樹木葬で後悔することはある?後悔しない方法、注意点を解説
樹木葬を検討している方の中には、「樹木葬を選んで後悔しないか」と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「樹木葬をして後悔することはあるのか」「樹木葬が後悔に繋がってしまう理由」「樹木葬で後悔しないためにするべきこと」をご紹介します。
また、樹木葬のメリットやデメリットもご紹介します。
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目次
樹木葬をして後悔することはある?
樹木葬のメリットだけでなくデメリットを抑えておくことで、可能な限り後悔することを避けることができるでしょう。
また、同じ特徴であってもメリットと捉えるか、デメリットであると感じるかは異なります。
樹木葬を行うことで後悔しないためには、事前に樹木葬の特徴を隈なく把握することが重要です。
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樹木葬のメリット
ここでは樹木葬のメリットを解説します。
樹木葬のメリットは主に「継承者がいなくても問題ない」「経済的な負担が軽い」「宗教不問である場合が多い」が挙げられます。
継承者がいなくても問題ない
樹木葬のメリットの1つは継承者がいなくても供養できることです。
そのため、継承者がいない人や継承者に負担をかけたくない人におすすめです。
一般的に、樹木葬では永代供養という方法で供養します。
永代供養では自分たちの代わりにお寺や霊園の僧侶が管理・供養を行うため、子供や親族などの継承者がいなくても供養し続けることができます。
ただし、永代供養とは永代にわたって供養をするということではありません。
永代供養では一定期間を過ぎるとご遺骨は合祀されます。
永代供養される期間は場所によって異なるため、どのくらいの期間供養できるのか確認しておきましょう。
経済的な負担が軽い
一般的に、お墓の建立には170万円程度が必要になるのに対し、樹木葬の場合は30万円程であると言われています。
このように樹木葬は一般的な供養方法であるお墓と比べて、経済的な負担が軽いです。
お墓は墓石を墓標として供養しますが、樹木葬では墓石の代わりに樹木が墓標になるため、墓石代が必要ありません。
そのため、樹木葬はお墓による供養よりも経済的な負担を軽くすることができます。
宗教不問である場合が多い
寺院や霊園によっては、特定の宗教や檀家しか受け入れていない場合があります。
そのため、あるお墓での納骨を希望していたにもかかわらず断られてしまったという経験をしたことのある方もいるかもしれません。
樹木葬は宗教不問である場合が多く、どのような方であっても納骨が可能であることがほとんどです。
そのため、納骨可能なお墓をいくつも探すことを億劫に感じる方や宗教不問のお墓を選びたい方にもおすすめです。
樹木葬のデメリット
樹木葬のデメリットをご紹介します。
樹木葬のデメリットには主に「故人の存在を身近に感じにくい」「改葬を行うことができない」「粉骨しなければならない」などが挙げられます。
予めデメリットを把握しておくことで、樹木葬をして後悔する機会が少なくなるでしょう。
故人の存在を身近に感じにくい
樹木葬は樹木を墓標としているため、山や森などの自然豊かな場所に位置しています。
そのため、家から距離がある場合は故人の存在を身近に感じにくくなることがあります。
また、樹木葬では故人だけでなく他の方のご遺骨も一緒に埋葬されていることが多いため、参拝者が一か所に集まることがあります。
他の参拝者も近くにいるとどうしても周囲が気になってしまい、故人に思いを馳せることが難しく感じるという方もいるようです。
改葬を行うことができない
ご遺骨をカロートに入れずに埋葬し土に還す場合は、埋葬後にご遺骨を取り出すことはできません。
そのため、樹木葬では改葬を行うことができない場合があります。
「改葬ができなくて後悔した」という方もいらっしゃいます。
樹木葬を検討している方は家族や親族などの身近な人とよく相談し、改葬を行うことができないことを伝えることが重要です。
粉骨しなければならない
樹木葬ではご遺骨を粉骨します。
また、樹木葬は故人だけでなく他の故人のご遺骨も埋葬するため、保管するスペースが必要になります。
粉骨することで、ご遺骨を小さくすることができるため、多くのご遺骨を埋葬することが可能になります。
家族や親族の中には故人の大切なご遺骨を粉骨することはよくないと考える方がいらっしゃる場合があります。
身近に粉骨をすることがよくないと考える方がいる場合は▷粉骨は良くないことではない!良くないと言われる理由や対処法をご覧ください。
この記事では散骨が良くないと思われる理由や良くないと思われないためのポイントについて解説しています。
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樹木葬が後悔に繋がってしまう理由
ここでは樹木葬が後悔に繋がる理由をご紹介します。
樹木葬が後悔に繋がる主な理由には
- お手入れ
- アクセス
- 維持費
- 改葬
- 墓標
- 法事
- 継承者
などが挙げられます。
手入れ
樹木葬が後悔に繋がる主な理由の1つは管理の大変さです。
樹木葬には「合祀樹木葬」「個別樹木葬」「集合樹木葬」の3種類が存在します。
合祀樹木葬とは大きな樹木の下に他の故人のご遺骨も供養することです。
個別樹木葬とは1本の樹木の下に故人のご遺骨だけを供養することです。
集合樹木葬とは大きな樹木の下に他の故人のご遺骨を区画ごとに供養することです。
合祀樹木葬と集合樹木葬は僧侶が樹木の管理や樹木周辺の清掃を行う場合が多いです。
一方で、個別樹木葬は僧侶ではなく、個人で樹木の管理や樹木周辺の清掃を行わなければなりません。
1本の樹木を個人で管理するためには、定期的に訪れて樹木のお手入れをする必要があります。
アクセス
樹木葬は樹木を墓標としていることから山などの自然豊かな場所に位置している傾向があります。
そのため、交通の便が悪いことや公共交通機関を利用しても時間がかかること、歩く距離が長いことがあります。
体が不自由な方や小さなお子様がいる場合は不便に感じることがあるため、身近な人とよく話し合うことが重要です。
維持費
樹木葬が後悔に繋がってしまう理由の1つに維持費が挙げられます。
樹木葬を選んだ方の中には「後継者に経済的な負担をかけたくないために樹木葬を選んだのに、維持費がかかり後悔した」という方もいらっしゃいます。
樹木葬の維持費は毎年5千円から1万5千円程度といわれています。
この金額を何十年間も払い続けると大きな金額になるため、よく考えた上で決めましょう。
改葬
改葬とはカロートに納められているご遺骨を取り出して別のカロートに移すことです。
合祀樹木葬や集合樹木葬は他の故人のご遺骨も一緒に埋葬されているため、故人のご遺骨だけを取り出すことはできないため改葬を行うことが難しい場合がほとんどです。
しかし、個別樹木葬であれば1本の樹木の下に故人のご遺骨だけ納めるため、改葬できる場合があります。
ただし、個別樹木葬は1本の樹木に故人だけのご遺骨を納めているため、集合樹木葬や合祀樹木葬よりも必要となる費用が高くなります。
墓標
従来の一般的な供養であるお墓は墓石が故人の墓標となるため、弔う気持ちを示しやすいです。
しかし、樹木葬では墓標となるものが大きな樹木になるため、故人の墓標というよりも埋葬されている方達の墓標になります。
故人だけではなく、他の故人も含めた墓標になるため弔う気持ちを示すことが難しい場合があります。
供え物
お墓では故人が好きだったものを供えることができます。
しかし、樹木葬では草木など可燃物が周囲に存在することから、ロウソクや線香などの火災の原因となりかねない物は供えることができない場合があります。
また、食べ物や飲み物は虫や動物を寄せる可能性があるためお供え物を供えることができない場合もあります。
継承者
一般的にお墓は一度建てると子や孫以降の世代に渡って使い続けます。
そのため、樹木葬も後継ぎができると考えている方もいらっしゃいます。
しかし、樹木葬は一代限りの供養であるため、後継ぎという考え方は存在しません。
樹木葬を検討する際は、後継ぎができないことを自分だけでなく身近な人達も把握しておくことが重要です。
後継ぎができないことを把握しておくことで、樹木葬での供養をしてから「後継ぎができない」と後悔することはないでしょう。
樹木葬で後悔しないためには
ここでは樹木葬を選んだことを後悔しないようにするためにはどうすればいいのかご紹介します。
埋葬後の管理
維持費が必要ない樹木葬や個別樹木葬は、個人で樹木周辺での落ち葉の清掃や剪定などの管理を行わなければなりません。
管理する内容や管理方法によっては定期的に訪れなければならない場合があります。
そのため、樹木葬を管轄している人に具体的な管理内容や方法について予め確認しておきましょう。
管理方法を確認せずに決めてしまうと、管理することが大変になる場合や他の方に迷惑をかけてしまう場合があります。
契約内容の確認
契約する際は契約内容を1つ1つよく確認してから契約するようにしましょう。
契約内容を読み飛ばすことや契約内容を読まずに契約すると、希望していた樹木葬での供養ができない場合があります。
また、契約内容について自分一人で判断することが難しい場合もあります。
そのため、家族や親族などの身近な人と一緒に契約内容を確認するようにしましょう。
身近な人と一緒に契約内容を確認していくことで、分からないことや判断に困ることがあった場合に、すぐに相談することができるためです。
身近な人と話し合う
樹木葬は一般的な供養であるお墓と違い、経験がない方が多くいらっしゃいます。
そのため、樹木葬を検討している方は「樹木葬での供養でいいのか」「どこの霊園にするのか」「樹木葬のタイプはどれにするのか」などを身近な人と話し合いながら決めていくことが重要です。
そうすることで、身近な人が考えている樹木葬と自分が考えている樹木葬との齟齬が生じることを可能な限り減らすことができるようになります。
手元供養なら場所を選ばず供養が可能
樹木葬は供養する場所が限られているため、特に「アクセスがしにくい」「他の参拝者がいて故人の存在を身近に感じることが難しい」などのデメリットが存在します。
また、樹木葬を考えている方の中には「思いのほか費用が高い」と感じる方もいらっしゃるようです。
手元供養では場所を選ばずに供養ができるだけでなく、樹木葬と比べ経済的な負担を軽くすることができます。
以下では手元供養についてご紹介しているので、デメリットを踏まえると樹木葬で後悔するかもしれないと考える方はぜひ参考にしてみてください。
ミニ骨壷
ミニ骨壷とは一般的なサイズの骨壷をそのまま小さくしたものです。
ミニ骨壺は一見してご遺骨が入っているとは感じさせない様なデザインのものが多く存在します。
樹木葬では樹木の種類が限られていることや1種類しか存在しないため選ぶことができない場合があります。
そのため、供養の方法に納得することができても墓標となる樹木に納得できないことがあります。
ミニ骨壺は形や色などが様々であるため、自分好みのミニ骨壷を選ぶことができるでしょう。
ミニ骨壺の費用は5,000~30,000円程度と言われています。
写真立て
写真立てとは粉末状に粉骨した故人のご遺骨を封入したものです。
樹木葬では故人の写真を置くことができないため、故人の顔を思い浮かべながら弔うことが難しい場合があります。
しかし、写真立てであれば故人の顔を眺めながら手を合わせることができます。
また、写真立ては自分で手作りすることもできます。
そのため、素材やデザインにこだわりたいと考える方におすすめの手元供養品です。
自分で手作りできる手元供養品についてさらに詳しく知りたい方は▷手元供養品は手作りできる?自分で作れるおすすめの手元供養品5選をご覧ください。
ぬいぐるみ
ぬいぐるみとはカプセルの上からぬいぐるみを被せて供養を行うことです。
樹木葬はアクセスが不便な場所に位置していることがあるため、小さなお子様は歩くことが辛いと感じるかもしれません。
また、仏具は無機質な物が多く、小さなお子様は抵抗を感じる場合があります。
ぬいぐるみには犬や猫などを始めとした様々な種類が存在するため、小さなお子様でも親しむことができるでしょう。
アクセサリー
アクセサリー型の手元供養は故人のご遺骨の一部をペンダントやネックレスなどのアクセサリーの中に入れて身につけます。
樹木葬では参拝するために公共交通機関を利用することや参拝中に他の故人のご遺骨も一緒に埋葬していることがあります。
そのため、物理的にも心理的にも故人の存在を身近に感じることが難しいです。
しかし、ペンダントやネックレスなどのアクセサリーであれば自宅だけでなく外出中も身に着けることができるため、故人の存在を身近に感じることができるでしょう。
アクセサリーの費用相場は1〜5万円程度と言われています。
自宅墓
自宅墓とは従来のお墓をそのまま小さくして自宅に置けるようにしたお墓のことです。
自宅墓は室内に置くことができるお墓のことから「宅墓」「小さなお墓」とも呼ばれることのある手元供養品です。
自宅墓には石でできたお墓だけでなく、ガラスでできたお墓もあります。
ガラスでできたお墓は、石でできたお墓よりも軽いため移動させやすいことやオリジナリティに優れたものが多く存在します。
そのため、ガラスでできた小さなお墓が注目されています。
ガラス製の小さなお墓はブリーズガーデンがおすすめです。
ブリーズガーデンではガラス職人が1つ1つ手作りしているため、世界に1つだけでの手元供養品を作成することができます。
樹木葬で後悔しないために、樹木葬について詳しく理解しておこう
樹木葬がどんな供養なのか理解するためには「樹木葬のメリット・デメリット」を把握しておきましょう。
樹木葬を選んで後悔しないためには「埋葬後の管理」「契約内容の確認」「身近な人と話し合う」ことが大切です。
また、樹木葬で後悔に繋がる主な理由には「お手入れ」「アクセス」「維持費」「改葬」「墓標」「法事」「継承者」が挙げられます。
樹木葬を検討している方は身近な人とよく話し合いながら決めると多くの方が満足のいく供養を行うことができます。
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