ミキサーで粉骨をすることは可能?手作業とどっちがいい?
ご遺骨を細かく砕く「粉骨」をご存知でしょうか。
粉骨を行うことで、散骨や手元供養品の作成など供養の方法を広げることができます。
そのため、近年の多様化する供養の形態に対応できる方法として、粉骨が注目される機会が増えてきました。
これまであまり一般的に行われていなかったため、粉骨に対して疑問を持っている方も多いと耳にします。
特に、
「自宅にあるミキサーやミルで行うことはできる?」
「機械を使う場合と手作業で行う場合はどっちの方がいいの?」
といった粉骨を行う具体的な方法についての疑問を持つ方が多いようです。
この記事では、自宅にあるミキサーやミルで粉骨を行うことは可能なのか、粉骨を機械で行う場合と手作業で行う場合の違いなどを開設します。
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目次
自宅にあるミキサーやミルで粉骨できる?
自宅にあるミキサーやミルで粉骨を行うことは可能です。
粉骨を行うこと自体が法的、宗教的にいけないとされることはほとんどないようです。
現在の日本において、供養目的の粉骨を禁止する法律はありません。
また、粉骨をご自宅で行うことにも法的な問題はありません。
一般的に、宗教的に粉骨という行為自体が「罰当たりだ」「成仏できない」などとされることは少ないです。
むしろ、粉骨を行うことで供養の選択肢を広げることができ故人もご家族も幸せになることができることから、尊い行いと考える方もいるそうです。
ご自宅で粉骨をする際に宗教的な考えがどうしても気になる場合は、馴染みのある僧侶や神職などの専門家に相談すると気持ちも楽になるのではないでしょうか。
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ミキサーやミル以外で自宅にある道具で粉骨に使うことができるものは?
ミキサーなどに代表される自宅にあり粉骨に使うことのできる器具は、大きく「機械式のもの」と「手作業で行うもの」に分けることができます。
ここではそれぞれ代表的なものを挙げます。
- 機械式・・・ミキサー、ジューサー
- 手作業・・・ミル、すり鉢
自宅のミキサーやミルで粉骨を行うために必要なもの
ミキサーやミルで粉骨をするために必要な道具を紹介します。
- ゴム手袋・軍手
- マスク・ゴーグル
- 水性マーカー
- ドライヤー
- ブルーシート
- 刷毛
- 密閉が可能な袋
- 脱酸素剤・吸湿剤
自宅で粉骨をする際には、ご遺骨を吸い込んでしまわないようにマスクやゴーグルを着用した上で粉骨を行いましょう。
素手で触れるとご遺骨に雑菌が付着するとカビが生える原因になってしまうため、ゴム手袋や清潔な軍手を着用した上で行うことも重要です。
ご遺骨が湿っている場合はドライヤーを用いて乾燥・殺菌を行います。
また、粉骨後のご遺骨は密閉可能な容器に封入し、脱酸素剤や吸湿剤を用いることでカビの発生を抑えることができます。
自分で粉骨する方法についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。▷自分で粉骨を行う方法とは?粉骨のマナーと注意点を解説
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自宅のミキサーやミルで粉骨を行う際の注意点
自宅でミキサーやミルを用いて粉骨する際の注意点をご紹介します。
自宅で粉骨をする際の参考にしてください。
①目的の供養に合わせて適切な大きさまで粉骨する
散骨や手元供養品の作成など、供養の目的に合わせて適切な大きさまで粉骨しましょう。
散骨を行う場合は、2mm以下の大きさまで粉骨することが一般的です。
ご遺骨と判断できる大きさのまま撒いてしまうと、トラブルの原因となることや死体遺棄罪などの法律に触れてしまう可能性があるためです。
手元供養品を作成する場合は、ご遺骨を封入することのできる大きさまで粉骨することが好ましいです。
ただし、必要以上に細かく粉骨すると「風で飛んでしまう」「水分を含みやすくなりカビが生える可能性が高くなる」など問題が生じる可能性があります。
手元供養品を作成する際は、粉骨をする前に手元供養品を作成する業者へ適切な大きさを尋ねてみても良いでしょう。
②刃こぼれしないことを確認する
ミキサーやジューサーなどの刃によって細かく砕く機械で粉骨をする場合は、粉骨によって刃こぼれをしないか確かめてから粉骨を行いましょう。
粉骨の際に刃こぼれを起こすと、粉骨したご遺骨の中に刃の破片が混入してしまいます。
ご遺骨の中に混入した刃の破片は、ご遺骨に触れた際に怪我を指を切ってしまう恐れやカビの発生する原因となってしまいます。
もし粉骨に用いる機会が刃こぼれを起こす場合は、刃を硬いものへ交換するか、ミルなどのすり鉢状のものを用いるなどの対策を行いましょう。
③カビを生やさないための工夫をする
粉骨したご遺骨は水分を含みやすく、粉骨をする前のご遺骨と比べてカビが生えやすくなってしまいます。
そのため、粉骨をしたご遺骨にカビを生やさないための工夫を行う必要があります。
粉骨をしたご遺骨にカビを生えさせないためには「ご遺骨を密閉させて外部から遮断させる」「高温多湿な環境を避ける」「酸素に触れさせない環境を作る」といった対策が有効です。
粉骨したご遺骨にカビをはやさないための工夫をさらに詳しく知りたい方は▷粉骨するとカビが生える?大切な遺骨をカビから守る4つのポイント
④一度粉骨に使うと使い回すことができない
一度ミキサーやミルを粉骨に使うと、別の目的に使い回すことができなくなってしまいます。
衛生的な問題から、ご遺骨の粉骨に使用した器具調理などの別の目的に用いることはできません。
火葬されたご遺骨には人体に有害な物質が含まれている場合もあるため、一度粉骨に使った器具を別の目的に用いることは避けましょう。
粉骨に用いた器具からご遺骨を完全に取り除くことは難しいです。
特に、ミキサーのモーターと刃に結合している部分や、ミルの細かい隙間に入り込んだご遺骨を完全に取り除くことは難しい場合があります。
また、大切な方のご遺骨を粉骨した器具を別の目的に使うことは気持ち的にも難しいのではないでしょうか。
そのため、ご遺骨の粉骨に使った器具は買い替えなくてはならないということを認識した上で使いましょう。
機械で粉骨を行うメリット・デメリット
ミキサーやジューサーなどの機械で粉骨を行う場合にはメリット・デメリットが存在します。
メリットとデメリットを十分に理解した上で、自分に適した粉骨の方法を検討しましょう。
メリット
機械で粉骨を行う場合のメリットとして、容易であるという点が挙げられます。
機械で粉骨をする場合には人間の手をほとんど使いことがないため容易に行うことができます。
そのため、力に自信がなく手作業で粉骨を行う自信がないという方に適しています。
デメリット
機械で粉骨を行う場合のデメリットには、粉骨に用いる機械をすでに使っている場合は、ご遺骨に異物が混ざる可能性があるという点が挙げられます。
機械を分解して清掃することは困難なため、ご遺骨に異物が混ざってしまう可能性があります。
特に機械による粉骨を行っている粉骨業者では、複数の方のご遺骨を連続して粉骨している場合に、他の方のご遺骨が混ざってしまうことがあるようです。
また、粉骨の際に内部をじっくり確認することができないため、火葬の際にご遺骨に混入した金属片などの異物を完全に取り除くことが難しいという特徴も挙げられます。
手作業で粉骨を行うメリット・デメリット
ミルやすり鉢などの手作業で粉骨を行う場合にもメリット・デメリットが存在します。
メリットとデメリットを十分に理解した上で、自分に適した粉骨の方法を検討しましょう。
メリット
手作業で粉骨を行う場合のメリットに「異物の除去がしやすい」「遺族が参加することができる」という点が挙げられます。
手作業で粉骨を行う場合には、ご遺骨が細かくなる様子を確認しながら行うことができるため、火葬の際に混入した遺物の発見が容易です。
また、粉骨をするとご遺骨をご遺骨と判断できる形状ではなくなるため、粉骨という行事を故人との最後のふれあいと考える方もいます。
手作業で粉骨を行う場合は、故人のご家族や親族も粉骨に参加できるという点も特徴的です。
デメリット
手作業による粉骨のデメリットとして、自分で行うことが難しいという点が挙げられます。
特に、散骨を行う場合には2mm以下の大きさまで粉骨する必要がありますが、粉骨の経験のない方が手作業によってこの大きさまで行うことは困難です。
自分で粉骨をすることに自信がない場合は粉骨を専門とする業者や、粉骨の経験のある方に相談してみましょう。
自分で粉骨することが難しいと感じたら
自分で粉骨をすることに不安を感じた場合には、粉骨を専門に取り扱う業者へ相談することをおすすめします。
経験豊富な粉骨業者へ依頼することで適切な大きさに粉骨をすることができます。
また、粉骨に用いる器具は一度しか使えないため、ミキサーやミルなどの器具を買い換えることを考慮すると、粉骨業者へ依頼した方が費用を抑えられる場合もあります。
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ブリーズガーデンでは手作業による粉骨を行っており、徹底した衛生管理のもと清潔な空間で一柱一柱、心を込めて丁寧に粉骨をさせていただきます。
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ミキサーで粉骨することは可能!自分にあった粉骨の方法を
自宅にあるミキサーなどの器具を使うことで粉骨をすることは可能です。
自分で粉骨を行うことで、故人の最後まで自分たちの手で送り出すことができます。
ただし、粉骨はあまり一般的に行われていることではないため、自分で行うことに不安を感じる方もいると思います。
もしも、自分で粉骨を行うことが難しく感じれば粉骨のプロへ相談してみてください。
様々な粉骨の方法を検討したうえで、自分に最もあった粉骨の方法を選択しましょう。
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