【手元供養の方法】詳しいやり方や注意点を具体例を交えて解説
手元供養は遺骨を骨壷のまま自宅で保管したり、遺骨をパウダー状に加工してオブジェやアクセサリーに加工して自宅で保管する供養方法です。
故人を身近に感じることができることや、お墓参りの負担を減らすことができることから注目を集めています。
また手元供養はお墓への納骨や散骨などと組み合わせることもできるので、今後ますます注目度は高まっていくといえます。
ただ、新しい供養方法なので「興味はあるけど、正直まだよくわかっていない」方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな方に向けて「手元供養の方法」や「注意点」を紹介するので参考にしてください。
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手元供養とは?
手元供養とは遺骨を自宅で保管したり、粉状に加工してアクセサリーにして持ち歩いたりする新しい供養方法です。
故人を身近に感じることができることが大きな特徴で、「長年連れ添ったパートナーの遺骨をお墓に入れるのは寂しい」「お墓を作っても管理ができない」といった理由から、手元供養を希望する人も少なくありません。
また手元供養では様々なサービスや商品があり、インテリアとして部屋に馴染む骨壷なども販売されているので、自分や故人の好みに合わせて供養品が選べるのも嬉しいポイントの1つです。
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手元供養の方法
代表的な手元供養の方法を3つ紹介します。
方法①自宅に骨壷を置く
自宅で遺骨を管理するとなると、骨壷に入れたままの保管をイメージする人が多いと思います。
一目で骨壷とわかるようなデザインが気になる場合は、近年インテリアとしておけるおしゃれなデザインの自宅安置用骨壷も販売されているので、検討してみるのも良いでしょう。
骨壷自体の大きさが気になる場合は、遺骨をパウダー状に砕く粉骨をすることでスペースを省略することができます。
方法②手元供養品に収める
近年は遺骨の一部や粉骨したものを手元供養品に納めて手元供養をする人もいます。
骨壷に比べて、手元供養品は小さくておしゃれなものが多いので、スペースや部屋のレイアウトが気になる人にもおすすめです。
分骨という遺骨を分ける方法で遺骨の「一部をお墓に入れる」、そして、「残りの一部を手元供養品に入れる」といった方法を選択する方もいます。
この方法であれば親族と「お墓参りするお墓がない!」といったトラブルになる可能性が低くなるため、手元供養に反対されそうな場合の手段としておすすめです。
またお墓の管理費用などが気になる方は一部を散骨して、一部を手元供養品に入れておくという方法もあります。
全ての遺骨を散骨してしまうと故人を感じづらくなってしまうため、遺骨の一部を自宅に置いておく手元供養をあわせて選択する方は多いです。
方法③アクセサリーにして身につける
遺骨の保管方法は多様化しており、遺骨の加工品としてオブジェとして保管したり、アクセサリーとして持ち歩いたりする人もいます。
インテリアとしてお洒落なデザインのものも多いので、骨壷や手元供養品として自宅に安置するのに抵抗がある方におすすめです。
手元供養のやり方・流れ
手元供養のやり方と流れを紹介します。
手元供養は通常のお墓に納骨する場合よりも注意すべきポイントが多いのでしっかりと流れを理解しておきましょう。
手順①親族に相談して了承を得る
手元供養を行う場合は、事前に親族に相談して了承を得ることが重要です。
親族の中には慣習通りお墓に納骨したいと考えている人や、手元供養に抵抗感がある人がいる可能性があるからです。
故人を悲しませないためにも、しっかりと話し合ってみんなが納得した上で最適な選択をするようにしていきましょう。
手順②手元供養する遺骨の割合を決める
手元供養品はサイズが小さいものが多く、「全ての遺骨が入らない」という可能性もあるため「手元供養+散骨」のように複数の方法をあわせて行うことが多いです。
次に手元供養する際のご遺骨の配分例を紹介していきます。
遺骨を全て手元供養する
遺骨の全てを手元供養する場合は骨壷のまま自宅に置いておくことが多いです。しかし、骨壷で安置する場合はカビが発生しないように注意する必要があります。
また、手元供養品に入れる場合、収まりきらない可能性が大きいので粉骨を検討するのも良いでしょう。
遺骨の半分を手元供養・残りの半分を散骨
手元供養+散骨という方法を選択することで思い出の場所に散骨しつつ、故人をそばに感じることができます。
注意点としては慣習通りにお墓に納骨したい親戚が多い場合は、故人の意思であっても了承を得るのに時間がかかってしまうことです。
半分を手元供養・残りの半分をお墓に入れる
全てのご遺骨を手元供養にしてしまうと、「お墓参りするお墓がない!」と親族に言われてトラブルになる恐れがあります。
そうならないためにおすすめなのが、ご遺骨の半分をお墓に納骨して、残りの半分を手元供養品に入れて自宅で保管するという方法です。
費用は手元供養のみの場合よりも高くなりますが、親戚の了承を得るハードルは比較的低くなります。
また、「お墓に入れたいけど少し寂しい」といった方にもおすすめの方法です。
手順③手元供養品を決める
親戚の了承を得て遺骨の配分を決めたら、実際に手元供養品を決めていきます。
手元供養品は小さな骨壷タイプのものから、フォトフレームやおしゃれなデザインの入れ物など様々です。
また、値段の幅も数千円のものから数十万円するものまで幅広いです。
後悔がないように、自分の理想や故人の性格などをもとに最適な手元供養品を選びましょう。
手元供養品について詳しく知りたい人は粉骨後の遺骨は何にいれる?入れ物の種類や状況別の選び方を徹底解説で詳しく解説しています。
手順④手元供養を依頼する業者を決めて依頼する
手元供養品が決まったら、依頼する業者を決めます。
手元供養の場合、販売している手元供養品を購入し自分で、ご遺骨を封入して自宅に置いておくことも可能です。
しかし、うまく封入しないと「カビが発生してしまう」といった可能性もあるので、業者に依頼してご遺骨を封入してもらうのがおすすめです。
また、ご遺骨のままではサイズが大きく、手元供養品に入れることができないことが多いです。
その場合は、ご遺骨をパウダー状にする「粉骨」が必要になるため粉骨の手元供養品への封入をセットで行ってくれる業者を選びましょう。
手順⑤手元供養の実施
手元供養を依頼する業者が決まったら、実際に手元供養を行う日程を決めて実施します。
手元供養の実施といっても、基本的には「ご遺骨を業者に郵送して手元供養品に封入されて返ってくるのを待つ」というのが一般的な流れになります。
「家族を集めて故人を惜しみながらご遺骨を箱に封入して郵送する」といった方もいますが、その辺りは親族と話し合って決めると良いでしょう。
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手元供養を行うときの注意点
手元供養のやり方・流れを紹介しましたが、中でも注意すべき2点を紹介します。
注意点①親族とのトラブル
日本では先祖代々伝わるお墓に納骨するのが主流であるため、親戚の中には手元供養や分骨をよく思わない人もいます。
もし故人の意思であってもその後の親戚関係を考慮して、事前に相談するとトラブルを回避できる可能性が高まるでしょう。
もし了承が取れない場合は、先述の通り手元供養とお墓などを組み合わせて提案すると良いかもしれません。
注意点②手元供養品の保管場所
手元供養では保管場所に注意が必要なので、それぞれ紹介します。
湿度が高いところは避ける
遺骨を骨壷で安置する場合は特に保管場所には注意が必要です。
粉骨したご遺骨の場合でもカビが発生することがあります。
カビを発生させないために湿気が高いところは避けて、直射日光が当たらないところを選ぶようにしましょう。
また、手で直接触ると手に付着している菌などが遺骨につき、カビの原因となってしまうのでできるだけ手で触らないように気をつけましょう。
仏間がある場合は仏間に置くのが一般的
そもそも手元供養で供養品をどこに保管するかを悩む方は少なくないでしょう。
一般的な骨壷の場合は、リビングなどに置いてしまうと、部屋の内観を崩してしまう恐れがあります。
しかし、おしゃれな手元供養品に入れれば、1つのインテリアとして部屋を明るく彩ることもできます。
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小さなお墓KOBOについては、こちらで詳しく解説しています。
手元供養の方法を理解して適切にトラブルなく進めよう
手元供養には「お墓参りの負担を減らせる」「故人を身近に感じることができる」といったメリットがあります。
また様々な商品やサービスが販売されていることもあり、より故人や遺族の希望を柔軟に叶えることができるでしょう。
一方で手元供養には「ご遺骨を適切な場所に保管する」「事前に親戚から了承を得る」といった注意点もあります。
手元供養の全体の流れを把握して、適切にトラブルなく進めていけるようにしましょう。
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