四十九日法要を自宅で行うときに用意するものとは?マナーも解説
親族間などの事情によって自宅で法要を行いたいという方も増えていることでしょう。
そのとき、四十九日法要を自宅で行うときに何を用意すればよいのか不安に思った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、四十九日法要を自宅で行うときに用意するものとマナーについて解説していきます。
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四十九日法要は自宅で執り行っても大丈夫?
四十九日法要は、お寺やセレモニーホールなどを会場とするのが一般的です。
しかし、四十九日法要を執り行う家族の中には、菩提寺がない、家族だけで規模を小さくして営みたい、お墓の用意が間に合わなかったため納骨をしないなどの理由から、自宅で四十九日法要をしたいと考えるケースもあるでしょう。
四十九日法要は、自宅で行っても問題ありません。
会場を自宅としても、僧侶を招き読経していただくなど、法要の流れはお寺や葬祭ホールと同じです。
自宅で法要を行うメリット
自宅での法要には会場費がかからなかったり、自宅という慣れ親しんだ場所で安心できたり、菩提寺がなくても僧侶の手配がスムーズにできたりするメリットがあります。
ここからは、自宅で法要をする際の3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
会場を借りる費用がかからない
セレモニーホールやホテルで法要をする場合、会場を借りる手間や会場のレンタル費としていくらかお金が必要です。
一方、自宅で行うのであれば会場を借りる手間や、会場のレンタル費用がいりません。
自宅を会場としても十分収容できる人数であれば、費用の軽減が図れるでしょう。
また、自宅であるため移動にかかる費用もいりません。多くの場合、法要に続いて会食も自宅で設けます。
移動にかかる時間の短縮もできるため、参列者全員の負担が減らせるでしょう。
慣れた場所で安心
親戚や親しい友人のみを呼ぶような小規模の法要は、故人や施主が親しんだ場所、つまり自宅で行うケースも少なくありません。
セレモニーホールやホテルで法事をすると施主や参列者にどことなく緊張が走りますが、自宅の場合は気楽な気持ちで和気あいあいと執り行えるでしょう。
菩提寺がなくても大丈夫
菩提寺とは、先祖代々のお墓があり、檀家としてお付き合いを続けているお寺のことです。
この菩提寺がない方が法要をする場合、僧侶の手配が難しいケースもあるでしょう。
自宅で法要をすれば、菩提寺がないことを気にせず僧侶の手配サービスを利用して法要が営めます。
自宅で法要を行うデメリット
自宅で法要を営むにはメリットのほか、デメリットも把握しておかなければなりません。
ここからは、3つのデメリットについて詳しく解説します。
場合によっては解決策を事前に検討しておく必要があるため、早めにチェックしておきましょう。
準備や家の片付けが大変
自宅で法要を行う場合、法要に必要なお花やお供え物、座布団などの用意を全て自分たちで準備しなくてはなりません。
また、僧侶や参列者をお招きできるよう部屋を片付けないとならないのも、自宅で法要を行うデメリットといえるでしょう。
法要を営むにはそれなりのスペースを確保しなければなりません。
後飾りを前にして参列者がいる場所を確保するには、家具を移動しなければならないこともあるでしょう。
駐車場が足りない場合がある
自宅で法要をする場合、駐車スペースが足りないケースがあることもデメリットのひとつです。
特に、地方の場合や高齢者、お子さま連れの場合は車で参列する方も多く見られます。
あらかじめ車で参列する方の人数を把握して、駐車場を手配する必要があるでしょう。
納骨する場合は移動が必要
お寺で法要をした場合、法要後そのまま納骨することが可能です。
一方、自宅で法要をした際は、納骨をする前にお墓のあるお寺まで移動しなければなりません。
ただし、自宅からお寺まで距離がある場合は、法要と納骨を別日にするケースもあります。
その場合は予定を2日分確保しなければなりません。
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自宅で行う四十九日で用意するもの
自宅で行う四十九日で用意しないといけないものを紹介します。
祭壇と仏具
四十九日までの間は仮祭壇がご自宅にあると思いますが、四十九日法要もその仮祭壇で行って頂きます。
皆様よく四十九日法要はお仏壇で行うと思われていますが、仏壇は四十九日法要が終了してからお祀りするものとなります。
なので四十九日法要の際は扉を閉じて特にまだ何も飾りません。
法要終了後にお仏壇にすべて移してください。
仏具は前香炉(線香を供える仏具)と灯立て(ロウソクをさす仏具)とおりん(ちーんと鳴らす仏具)を最低限用意すると良いでしょう。
それ以外は下記の画像の通り、仏具を並べつけると丁寧です。
位牌
四十九日法要の際、仮位牌である白木位牌から本位牌に移ります。
本位牌は、仏壇仏具店や葬儀社で購入が可能です。
本位牌の字彫りは2週間ほど時間がかかるため、法要に間に合うよう早めに手配しておきましょう。
本位牌には、戒名と俗名、命日、享年を掘るので、あらかじめどの位置に何の文字を掘るかを決めておくとスムーズに注文できます。
また、お位牌が大きすぎて仏壇に入らなかったなどのトラブルを避けるため、サイズを測っておくことも大切です。
焼香台
焼香台とはお葬式の際にも行うお香を供える仏具です。
細かく砕いたお香を火が付いた炭に落とし、お香を焚く仏具です。
廻し香炉というタイプが自宅での法要の際はベストです。
廻し香炉は専用のお盆に乗っており「香炉と香合をお盆にのせたまま」参列者の前で回すのに適した焼香台です。
また廻している際にこぼしたりしないように底面が滑りにくくなっているものなどがありますのでそちらを選ぶと良いでしょう。
予算としては5000円程度で炭とお香がセットになったものを購入できます。
生花
祭壇には生花をなるべく飾っておきましょう。
花瓶は通常の花瓶サイズで大丈夫です。
花瓶がもし一対あれば見栄えがして良いでしょう。
四十九日などの忌日法要でお供えする花は、基本的には白い花をベースに用意するのが多いです。
一般的にお供えされる花はキク・ユリなどが多いです。
他の色の花を交える場合には、白を基調で淡い色で組み合わせるのが良いでしょう。
地域によっても色使いや飾る花は変わりますので年長者がいる場合は聞いてみるのも良いでしょう。
故人をイメージしながら花束を選ぶと素敵ですね。
お花屋さんで「法要用の仏花をください」とお願いすることもできます。
しかし、注意点としては傷みやすいお花や棘のある花、匂いの強い花を避けるようにします。
例えば薔薇だったり彼岸花は避けます。
棘のある薔薇は殺生を避ける仏教にはふさわしくないと考えられています。
遺骨と遺影写真
葬儀の際、葬儀社から遺骨を安置する後飾り壇を用意していただいている方は、その壇に遺骨と遺影写真が飾られていると思います。
それをそのまま使ってください。
飾り壇のない方は、葬儀社に相談して用意していただくか、お寺様に相談してみるとよいでしょう。
一時的なものなので小さな台を用意して遺骨と写真を置く方もいらっしゃいます。
本尊(仏教や掛け軸)
お仏壇を新しく購入して本尊を購入した場合はこちらもお位牌の横に並べて開眼供養をしてもらいます。
特に購入していない場合は設けなくても大丈夫です。
お布施
四十九日法要で僧侶に読経を依頼する場合は、お布施を用意します。
お布施の金額は3万円〜5万円が目安と考えましょう。
お布施は信心の心に基づいて納めるものなので、額に決まりはありません。
地域やお寺との付き合いによって金額が異なります。
心配な場合は、その地域に住む親族に相談するとよいでしょう。
切手盆または袱紗
切手盆はお寺さんにお布施を渡すときに必要です。
自宅で渡す場合は切手盆にのせて僧侶側から見て文字が逆さにならないようにお渡しします。
切手盆がない場合は袱紗(ふくさ)で渡しても問題ありませんがその際は受け取りやすいように、袱紗の上に出して僧侶側から見て文字が逆さにならないようにお渡しします。
ちなみに袱紗のカラーは紫、緑、紺、藍色、灰色などの袱紗を利用するのが一般的です。
絵柄などは無地か蓮の花などが入った袱紗を選びます。
慶事用の鶴や亀などの袱紗は向かないので注意してください。
現金
お布施以外にも、お車代や食事代などさまざまものにお金がかかるので万が一のときに備えていくらか持って置くと安心です。
喪服
お葬式の時と同様に喪服の準備をしましょう。
四十九日は予め日程を決めて行う法事です。
喪服がない方は、その日に合わせてレンタルすることも出来ます。
貸衣装屋やネットでレンタル喪服サービスを利用するのも一つです。
数珠
数珠も必要になります。忘れずに用意しましょう。
仏壇店、百貨店、100円ショップなどでお買い求めいただけます。
座布団
自宅で四十九日法要をする場合、普段使用している座布団では数が足りなくなるかもしれません。
座布団が足りないときは、購入もしくはレンタルする必要があります。
また、僧侶用の座布団はレンタルまたは購入で別に用意しておいたほうがよいでしょう。
僧侶が使う座布団は、仏前座布団や仏壇座布団と呼ばれるものです。
この仏壇用の座布団は通常の座布団とは違い、僧侶が長い間読経しても疲れないようサイズが大きく、品質の良い綿が入っています。
家族が判断して用意するもの
必ずしも必要とはなりませんが、あった方がよいものを紹介します。
食事
四十九日では、法要後に法宴という食事を行うことが一般的でしたが、現在のコロナ禍では食事の席を設けないことが多いです。
代わりに弁当を持ち帰りいただくことや食事を無しにすることも多くなっています。
少人数の法事であれば、近くに外食に行く場合もあります。
引き物
香典をいただく場合は、お返しの品として引き物を用意します。
親族の香典相場は1万円です。
それに対して食事+引き物で合計6千円〜8千円返すのが相場です。
香典をいただかない場合は、引き物を用意する必要はありません。
お供え物
お供え物は必ずしも必要なものではありません。
何かお供えして賑やかにしたいなどご家族の判断で用意するものです。
果物や生花、菓子折り、故人が好きだったもの等をお供えすることが多いです。
法要後にバラして親族に分けて持って帰っていただくこともありますし、そのままお供えするケースもあります。ご家族で判断されたら良いでしょう。
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各方面への連絡
必要な方々への連絡を行いましょう。主な連絡先は下記になります。
寺院
四十九日の日時をご相談の際、お寺様へ連絡を行われたと思いますが、四十九日前日に再度ご連絡をすると丁寧でしょう。
「明日はよろしくお願いします」と簡単で結構です。
日時を決めてから日も経過しているはずです、確認の意味で連絡を行うと双方が安心するでしょう。
参加者
参加予定の親族には電話やメールで連絡しておくと良いでしょう。
うっかり忘れていたというのを防ぐ意味もあります。
香典を受け取る意思がない場合は、予め伝えておきましょう。
また当日のスケジュールを伝えておくと、相手は予定を立てやすくなるので親切だと思います。
また、案内状には以下の7点を記載します。
- 時候の挨拶
- 法要の案内
- 法要へ参列して欲しいことを伝える文章
- 法要の日時と場所
- 法要後の会食の有無
- 返信の方法と返信期限
- 施主の氏名と連絡先
四十九日法要を家族や親戚のみで行うときの注意点
自宅で四十九日の法要を行うと、周りの目を気にせずに済むので気持ち的にも楽ですが、家族や親戚のみであっても、最低限の配慮は必要です。
ここでは服装や挨拶、香典のマナーについて詳しく見ていきます。
服装
四十九日法要では、喪主の方は正喪服を、遺族の方は準喪服を着ます。
正喪服の特徴としては、男性はモーニングコート、女性は黒のワンピースなどを選ぶのが最適です。
身内の方は、三回忌までは喪服を着るのがふさわしいとされています。
他の参列者の方は平服でも問題ありませんが、マナーとしては準喪服を着るのがよいでしょう。
参列者への挨拶
家族や友人など、親しい人たちだけが集まっているとはいえ、故人のために参列してくれた方々にはしっかりと感謝の気持ちを伝えましょう。
法要が終わった後には中締めと呼ばれる挨拶があり、会食や談笑する場があるときにも挨拶をします。
法要に参列していただいたお礼と、故人を偲んでゆっくり過ごしてくださいといった内容を伝えると、和やかな雰囲気になることでしょう。
いずれにせよ挨拶をするときは長くならないように、簡潔に済ますことを心がけましょう。
香典のマナー
四十九日法要でも、香典を準備して参列しましょう。
香典を出すときは、表に御仏前と書きます。
故人は四十九日を迎えると成仏したと考えられているためです。
名前はフルネームで、通夜や葬儀とは違い、濃墨で書きます。
香典の金額は、年齢や続柄によっても変わるので、周りの人に聞いたり、調べたりして、いくらがふさわしいか押さえておきましょう。
「香典は不要です」と連絡があった場合も準備しておくのがマナーです。
まとめ
今回は四十九日に自宅で用意するものについて解説してきました。
四十九日は、故人の次の行き先を決める大事な日です。
法要はどこでやると決められていないため、遺族や友人だけで和やかに送り出してあげたいという方は、法要は自宅で行うのをおすすめします。
時間に縛られずに、故人を偲ぶ時間を過ごせるのもメリットのひとつでしょう。
その場合、自分たちで行う準備がたくさんあるので、葬儀社や僧侶、周りの人に聞いて確認しておくと安心です。
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