などご家族が故人を想って選び、お棺に納めましょう。
しかし、副葬品には入れて良いものと入れてはいけないものが存在します。
入れて問題ないものは基本的に燃えるもので、反対に燃えないものは入れてはいけません。
例外もあるので、不安と感じたら確認するようにしましょう。
お棺のふたを閉じる
副葬品を納めることができたら、お棺のふたを閉じ合掌します。
このふたには釘打ちはせず、置くだけにします。
最後にお棺に棺掛け(かんかけ)という布をかけ、納棺の儀式は終了となります。
しかし、最近ではお棺自体が美しいので、棺掛けを使わないという場合もあります。
この後、お棺を祭壇に安置して通夜式を待ちます。
ABOUT KOBO
海洋散骨0円キャンペーン実施中!
KOBO(コボ)は、お部屋のインテリアに馴染みやすいガラス製のちいさなお墓です。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になるキャンペーンを実施中です。
納棺の儀式での注意点
納棺は大切な儀式ですが、通夜式や告別式とは異なります。
ですので、服装などの決まりに自信がないという方も多いと思います。
皆さんが安心して、納棺の儀式ができるよう、参列時の服装マナーや執り行うときの注意点などをご紹介します。
自宅で納棺する場合の服装
納棺の参列者は、近親者のみがほとんどです。
ご自宅で納棺する場合は、平服で参列して問題ありませんが平服は普段着ではありません。
弔事での平服は略礼装(略喪服)とみなされる場合もあるので、場にふさわしい装いをしましょう。
男性はシックな色合いのスーツ、女性もダークカラーのスーツやワンピース、ブラウスとスカートにジャケットのコーディネートもOKです。
ヘアやメイクも落ち着いたスタイルにし、結婚指輪以外のアクセサリーは外します。
とはいえ、ご家族は通夜式で喪服を着用します。
納棺から通夜式まで時間があまりない場合は、納棺時から喪服を着用しておくとバタつかず落ち着いて行動できるでしょう。
葬儀場で納棺する場合の服装
葬儀場で納棺するのであれば、喪服で参列するのがおすすめです。
同じ施設内で納棺の儀式を行い、そのまま通夜式となるので着替える時間や手間が省けます。
喪服には種類があり、喪主や親族が着用するのは格が高い正式礼装(正喪服)が基本とされてきましたが、近年は準礼装(準喪服)が一般的になっています。
通夜式は略礼装(略喪服)でもかまわないとされていますが、略礼装で訪れる参列者との兼ね合いもあり、正式礼装や準礼装を身につける方が多いようです。
男性で洋装の場合は、モーニングスーツが正式礼装。準礼装であればブラックスーツを着用します。
ただし、ビジネス用のブラックスーツは礼服ではないので注意してください。
女性の洋装では、黒無地のワンピースやアンサンブル、スーツが基本的な装い。
コーディネートする靴やバッグなど小物も黒い布製のものをお選びください。
アクセサリーはつけないのがマナーですが、一連のネックレスなどシンプルなパールならつけても問題ないとされています。
納棺方法は宗派・地域で異なる
納棺の儀式は仏教以外でも行いますが、内容はそれぞれ異なります。
神式では仏式同様に末期の水や湯灌、死化粧を行いますが、死装束には神衣(かむい)と呼ばれる白い狩衣(かりぎぬ)や白の小袿(こうちき)を着せます。
また、仏教でも浄土真宗は亡くなってすぐに成仏する往生即成仏(おうじょうそくじょうぶつ)の考えから、死装束を用いません。
このように宗教や宗派によって納棺の儀式の方法は違います。
また、独自の風習がある地域もあるので、菩提寺の僧侶や地域のお葬式事情に詳しい葬儀社のスタッフなどに相談し、事前に確認しておくとトラブルを招きません。
ブリーズガーデンでは心のこもった手元供養品を販売しております
納棺で故人との思い出がよみがえってくる方も多いでしょう。
その思い出を大切にするために、手元供養品を購入してみませんか。
手元供養は、ご自宅で骨壷だけでなくアクセサリーなどに遺骨を加工するなどして故人を供養することができます。
また、骨壷として遺骨を手元に置いておくのではなく、お墓として置いておく選択肢もあります。
まとめ
納棺は頻繁に参加する行事ではないため、不安になる人も多いです。
納棺に立ち会う際のマナーを心得ていることによって、余裕を持って故人の旅立ちを見送ることができます。
また納棺は、通夜の前の慌ただしい状況で執り行われるケースも多いです。
スムーズに工程を進められるよう、事前に内容を把握しておくことが大切です。
もし不安な場合は、葬儀社と打ち合わせを重ねておきましょう。
お墓をまとめる手段として、手元供養もおすすめです。
手元供養は、ご自宅で骨壷だけでなくアクセサリーなどにご遺骨を加工するなどして故人を供養することができます。
小さなお墓KOBOは手のひらに収まるサイズのガラス製のお墓です。
有名なクリエイターの作成による暖かみのあるデザインが特徴的で、インテリアにも馴染みやすく暮らしの中で故人の存在を感じやすい手元供養品です。
小さなお墓KOBOについてさらに詳しく知りたい方は▷小さなお墓KOBOをご覧ください。
ABOUT KOBO
海洋散骨0円キャンペーン実施中!
KOBO(コボ)は、お部屋のインテリアに馴染みやすいガラス製のちいさなお墓です。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になるキャンペーンを実施中です。