喪に服す際の注意点とは?喪中の対象となる範囲やマナー、忌中との違い

日本では身内が亡くなった際に喪に服して祝い事などを控えるというマナーがありますが、具体的にどのくらいの期間、どのようなことを控えればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では喪中の由来を交えながら、身内が亡くなった際に誰が・いつまで・どのように喪に服せばよいのか解説します。

また、喪中に控えるべきことや、実は喪中におこなっても問題のないことについても具体的にご紹介します。

喪中の過ごし方はあくまでも個々人の自由に委ねられますが、一般的なルールを知っておくことで喪中の方と接する際に失礼のない振る舞いを選択できるようになります。

本記事でご紹介する内容が、大切な方を悼む際の参考になれば幸いです。

ABOUT KOBO

海洋散骨0円キャンペーン実施中!

お問い合わせ導線画像

KOBO(コボ)は、お部屋のインテリアに馴染みやすいガラス製のちいさなお墓です。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になるキャンペーンを実施中です。

キャンペーン詳細を見る 資料ダウンロード(無料)

「喪に服す」とは?期間や対象となる範囲

「喪に服す」とは、近親者の死を悼むと同時に自分の生活も慎ましく努めることを表します。

元々「喪」という単語には「近親者が亡くなった際に一定期間故人を偲んで過ごす」という意味があり、昔は喪中の間は常に喪服を着用し、祝い事だけでなく笑うことや、お肉やお酒を口にすることも控えるように努めていた家庭が多くありました。

現在は喪に服す際のポイントも変化していますが、喪に服している間はお祝い事を避けるなどいくつかの風習が残っています。

「喪に服す」という日本に根付く文化の由来や、よく似た用語である「忌中」や「忌明け」についてご紹介します。

喪に服す期間は宗教や宗派によって異なる

喪に服し、故人を偲びながら慎ましく生活する期間を「喪中」と呼びます。

この喪中の長さは仏教や神道など宗教によって異なり、同じ仏教でも宗派によっても違うため注意が必要です。

実は明治時代には法律で喪に服す期間が定められていました。

故人とご自身との関係値、血縁の濃さに応じて以下のような期間が定められており、現在はこのような法律は残っていないものの、喪中期間を判断する指標として使われています。

・ご自身または配偶者の祖父母:90〜150日

・ご自身または配偶者の兄弟姉妹:90日

・ご自身の子ども:90日

・ご自身または配偶者の父母:13ヶ月

・ご自身の配偶者:13ヶ月

上記はあくまでも目安で現在喪中に対する考え方は多様化していますが、迷った際はぜひこちらをご参照ください。

なお仏教の中でも浄土真宗では、故人は亡くなった後すぐに極楽浄土にいくという考え方があるため、そもそも喪に服すという考え方がありません。

また、キリスト教など他の宗教には喪中の概念がないため、判断が難しい場合はご家族と相談することをおすすめします。

喪に服す範囲は誰まで?

前述した喪に服す期間は故人との血縁関係に基づいているように、一般的には故人の親族が喪に服すとされています。

一般的には喪に服す範囲は故人から2親等までの親族とされています。

この2親等までに含まれるのは 0親等である故人の配偶者、1親等である故人の父母、義父母、子ども、2親等である故人の祖父母、兄弟姉妹、配偶者の義父母がそれに該当します。

もちろんこちらも法的なルールはなく、3親等以上の親類や親しい友人などであっても故人の判断で一定期間喪に服す人もいます。

「死=穢れ」という考え方に由来している

「喪に服す」という文化の由来は諸説あり、宗教によっても考え方は異なります。

一説によると神道の考え方では人の死を「穢れ」と捉える考え方があり、近親者が亡くなったばかりの人は他の人に穢れを移してしまわないように一定期間外出を控えていました。

また仏教には四十九日の間故人を悼み冥福を祈るという考え方があり、故人を偲ぶと自然と自分自身の生活が慎ましくなるため、お祝い事や遊び、馬鹿騒ぎ、お肉やお酒といった豪勢な食事を避ける風習が生まれたという説もあります。

日本では神道や仏教の各宗派の考え方が混ざりながらひとつの大きな「日本の文化」として受け継がれることも珍しくなく、喪に服す際のルールや考え方にも多様なルールがあります。

喪中と忌中の違い

喪中について調べていると「忌中」や「忌明け」といった言葉を耳にする機会も多いかもしれません。

簡単にいうと忌中とは喪中の中の一定期間を指す言葉で、喪中には「忌中」と「服」という2つの期間が含まれています。

この「忌」とは、故人が安らかに成仏できるよう祈ることを指します。

先ほどご紹介した四十九日間死者を悼む仏教の考え方では、この四十九日間が忌中にあたります。

そして四十九日経ち忌中が終わることを「忌明け」と呼びます。

ただし四十九日は仏教の考え方で、神道では故人が亡くなってから五十日間が忌中に当たります。

忌中が開け故人が成仏した後は、「服」と呼ばれる期間に入ります。

この服は、引き続き故人のことを偲ぶとともに、残された遺族が気持ちを整理し日常を取り戻すまでの時間とされています。

ABOUT KOBO

海洋散骨0円キャンペーン実施中!

お問い合わせ導線画像

KOBO(コボ)は、お部屋のインテリアに馴染みやすいガラス製のちいさなお墓です。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になるキャンペーンを実施中です。

キャンペーン詳細を見る 資料ダウンロード(無料)

喪に服している間の過ごし方と喪中の禁止事項

かつては遊びや笑うことを禁止するなど喪中の過ごし方には細やかなルールが存在していましたが、現在では考え方も多様化し、個人や家庭によって喪中に控える内容は変化しました。

喪に服している間に控えることを考えるのも大切ですが、まず第一にすべきことは故人を偲ぶことです。

ここでは喪中の過ごし方のポイントをご紹介しますが、あくまでも一般的な慣習なので、ご自身の生活にあわせて取り入れてみましょう。

お祝い事は避ける

喪中の間はお祝い事を避けるようにするのが一般的です。

具体的にはお正月におせちを食べて盛大に祝うことや、娯楽のための旅行などは控えた方がよいとされています。

お正月に使う「明けましておめでとう」という言葉には、「無事新しい年を迎えることができ、おめでとうございます」という意味があり、身内を亡くしたばかりの人に使ってはいけません。

新年の挨拶は、「今年も一年よろしくお願いします」という意味が伝わるような言葉を選ぶとよいでしょう。

また、おせちも縁起のよい料理が含まれているので避けるのが無難です。

どうしても食べたい場合は、かまぼこやなます、黒豆のような豪勢すぎないものを選ぶのがおすすめです。

この時、お祝い事に使われる紅白を避けるのもポイントです。

また、自分の結婚式をおこなったり知人の結婚式に参列するのも、可能であれば避けましょう。

ただし結婚式はキャンセルが難しく会場や相手に迷惑がかかるので喪中でも控えないという選択肢もあります。

なお喪中を理由に結婚式やパーティの参加を見送る場合は、具体的な理由は濁して伝えるのがマナーとされています。

喪中はがきは忘れずに準備する

喪中の期間に忘れずにやっておきたいのが、喪中はがきの準備です。

年賀はがきを毎年送りあっている相手には事前に喪中であることを伝えておきましょう。

相手が年賀はがきの準備を始めるよりも前に連絡しておく必要があるので、遅くても12月の初旬ごろまでには喪中はがきを出しておくと安心です。

ただし12月の半ば以降に身内に不幸があった場合は、相手がすでに年賀状を用意している可能性も考えられます。

この場合はあえて喪中はがきを出さずに、こちらからは寒中見舞いなどで新年の挨拶を伝えるとよいです。

寒中見舞いは忌明けを待ち、なおかつ松の内(1月7日)以降に送るのがよいとされています。

相手から年賀状を受け取ってから時間があいてからの挨拶になるので。いただいた年賀状に対するお礼の言葉と、年の初めにあいさつができなかったお詫びを一言添えることをおすすめします。

お墓など故人を偲ぶ環境を見直す機会にも

喪中は大切な方が亡くなった直後で心が休まらない期間ですが、だからこそ故人の偲び方について家族で話し合う大切な時間でもあります。

お墓が家から離れている方や、年齢的に定期的に足を運び管理するのが難しい方は、故人を自宅に迎えることのできる、新しいお墓の形を検討してみてはいかがでしょうか。

自宅用のガラスのお墓であるKOBOは、手のひらサイズなのでご自宅のさまざまな場所に調和します。

故人が好きだった空間やご家族が過ごす部屋などあらゆる場所に飾ることができるので、自由な形で故人を偲ぶことができる点も魅力です。

また職人が一つ一つ手作りしているので2つとして同じ形はなく、世界に一つだけのお墓です。

こちらからKOBOのデザインや実際にご利用いただいたお客様の声をご覧いただけますので、興味をお持ちの方はぜひ一度ご確認ください。

※ブリーズガーデン KOBO

喪中でもおこなって問題ないこと

喪に服している間、控えるべきかどうか迷う場面もあるかもしれません。

特に生活に根ざした伝統行事や贈り物などは迷われる方が多いです。

よく控えるべきだと誤解されているものとして初詣があります。

新年を祝うおせちや年賀状は控えることが望ましいですが、喪中であっても初詣に行っても問題ないと判断する場合が多いです。

神道では神社に祀られている神様に穢れを触れさせてはならないという考え方があるので、忌中が開けてから参拝するようにしましょう。

また、お歳暮やお中元を贈る、もしくは受け取るのも問題ありません。

これらは日頃お世話になっている相手に感謝の気持ちをこめて贈るものなので、お祝いとは別です。

ただし紅白の色使いを用いるとお祝いの意が加わってしまうので、包装用紙や”のし”には注意を払いましょう。

また、遺品整理についても喪中期間に始めても問題ありません。

ただしこちらも故人を悼む期間である忌中が開けてから取り掛かる方がよいとされています。

遺品整理は精神的に負担も大きい作業なので、無理に急がず家族と相談しながら自分のペースで進めることをおすすめします。

お葬式に行く場合の喪服のルールやマナー

喪に服すのは2親等以内の親族が目安ですが、お葬式に参列する人は喪服を身につけ、ヘアスタイルや小物にも配慮する必要があります。

喪服は一見すると黒いスーツと同じように見えますが、実は細部の作りに違いがあります。

喪服とは何か知っている方がみると一目瞭然なので、お葬式に参列する際はできる限り喪服を着用しましょう。

ヘアスタイルやメイクは最低限整える程度で済ませ、華美にならないよう注意が必要です。

華やかなネイルをされている方は、黒いレースの手袋を着用するか、市販のネイル隠しでベージュなどの落ち着いた色合いにした上で参列するとよいでしょう。

また髪色がかなり目立つ色の場合は、ヘアスプレーなどで一時的に暗くしておくことをおすすめします。

まとめ

日本では古くより2親等以内の身内が亡くなった際に、喪に服して故人を偲ぶという風習があります。

宗教や宗派によって喪中の考え方は異なりますが、一定期間はお祝い事や豪勢な生活を避けるのが一般的です。

また近年は故人の悼み方も多様になり自分が喪中の間どう過ごすかは個々人の選択に委ねられる場合が多いです。

ただし一般的なマナーを知った上で、年賀状や新年の挨拶などにおいて喪中の方に失礼のない振る舞いを選択することが大切です。

故人を悼むのは喪に服している間だけというルールがあるわけではなく、喪中はあくまでも祝い事などを慎むことが望ましいとされている期間です。

ぜひ自由な形でこれからも故人を偲んでみてはいかがでしょうか。

ABOUT KOBO

海洋散骨0円キャンペーン実施中!

お問い合わせ導線画像

KOBO(コボ)は、お部屋のインテリアに馴染みやすいガラス製のちいさなお墓です。
現在、通常25,000円の海洋散骨が0円になるキャンペーンを実施中です。

キャンペーン詳細を見る 資料ダウンロード(無料)

関連する記事