ペットの手元供養|手元供養の種類や方法、費用などを紹介
ペットの手元供養の方法を考える際
「どのような手元供養の種類があるのか」
「どのような手元供養の方法があるのか」
「手元供養を行う際の注意点が知りたい」
など、ペットの手元供養に関する疑問などがあると思います。
そこで、この記事ではペットの手元供養の種類や方法、費用、手元供養を行う際の注意点などをご紹介していきます。
ペットの手元供養を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
ペットも手元供養をすることができる
故人のご遺骨を装飾品などに加工して保管する、「手元供養」という供養の様式を耳にしたことのある方も多いと思います。
経済的な負担が少なく、故人の存在を身近に感じることができるなどの利点から選ばれることの増えている供養です。
ただし、
「手元供養という言葉は故人の供養では耳にするが、ペットの供養でも行うことはできるのだろうか」
と疑問に感じる方もいると思います。
特に、手元供養という供養自体が近年になって認知されるようになったため、手元供養に関して疎く不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
実は手元供養はペットの供養においても行うことができます。
ペットも家族の一員と捉える方が増えてきており、故人に行うものと同様の供養をペットに行うことが可能です。
ペットの供養における選択肢は年を追うごとに多様化しています。
新たな供養の方法であるからこそ「決まりや習わしをしっかり守れているだろうか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
ペットのご遺骨を自宅におくことについて、「良くない」と言われてしまわないか不安に感じている方は▷ペットの遺骨は自宅に置いて良い?良くないと言われる原因と対策をご覧下さい。
「良くない」と言われてしまう理由や対処法について詳しく解説しています。
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ペットの手元供養はいつまでに行うべき?
ペットの手元供養はいつまでに行うべきか疑問を抱く方もいらっしゃると思います。
手元供養には期限がありません。
そのため、気持ちの整理ができてから行うと良いでしょう。
ただし、ご遺骨を骨壺で長期間安置する場合は「湿気」「雑菌」に注意しましょう。
ご遺骨や骨壺を湿気や雑菌にさらすと骨壺にカビが発生しやすくなり、ご遺骨の状態悪化の原因になります。
ご遺骨を自宅で長期間安置する方やご遺骨の供養方法に迷っている方は、▷ペットのご遺骨はどうする?供養方法、埋葬方法を徹底解説!をご覧ください。
この記事ではペットのご遺骨の供養の方法やそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
ペットの手元供養の種類
手元供養品は手のひらサイズの小さな物が多いです。
また、手元供養品は「骨壺」「仏壇」「アクセサリー」「小さなお墓」「ぬいぐるみ」などの様々な種類が多数存在するため、自分に合った物を選ぶことができます。
ここではペットの手元供養品について詳しくご紹介してきます。
骨壺
骨壺とは火葬したご遺骨を納める壺のことです。
骨壺には「木」「ガラス」「陶器」「金属」などの様々な素材でできたものが存在します。
ペットが亡くなった際は、ペットの遺品整理や死後の手続きなどを行う必要があるため、気持ちの整理をすることが難しいと思います。
骨壺は自宅で保管することができるため、気持ちの整理がついてから別の供養の方法を決めることができます。
火葬したご遺骨は供養を行う必要はありませんが、カビが生えやすくなるため供養を行うことがおすすめです。
骨壺を自宅に置くことは後ろめたいことではありません。
しかし、来客する方の中にはご遺骨や骨壺の見た目に対して抵抗を持っている方がいるかもしれません。
こうした場合は、寝室や自分の部屋など来客の方の目が届かない場所に置くと良いでしょう。
ミニ仏壇
ペットのミニ仏壇には主に「ステージタイプ」「ボックスタイプ」「フォトフレームタイプ」などがあります。
ステージタイプは囲いがなく、解放された形をしています。
そのため、写真立てやお花、お水、ロウソクなどのお供え物が供えやすいです。
また、ステージタイプの仏壇はステージが2段づくりになっていることが多いため、写真立てやお花などのお供え物が重なることがありません。
ボックスタイプは扉がついているため、一見して仏壇とは分からない物が多いです。
ボックスタイプを検討している方は縦横高さのサイズをよく確認してから購入するようにしましょう。
ボックスタイプは高さに上限があるため写真立てが入らないなどのトラブルが起こるかもしれません。
フォトフレームタイプはペットの写真を加工して仏壇に付けるものです。
ペットの写真が仏壇に付いているため、写真立てを置く場所にとらわれずにお参りすることができます。
大切なペットの写真を仏壇に付けることで、ペットを身近に感じながら供養を行うことができるでしょう。
アクセサリー
ペットのアクセサリーとはペットのご遺骨の一部をペンダントやネックレスなどに入れて身に着ける物です。
アクセサリーには樹脂加工をした物や人工ダイヤモンドを用いた物、サファイアで作られた物などがあります。
アクセサリーを選ぶ際は「身に着けたいと思うデザイン」「日常生活で身に着けても壊れにくい耐久性」「万が一破損しても修理ができるか」「刻印サービスの有無」ということを抑えておくと良いでしょう。
アクセサリーを取り扱っている業者によっては、ペットの名前や命日、メッセージなどを刻印できる場合があります。
刻印を行うことで、亡くなったペットへの思いをより込めることができるでしょう。
自宅墓
自宅墓とは室内に置くことのできる手のひらサイズのお墓のことです。
自宅に置けるお墓であるため、「手元墓」「宅墓」とも呼ばれます。
自宅墓には、従来のお墓を小さくしたものやガラス製のオブジェのようなデザインのものもあります。
従来のお墓と同じデザインのもので供養をしたい方におすすめです。
ただし、自宅墓を庭などの屋外に建てる際はご遺骨の状態に気を配る必要があります。
適切な方法で供養を行わないと屋外に設けられているため、「野生動物に荒らされてしまう」「雨水が侵入してご遺骨にカビが生えてしまう」といった予期せぬ事態に発展してしまう場合があります。
自宅墓は室内で保管することで、こうした被害を避けることができるようになります。
いくつかの注意点を押さえることができれば自宅墓を屋外に建てることも可能です。
自宅墓を庭に建てる際の注意点についてさらに詳しく知りたい方は▷ペットのお墓を庭に建てることはできる?注意点や手順を徹底解説をご覧下さい。
ぬいぐるみ
仏壇や骨壺は無機質な物が多いため、小さなお子様がいる場合は抵抗を感じるかもしれません。
ぬいぐるみにはカプセルをぬいぐるみに納めるタイプのものや骨壺にカバーのように被せるタイプがあります。
ぬいぐるみには犬や猫などの形をした物など様々な種類があります。
亡くなったペットの種類、色が似ているぬいぐるみを選ぶことで、ペットのことを鮮明に思い出すことができるでしょう。
ただし、ご遺骨をカプセルに納める場合は、ペットのご遺骨は全て納めることができない場合が多いです。
そのため、残りのご遺骨は別の供養の方法を検討する必要があります。
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ペットを手元供養する方法
ペットを手元供養する方法をご紹介します。
骨壺で手元供養する方法
骨壺で供養する際は「粉骨」「骨壺の用意」を行う必要があります。
粉骨とはご遺骨を砕くことです。
骨壷の大きさには限りがあるため、納めることができるようになる大きさまで砕くことが多いです。
粉骨は個人で行うことも可能ですが、粉骨を行っている業者に依頼することがおすすめです。
ご遺骨を粉骨する際には、粉骨するために必要な道具を揃えるだけでなく、労力も必要になります。
また、家族などの身近な人とよく話し合って同意を得た上で行うことが重要です。
粉骨を行ったご遺骨は元の状態に戻すことが困難なためです。
粉骨は屋内で行うようにしましょう。
ベランダや庭など近隣の方の目に入る場所で粉骨を行うと抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
故人のためを思ってとった行動が、周囲の方との関係に亀裂が入ってしまったといった事態にならないようにしましょう。
必要な「労力」、「近隣の方への配慮」などが必要になるため、粉骨は業者に依頼すると良いでしょう。
骨壺で供養を行う際は粉骨よりも先に骨壺を用意しておきましょう。
そうすることで、粉骨後にスムーズに骨壺に移すことができます。
ミニ仏壇で手元供養する方法
ペットの手元供養はミニ仏壇で行うこともできます。
ミニ仏壇では骨壷などの容器にペットのご遺骨を収めた上で供える場合や、カプセル状の容器を用いて写真立てなどに納めて仏壇に供える方法などが一般的です。
通常サイズの仏壇と比べ、ミニ仏壇はサイズが小さいため置く場所の選択肢が増えます。
日の当たる場所やペットがよく過ごしていた場所などにミニ仏壇を置くと良いでしょう。
アクセサリーで手元供養する方法
アクセサリー型の手元供養はペットのご遺骨の一部をペンダントやネックレスなどのアクセサリーの中に入れて身に着けることができます。
アクセサリーは身に着けて供養を行うため、ペットの存在を身近に感じることができるでしょう。
アクセサリーの中に入れることのできるご遺骨の量は、およそ50mg程度であるため、残りのご遺骨をどのように供養を行うのか決めておきましょう。
自宅墓で手元供養する方法
自宅墓での供養の方法は従来のお墓と変わりません。
自宅墓は「一般的なお墓で供養を行いたいけど、経済的な負担や維持・管理、時間があまりない」という方におすすめです。
一般的に「お墓」と聞くと、墓石でできた無機質なものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
自宅墓には石製のものだけでなく、ガラスでできたものも存在します。
また、ガラス製のお墓は有彩色でできたものが多いため幻想的なデザインのお墓を作ることができます。
ぬいぐるみ
ぬいぐるみで供養を行う際はぬいぐるみの中に粉骨したご遺骨をカプセルに入れる方法や骨壺にカバーのように被せる方法があります。
ぬいぐるみの中にご遺骨を納めるスペースが存在していればどのような種類のぬいぐるみでも供養できます。
また、自身でぬいぐるみを作って手元供養品にされる方もいます。
ぬいぐるみで供養を行う場合は、ぬいぐるみの毛が抜けることや汚れが付着することがあるため定期的にお手入れをしましょう。
ペットの手元供養品の費用相場
手元供養を行う際に必要となる費用は大きく分けて「手元供養品の費用」「粉骨費用」「残りのご遺骨の供養代」が挙げられます。
ここではペットの手元供養品の費用についてご紹介します。
骨壺
骨壺の費用相場は5千円~10万円程度といわれています。
骨壺は用いる素材によって値段が異なります。
特に、純金などでできた骨壺は値段が高くなる傾向があります。
骨壺は長期間ご遺骨を保管する役割を担っています。
骨壺でご遺骨を保管する際は、ご遺骨にカビが生えることや骨壺の劣化が起こる可能性があります。
そのため、「防湿性・密閉性」「素材の耐久性」「アフターサービス」が優れているものを選ぶと良いでしょう。
この3つの観点で骨壺を選ぶことで、ご遺骨をカビから防ぐことや万が一トラブルが起こっても相談することができます。
仏壇
仏壇の費用相場は1万円~3万円程度といわれています。
仏壇はサイズやデザイン、素材によって必要となる費用が大きく異なります。
仏壇以外の仏具もセットで売られているものを選ぶと良いでしょう。
単品で仏具を購入するよりも、費用を安く抑えることができるためです。
アクセサリー
アクセサリーの費用相場は1万円~20万円程度といわれています。
アクセサリーによってはダイヤモンドを使ったものなど高額な商品もあります。
一般的に、アクセサリーというと金属でできた物を想像する方がいるかもしれませんが、金属アレルギーの方でも着けられるよう、「ガラス」などの素材でできているものもあります。
金属を使っていないアクセサリーでも、丈夫にできているものも多いため安心して選ぶことができます。
自宅墓
一般的な墓地にあるお墓は150万~300万円程度費用がかかると言われています。
また、このほかにも維持費や管理費などの費用も含めると更に費用が必要になってきます。
一方で、自宅墓の費用相場は30,000円程度です。
また、自宅墓は維持費や管理費もかかりません。
ぬいぐるみ
ペットの形をしたぬいぐるみの費用相場は5万円~7万円程度といわれています。
ぬいぐるみに付ける毛量を多くする場合や飼っていたペットの犬種、サイズによって金額が異なります。
ペットの手元供養に重宝するアイテム
ここではペットの手元供養に重宝するアイテムをご紹介します。
骨壺
一般的に、骨壺はご自宅で保管することが多いと思います。
ただし、ご自宅で骨壺を保管する際は「来客の方」に配慮する必要があります。
来客する方の中には骨壺を見て怖い思いをする方がいるかもしれません。
そのため、骨壺にはカバーを付けておくと良いでしょう。
ミニ仏壇
ミニ仏壇を購入することを検討している方はブラシがあると良いでしょう。
ミニ仏壇の仏具は小さな物が多いため、掃除することが難しいです。
そのため、仏具を掃除するのに適したブラシを利用することがおすすめです。
小さなブラシであれば、仏具を仏壇から1つ1つ取り出して掃除をする必要がなくなるためお手入れがしやすくなります。
ペットの手元供養に重宝するアイテムの費用
上記で説明したアイテムの費用をご紹介します。
ミニ骨壺
ミニ骨壺のカバーに必要となる費用は千円~5千円程度です。
カバーの中にはペットの顔をした物や肌触りの良いものなど様々な商品があります。
ペットの顔をしたカバーを購入した方の中には「顔がついているので、ペットが笑顔でいるように思えた」という方もいます。
骨壺で供養を考えている方は、カバーを付けることでよりペットにより思いを馳せることができるかもしれません。
ミニ仏壇
仏具を清掃する際に利用するブラシは2千円~1万円程度といわれています。
購入する商品によっては毛先の長さや太さ、量が異なるブラシがセットで売られていることがあります。
こうした商品は大きさや形を問わず清掃することができるため、おすすめです。
ペットのご遺骨を手元供養する際の注意点
ペットのご遺骨を手元供養する際の注意点をご紹介します。
注意点を抑えておくことで、よくあるトラブルの原因を避けることができるためぜひ参考にしてみてください。
カビや痛みが生じることがある
手元供養を行う際はご遺骨にカビが生えないように注意する必要があります。
ご遺骨にカビが生えてしまうと、業者に依頼しても取り除くことが困難です。
そのため、ご遺骨にカビが生えないように対策をしましょう。
手元供養品によっては紛失しやすい
手元供養品は持ち運びが簡単であるため、紛失する可能性が高いです。
紛失しないためには、「所定の位置に置く」「身に付いているか逐一確認する」などの心がけが重要になります。
大切に管理していた手元供養品を無くすことは、精神的に辛いことだと思います。
万が一手元供養品を無くした場合は、商品を購入したお店や業者に連絡をしましょう。
アフターサービスが充実している業者であれば、新しい商品を届けてくれることがあります。
身近な人とよく話し合う
手元供養に対する関心は高まりつつあります。
しかし、ご遺骨はお墓に納骨することが一般的であったため、従来の供養を好む方もいます。
身近な人の理解を得ることができずに、供養の方法を決めるとトラブルを起こす原因になる場合があります。
そのため、手元供養を検討する際は家族などの身近な人と良く話し合ってから決めるようにしましょう。
注意点を抑えてペットの手元供養の方法を決めよう
故人だけでなく、ペットも手元供養を行うことができます。
ペットの手元供養にはミニ骨壺を始めとした様々な供養の種類があります。
手元供養を行う際は「カビ」「紛失」「身近な人とよく話し合う」などの点を注意しましょう。
そうすることで、よくあるトラブルを避けることができます。
ペットに寄り添う想いを大切にし、弔い続けましょう。
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