ご遺骨を粉骨するメリットとデメリット|注意点とあわせて徹底解説
故人のご遺骨は埋葬して供養をするというイメージを持たれる方も多いと思いますが、近年、手元供養や散骨などお墓を持たずに供養する方法も注目されています。
手元供養や散骨を行う際には、ご遺骨を粉末状(パウダー状)にする「粉骨」を行うことがあります。
粉骨を行うことで散骨や手元供養など様々な供養方法が可能になりますが、粉骨を行う場合は事前にメリット・デメリットを知っておくことも重要です。
この記事では粉骨を行うメリット・デメリットについて詳しく解説します。
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目次
粉骨とは?
粉骨とはご遺骨を粉末状(パウダー状)に砕くことで、約2mm以下にすることが一般的です。
粉骨は海や山へご遺骨を撒いて供養をする散骨や、ご遺骨をペンダントなどの加工した装飾品に封入し、手元供養を行う際に行われます。
また、ご遺骨を複数箇所に分けて供養をする、分骨の際に行われることもあります。
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粉骨のメリット
粉骨には様々なメリットがありますが、今回は大きなメリットを5つご紹介します。
メリット①容量が少なくなる
地域によって異なりますが、骨壺の大きさは5〜7寸(全高:約15〜21cm)ほどのものが一般的です。
粉骨を行うと容積が減るため、小さな骨壺への収納も可能になります。
小さな骨壺は大きな骨壺に比べて、比較的費用も抑えられデザインの選択肢も豊富な傾向にあります。
また、来客時の人目が気になりにくくなる、お子様が怖がりにくくなるといったこともメリットの1つです。
メリット②散骨できるようになる
ご遺骨を山や海へ撒いて供養をする散骨を行う際には、ご遺骨を粉骨する必要があります。
粉骨せずに散骨をしてしまうと死体遺棄罪という法律に抵触してしまう恐れがあります。
一般的にご遺骨を約2mm以下の大きさまで、砕くと散骨ができるようになるとされています。
メリット③手元供養品に入れやすくなる
手元供養品と呼ばれるペンダントなどのアクセサリーやガラス製の置物へ、粉骨したご遺骨を封入する方法があります。
手元供養品はアクセサリーやガラス器など、比較的小さなものが一般的です。
そのため、粉骨してない状態だとご遺骨が大きく封入が難しいですが、粉状に粉骨を行うことで手元供養品への封入が容易になります。
ブリーズガーデンでは、綺麗なガラス製のお墓「小さなお墓KOBO」を制作しています。
粉骨も一柱一柱丁寧に手作業で行い、ガラス職人が心を込めて制作した世界に1つだけのKOBOに封入します。
メリット④分骨が簡単になる
分骨とはご遺骨を複数箇所に分けて供養をすることを指します。
粉骨をしていない状態のご遺骨を分骨する場合、骨ごとに大きさの違いがあるためうまく分骨ができない場合があります。
分骨は親族の中で話し合われた上で行われる場合が多いと思いますが、ご遺骨をどれくらい量に分けるかのという点が話し合いのネックになることもあります。
ご遺骨が粉骨されていればご遺骨の量もわかりやすくなり、分骨時の話し合いもスムーズに進めやすくなるでしょう。
メリット⑤見た目がよくなる
骨を見ると「霊的なものを感じる」「怖い」と言った印象を抱かれる方もいると思います。
粉骨によって粉状になれば骨の形状ではなくなるため、抵抗を感じにくくなることもあります。
親族にお子様やご遺骨に抵抗を感じられる方がいらっしゃる場合には、粉骨をしてみると良いかもしれません。
粉骨のデメリット
粉末は、メリットが多数存在する一方でデメリットも存在します。
今回は特に大きなデメリットを3つご紹介します。
粉骨を検討している方はデメリットも知った上で検討するようにしましょう。
デメリット①粉骨をよく思わない人がいる
粉骨は犯罪であると誤解している方もいます。
適切な粉骨を行わずに散骨を行うと、死体遺棄罪に抵触してしまう可能性がありますが、粉骨を行うこと自体を違法だとする法律や条例はなく、犯罪ではありません。
また、故人のご遺骨を砕くという行為に心理的な抵抗を感じる方もいます。
粉骨を行ってくれる業者も存在するため、粉骨を行う様子を見ることに抵抗を感じる方は業者へ依頼するのも1つの手です。
デメリット②遺骨がこぼれてしまう可能性がある
粉状になっているご遺骨は、粉骨をされていない状態のご遺骨に比べてこぼれやすいです。
骨壺に収納している場合、不意に骨壺が倒れてしまったり蓋が外れてしまったはずみでご遺骨をこぼしてしまう可能性があります。
また、カビが生えてしまうこともあるため保管には注意が必要です。
ご遺骨にカビを速さないための注意点について詳しく知りたい方は骨壷にカビが生えてしまった|カビさせない手元供養の注意点 をご覧ください。
手元供養品に加工を行えば、「ご遺骨にカビが生えてしまう」、「こぼしてしまう」といったことを防ぐことができます。
手元供養には綺麗なガラス製のお墓「小さなお墓KOBO」が人気を集めています。
小さなお墓KOBOでは粉骨されたご遺骨をガラス製のお墓へ封入するため、カビが生える心配やこぼしてしまう心配をすることなく供養することができます。
小さなお墓KOBOについて興味のある方は小さなお墓KOBO/KOBOについて をご覧ください。
デメリット③元の状態に戻すことができない
粉骨をしてしまうと元の状態へ戻すことができないため注意が必要です。
粉骨をした後に後悔をすることがないよう、しっかりと理解を深めた上で行いましょう。
親族に伝えず粉骨をしてしまうとトラブルの原因になってしまうこともあるようです。
親族や周囲の人とよく話し合った上で行いましょう。
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自分で粉骨を行うメリット・デメリット
メリット:見た目の抵抗が減る、供養の選択肢を増やすことができる
デメリット:粉骨という行為自体に抵抗を感じる人もいる、保管方法に注意が必要
粉骨したご遺骨を保管する方法や注意点について詳しく知りたい方は粉骨したご遺骨を保管する方法と保管の際の注意点を解説 をご覧ください。
粉骨はメリットとデメリットをしっかりと把握した上で行おう
粉骨の最も大きな特徴は、供養の選択肢を増やすことができるという点です。
メリット・デメリットを含めて粉骨に対する理解を深めることで、粉骨を行うことが適切であるかどうかを判断しましょう。
もし、粉骨を選択して周囲に反対されてしまった場合でも、正しい知識で適切に説明ができれば粉骨の必要性を理解してもらうことができます。
そういった場合にも備えて粉骨について正しく理解しておきましょう。
供養の方法を選択する上で最も大切なことは故人を弔う気持ちです。
故人にも親族にも満足してもらえるような適切な供養の方法を選択しましょう。
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